採れたて!トレセン情報
第309回&第310回
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【関西事情通チョッといい話】
●ここを勝てれば3冠馬!?●
今年もクラシックに複数頭出走させてきた池江泰寿厩舎。しかも共に重賞ウイナーのトゥザワールドとトーセンスターダムの有力馬の2頭出しだ。
前者トゥザワールドに関しては、一戦ごとに課題をクリアし、ペースが速ければ控え、遅ければ自分から動けると言う、とにかく競馬が上手。さらに、荒れ馬場になってもこなせるタイプで当然好レースを期待している。
一方、後者のトーセンスターダム。3戦3勝の負けなしで駒を進めて来たが、調教師自身は常々「この馬の目標はダービー」と言っていた。跳びが大きくしかも綺麗で、自分のリズムで走らせた方がいい馬で、ゆったりと走れる大箱東京でこその馬。そして成長度合い的にもダービーの頃くらいに良くなって来ると踏んでいる様だ。
それでも、一戦ごとに状態は良くなり、今回も前走のきさらぎ賞よりも良くなっている。実はそのきさらぎ賞でも、バンドワゴンを掴まえに行く競馬をするか、ダービーを見据えた競馬をするかの選択で後者を選んでいた。それでいて勝ち切ったところがこの馬の「持っている」ところ。
今まで京都でしか走っておらず、坂や長距離輸送などさらに課題は多くなるのだが、それを全てクリアしてしまってもおかしくないポテンシャルを秘めている。
この馬の最大目標は日本ダービー、そこでピークになる様な使い方をしているのは間違いないが、もしこの皐月賞を勝つことが出来れば、さらに良くなるダービーは無論、菊花賞をも手中に収め3冠馬になる可能性も十分ある。その3冠レースで最もハードルの高い皐月賞、前述のトゥザワールドも注目だが、先を見据えるトーセンスターダムの走りにも注目しなくてはいけない。結果は如何に!?
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●皐月賞あれこれ その2●
ハイレベルな組み合わせで上位拮抗の混戦模様な今年の皐月賞。
藤沢和厩舎の2騎バウンスシャッセとロサギガンティアも上昇ムード。
唯一の牝馬バウンスシャッセは中山適性の高さと距離適性、オークスへ向けて桜花賞ではなく皐月賞を選択。鞍上の北村宏騎手は「強い牡馬相手は楽ではないと思うが、2走前のように速い時計にも対応できるし、雨が降って馬場が悪くなるようならさらにいい。馬格があるので当たり負けしないので案外やれるかも」とのこと。
スプリングSでアジアエクスプレスを負かしたロサギガンティアは「使ってさらに良くなっているし、促してレースしているぐらいなので距離は延びてプラス」とのこと。
キャリア3戦のアデイインザライフはなんとか権利はとれたが、ある程度先行したことで本来の爆発的な末脚は不発に。「今回、人気はないだろうから気楽に乗りますよ」と鞍上の田辺騎手。気楽に乗るとは、雰囲気的には最後方から直線勝負というニュアンスだったので、前がガリガリやりあうようなら、侮れない存在になるかもしれない。
どの馬にもチャンスがありそうで各陣営ともに色気は十分。桜花賞のように人気どおり決まるのか、はたまた人気薄の大駆けがあうのか。
牡馬クラシック第一弾が始まる。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●BIGチャンスを活かせるか!?●
皐月賞にも有力馬2頭を送り出す池江泰寿厩舎、前日土曜日の重賞アンタレスSにもゴールスキーとダノンバラードの2頭出し、この厩舎のオープン馬の層を厚さを物語っているが、実はこのレースにはもう一頭、バーディバーディも出走を予定していた。ところが、今週の追い切りで大きく遅れたため仕方なく回避を決めた。
この馬の回避によって、急遽繰り上がり出走が叶ったのはグレートチャールズ、まさに投票日当日の木曜朝、ギリギリに出走が決まった。
鞍上には、今年まだ19鞍しか乗っていない畑端騎手。重賞で騎乗するのは2008年のマーメイドS以来、さらに重賞騎乗回数も過去5回のみ、さらに言えばここ数年は年間1・2勝しか挙げておらず0勝の年もある。そんな彼に騎乗チャンスが回ってきた理由は、この馬の500万V時に騎乗、追い切りに跨りクセを知り尽くしていることから起用が決まった。
急遽の繰り上がりで叶った出走、こういうパターンは注目してみたいが、実はさらにラッキーな騎乗が回って来たジョッキーがいる。マーチSを勝ったソロルに騎乗するE.ペドロサ騎手だ。
このソロル、前走手綱を取った蛯名騎手が「覚醒したかも」と言うほどの感触を前走で掴み、今回も既に中山での騎乗馬が決まっていたのだが、キャンセルして阪神での騎乗に切り替えようかとしていたほどだった。ただ、有力馬の騎乗鞍が多かった事と、今週土曜日は中山で騎乗するジョッキーが少なく代打が見つからなかった事で泣く泣く手放した様だ。
そこにチャンスが回ってきたのがE.ペドロサ騎手。先週まで騎乗停止中で普通は回ってこない状況。しかも今回の来日は来週まで、その来週の重賞マイラーズCには今のところ騎乗予定馬は無く重賞騎乗チャンスはここがラストになる可能性が高い。色々な意味でラッキーで掴んだBIGチャンス、真面目な彼がこのチャンスをどう活かすのか、その騎乗振りが楽しみでならない。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●皐月賞あれこれ その1●
桜花賞を制したハープスターの単勝は圧倒的な人気の1.2倍。
そのパフォーマンスは単勝1倍台に相応しいものでオークスもさらに支持を集めることになりそう。
対して、皐月賞はというとハイレベルな組み合わせで上位拮抗の混戦模様。
レースを引っ張ってくれそうな実力馬バンドワゴンのリタイアによって、どの馬が逃げるのか、ペースはどうなるのか、などさらに難解さを増している印象。
2歳王者アジアエクスプレスの周辺からはいい話しか聞こえてこない。
師もいつも以上に饒舌で親しい記者などに「今回は自信がある」と話せば、鞍上の戸崎騎手も「この馬のクセはつかめた」と逆襲に燃えているよう。
現在3連勝中で関東の大将格イスラボニータの周辺も盛り上がっているようだ。
2走前はハイペースをレコード勝ち、前走はスローペースでも折り合い直線半ばまで手綱は動かず上がり33秒2。主戦の蛯名騎手によれば「まだまだ余裕があった」とのこと。
朝日杯FSやNHKマイルCのマイル路線へ矛先を向けていれば、両レースとも勝ち負けできていたはずだが、前向きな気性をコントロールできるようになり確実にステップアップ。
ダービーの2400mよりは、小回りへ対する機動力と距離適性から断然この皐月賞が本番ムードだ。この馬を始めどの馬にもチャンスがありそうで他陣営も色気は十分、続きはまた明日!
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