教えてマサカツ先生!

【キーンランドC】ほぼ毎年激走!札幌だから浮上する逆転候補


いよいよ夏競馬も終盤戦。今週はキーンランドカップ(G3、札幌芝1200m)が行われます。

昨年の勝ち馬で悲願のG1制覇を目指すナムラクレア、函館スプリントSを制したサトノレーヴが上位人気に支持されそうですね。

もちろん有力馬2頭は注目ですが、キーンランドCを攻略するうえで重要なポイントがあります。狙いは単純明快。『逃げ馬』です。

ファンの皆さんもよくご存知のとおり、札幌はスタートからゴールまでほぼ平坦。最後の直線が269mと短いのが特徴。ただコース全体が円形に近く、コーナーが大回りで緩やかなカーブになっています。

これによりコーナーでスピードが落ちにくく、逃げ馬の成績が圧倒的に良くなるわけです。キーンランドCの脚質別成績を振り返っても、4コーナー先頭で回ってきた馬が過去10年で5回も馬券に絡んでいます。

▼キーンランドC脚質別成績
逃げ[1-2-2- 5]複勝率50.0%
先行[2-3-3-31]複勝率20.5%
差し[6-3-4-40]複勝率24.5%
追込[1-2-1-47]複勝率 7.8%

▼キーンランドCで逃げて好走した馬
23年2着 シナモンスティック(8人気)
22年3着 ヴァトレニ(4人気)
18年1着 ナックビーナス(1人気)
17年3着 ナックビーナス(5人気)
16年2着 シュウジ(1人気)

先日の関屋記念では「最後に長い直線があると自分の馬のリズムを優先して、他のコースより先行馬に意識が向きにくい」とお伝えしたとおり、当コーナーでも注目馬に挙げたトゥードジボンがマイペースに持ち込み逃げ切りました。

今回のキーンランドCは直線が短い競馬場で逃げ馬という分かりやすい構図ながら、先ほど紹介した『札幌競馬場のコース形態』によって毎年のように逃げ残りを許してしまうんです。

今年の出走予定馬で逃げ馬といえば、フィリーズレビューを4コーナー先頭の競馬で押し切ったエトヴプレ、昨年2着のシナモンスティックでしょうか。どちらも発馬五分で本来の積極策が取れれば巻き返しが期待できます。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!アイビスサマーダッシュ、エルムステークス、関屋記念で推奨馬が激走!

キーンランドカップにも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。
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