うまスクエア

秋のG1戦線を占う重要ステップ！実力伯仲の大混戦を制するのはどの馬だ？

本格的な秋競馬到来もすぐそこ。来るべき大舞台、天皇賞・秋を睨む実力馬たちが中山の地に集結。伝統のオールカマー(G2・中山芝2200m)が、いよいよ今週末に迫っている。

今年は絶対的な主役が不在。どの馬にもチャンスがあり、馬券的にも非常に面白い一戦となりそうだ。

注目はなんと言っても、昨年の有馬記念を制したレガレイラだろう。世代トップの能力を秘める逸材だが、今回は57キロの斤量を背負い、決して楽ではない。まさに真価が問われる試金石の一戦となりそうだ。その類まれな瞬発力で、斤量の壁を打ち破れるか注目だ。

対して、中山コースを得意とするコスモキュランダは、皐月賞2着、セントライト記念2着、AJCC3着と重賞の実績が光る。トリッキーな中山2200mの舞台は、この馬の先行力と粘り強さが最大限に活きるはずだ。

さらに、どんな展開でも堅実に脚を伸ばしてくるドゥラドーレスも侮れない。名手C.ルメールを背に、悲願の重賞タイトル奪取へ虎視眈々。長くいい脚を使えるのが最大の武器だ。

レース展開の鍵を握るのは、先行争い。おそらく、リビアングラスあたりがハナを主張し、ペースは平均か、ややスローに落ち着くのではないか。そうなれば、好位で脚を溜められる馬に展開が向く。直線での激しい追い比べは必至だ。

以上の展望から、馬券の軸には安定感でドゥラドーレスを推したい。自在な脚質と鞍上の手腕は、混戦でこそ頼りになる。そして、波乱を呼ぶ穴馬として不気味なのが、昨年の中山金杯の勝ち馬、リカンカブールだ。

昨年もオールカマーで3着と馬券になっており、中山巧者が人気薄になるようなら、積極的に狙ってみたい。

秋の盾へ、そしてその先へ――。各馬のプライドが激しくぶつかり合うこの一戦。栄光への切符を掴むのは果たしてどの馬か。固唾を飲んで、その瞬間を見届けようじゃないか。