うまスクエア

G1ホースが6頭いるものの、芝の古馬マイルG1を勝った馬はゼロ。絶対女王グランアレグリアも引退し、今年の安田記念(東京・芝1600m)は、まさに新時代のマイル王決定戦となりました。

実績面はG1ホースに一目置かねばなりませんが、新王者に名乗りを上げる伏兵、狙ってみたい馬も多彩。ここでピックアップするのは個性的な馬名でも注目されるカラテです。

この安田記念は昨年に続く2度目の挑戦。昨年は3連勝で東京新聞杯を勝っての参戦でしたが、結果は見せ場なく13着。初のG1挑戦はほろ苦いものとなりました。

しかし、その後は関屋記念ですぐに2着と巻き返し、年明けのニューイヤーステークスは58キロを背負って快勝。その後も東京新聞杯3着、中山記念2着と好走。昨年のような勢いとは一味違う、一線級ともしっかり戦える確かな地力を蓄えてきました。

前走のマイラーズカップこそ転厩初戦で環境の変化に戸惑ったのか7着と崩れましたが、勝ち馬から0.8秒差と大きく離されておらず、今回は走り慣れた東京コース。鞍上の菅原明良騎手もこの1年で多くの経験を積み、同じ東京のマイルコースで行われたNHKマイルカップでは最低人気のカワキタレブリーを3着へと導く好騎乗を見せています。

先に触れた58キロで勝利経験があるのは、カラテと7歳でマイル重賞に実績のないダイアトニックの2頭だけ。年齢面、マイル適性、近況の安定感を考えればカラテに軍配が上がり、十分狙いが立つでしょう。

4歳の夏から本格的に使い出したマイル戦ですが、5勝は地味ながらメンバー最多。伸び盛りの若武者を背に、アッと驚く激走があっても何ら不思議ない実力馬です！

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