教えてマサカツ先生!

【紫苑S】「土曜→日曜」開催日変更で様相一変?元調教師が読むレースの裏側


今週から待望の秋競馬が開幕。いきなり土日4重賞という豪華週ですが今回は私が個人的に注目している秋華賞トライアル、紫苑ステークス(G2、中山芝2000m)を取り上げます。

昨年まで中山開幕週の土曜に行われていましたが、今年から京成杯オータムハンデと入れ替わり日曜となることで、スプリンターズSの前哨戦セントウルSと同日施行となりました。

一見すると中山芝2000mの条件はそのままですので、傾向に大きな変化はないと考えるファンも少なくないでしょう。

しかし、関係者視点だと様相が全く違ってきます。なぜならセントウルSと同日開催となることで、「ジョッキーの都合」にも注意を払う必要が生じるからです。

大前提としてトライアル競走における騎手の選定には、「G1とセットで乗れる騎手」が優先されます。せっかく前哨戦で権利を獲ったのに本番で乗り替わりという事態は、調教師の立場としては避けたいですからね。

これがトライアルで権利を獲らなければG1へ使えない格下馬ならともかく、賞金が足りている有力馬だと、クセや弱点などをライバル馬のジョッキーに知られてしまうリスクがあります。これでは自ら手の内を明かしているに等しいでしょう。

特にセントウルSとお手馬が被るリーディング上位騎手であれば、ジョッキー側も選択に困るところ。場合によっては騎手サイドから「紫苑SではなくローズSなど〇〇(騎手名)が乗れるレースに使ってくれないか?」と打診されるケースもあります。

率直に申し上げてセントウルSと同日開催となった紫苑Sは元調教師の立場からすると、乗り替わりを嫌う有力馬陣営ほど避けざるを得ないでしょう。その影響もあってか例年と比べて実績馬は数えるほどしかおらず、やや手薄なメンバー構成になってしまいました。

その中で1頭だけ異色の存在がG3きさらぎ賞2着、G1桜花賞3着などの実績があるリンクスティップです。オークス5着後に軽度の骨折が判明して休養明けとなりますが、鞍上に米国遠征中のM.デムーロ騎手に替わり、ダービージョッキーとなった北村友騎手を配して挑みます。

また北村友騎手は紫苑Sにはデビュー5戦全て騎乗。忘れな草賞の勝ち馬で前走オークス17着以来の実戦となるサヴォンリンナが使う予定ですし、お手馬に断ったうえで秋華賞とセット依頼で間違いないでしょう。

参考までにリンクスティップの収得賞金は1200万に過ぎません。JRAのクラス分けでは3勝クラス在籍馬ですし、仮にローズSで格下馬が上位を占める事態となれば、秋華賞へ出られる保証がない立場です。

そんな背景もあって骨折明けでも、陣営に叩き台という気持ちは薄いでしょう。この中間は初コンビを組む北村友騎手が調教に騎乗して好時計を連発しているように、紫苑Sに賭ける本気度は相当なもの。秋華賞まで見据えたジョッキー差配からも、レースぶりに注目です。
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「なぜ、こんなにも当たるのか?」その答えは、元調教師という唯一無二の経歴にあります。

馬をレースに送り出す側の視点を持つ境征勝氏だからこそ、他の誰もが見抜けない陣営の“本音”までをもお見通し。

中京2歳S・キャンディード(6人気1着)、札幌記念・トップナイフ(10人気1着)など、4週連続で穴馬をズバリ!。そして今週も、境氏のプロの眼はすでに「馬券の核となる激走馬」を捉えています。

常識を覆すこの馬を知らずして、今年の紫苑ステークス・セントウルステークスは語れません。穴の1頭をぜひ、この機会に!

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