採れたて!トレセン情報

第525回&第526回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●オークスへの優先出走権は3着まで●

桜花賞組を除けば、3歳牝馬路線でオークスを目指す有力候補がほぼ揃ったフローラS。

ここでの上位陣の走破時計と内容次第で、桜花賞組をおびやかす存在が現れるかもしれない大事な戦い。

関東馬の中で実績上位は藤沢和厩舎ゆかりの血統馬であるチェッキーノ。

これまで北村宏、柴山騎手が騎乗してきたが、今回はルメール騎手へスイッチ。

コンビを組んで2戦2勝柴山騎手はといえば、1勝馬のコルコバードを予定していたが、無念の除外。

もう1頭の抑えだったブルーオリエントでの参戦となった。

チェッキーノのアネモネSを制したあと、桜花賞はパスしてここを目標に調整。

ノーゼンファームとサンデーレーシングクラブの思惑があってのことだとは思うが、距離に自信があるからこそのフローラS、そしてオークスだろう。

強い関西勢、そして未知の魅力がある1勝馬も多数参戦しているフローラS。

この中にオークス馬、またはオークスでの穴候補がいるかもしれないので、注意深く内容を吟味してほしい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●初重賞制覇&初GI参戦へ●

桜花賞・皐月賞が終わり、次週からは6週連続GIに突入するが、今週はその狭間の週末。しかしながら、GIではなくても次走のGIで注目するべき馬が出現する可能性もある、前哨戦が東西で行われる。特に、東京のオークストライアル・フローラSは、桜花賞組よりも本番に近い距離・コースで行われるため、より注目の一戦と言えるだろう。

そのフローラS、最も注目してみたいのが、先日のミモザ賞を快勝したパールコードだ。

管理しているのは、今年が開業3年目の中内田厩舎。初年度こそ7勝に留まったが、2年目の昨年は23勝をマーク、連対率も2割を超える活躍振り、そして本年も既に13勝と昨年を上回るペースで勝ち星を挙げている。その目覚しい活躍の裏には、元々師は栗東近郊の牧場の出身で、イギリスの大学を出て、アメリカでも修行を積んだ国際派、トレセン入りしてからも橋田厩舎、調教師試験に合格してからは藤原英・角居厩舎で厩舎経営を学んできた経歴がある。

開業からここまで通算43勝を挙げているが、その中で最も勝ち鞍を挙げているのが川田騎手で、まさに主戦の扱い。このパールコードも、デビュー戦で手綱を取り勝たせている。前走は、フラワーC除外後のスライド出走だったために予定が合わなかったが、そのミモザ賞を勝った事で早々にこのレース出走を決め、関西圏でマイラーズCがあるものの川田騎手を早くから押さえていた。

ここまで、勝ち星は多く挙げているもののまだ重賞勝ちは無く、また意外にもGI参戦も無い。3年目となる今年、昨年以上の勢いで勝ち星を挙げつつ、ここで主戦を配して、いよいよ重賞制覇、そしてGI出走へ、その可能性を秘めている1頭だ。注目してみたい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●実は相性が良い?●

今週から中央開催は東京・京都に替わり、その開幕重賞にはオークストライアルのフローラSと、GI安田記念への前哨戦マイラーズCが行われる。そして、第三場開催は引き続き福島、土曜日のメインレースはやはりGIヴィクトリアマイルの前哨戦、福島牝馬Sが行われる。

この土曜日の福島、そのメインの福島牝馬S目当てでジョッキーの動きがいろいろとあった。まず、普通なら東京で乗っているであろう横山典騎手が遠征、手綱を取るのはシャルール。前走でも手綱を取り快勝、さらに同期の松永幹師の管理馬という事もあるのだろう。その横山典騎手が前走で手綱を取っていたアルマディヴァンには藤岡佑騎手が。これは昨夏にこの馬に跨り好成績を残していることもあってのオファーの様だ。

関西馬ハピネスダンサーに続けて騎乗している吉田隼騎手、今回は元々の主戦場である第三場でのレースだが、実はこれも拘っての騎乗。前走でもこの馬のために中山で予定を組んでいたほど、手放したくない雰囲気がある。

同じく関西馬メイショウスザンナに大野騎手。大野騎手は普通なら東京が主戦場、これも前走手綱を取って感触を掴んだからこその福島遠征だろう。

この辺りは説明が付くのだが、???の騎乗なのがリーサルウェポンに乗る田辺騎手。田辺騎手と言えば、今や関東のトップジョッキー、当然中央開催が主戦場で東京で乗っていて然るべきところ。そんなジョッキーが、乗った事もない馬のために、しかもそれほど縁も無い荒川厩舎の馬に何故乗っているのか?不可思議極まりない。

しかし、調べて見ると意外な事が判る。荒川厩舎の管理馬で田辺騎手が手綱を取ったのは過去3回のみ、初めての依頼が2013年の新潟記念ファタモルガーナ、結果は7番人気で3着と好走。そしてまだ記憶にも新しい昨秋のアルテミスSではデンコウアンジュの手綱を取り、12番人気で1着、依頼は滅多に無いものの、結果は相当に良く「相性は抜群」でもある。今回の依頼の経緯は判らないが、その厩舎とジョッキーの相性の良さは特筆もの。ここでも恐らく人気は無いと思うが注目したくなる。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●激戦必至の福島牝馬S●

1着馬にはヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられる福島牝馬S。

1着馬は3800万円という賞金を加算できるので、そもそも優先出走権がなくても純粋な賞金での出走が叶うことが多いが、2着馬はというと加算できる賞金が1500万円なので心もとない。

なぜか。

現時点でのヴィクトリアマイルの賞金ボーダーは例年にないほど高く、昨年の阪神牝馬Sを制しているカフェブリリアントあたりがボーダーラインというハイレベル。

実際、今年の福島牝馬S出走組で確実にヴィクトリアマイルへの出走が当確している馬はおらず、どの馬も賞金加算ができる2着までがどうしてもほしい状況なのだ。

どの陣営も本気度が伝わってくるのが、通常では東京や京都で騎乗している騎手たちが多く福島へ遠征してているということ。

関東からは横山典、柴山、三浦、田辺、大野騎手。関西からは松山、菱田、藤岡佑騎手が自らのお手馬のために、ヴィクトリアマイルへの出走を確実にするために、福島へ。

2着の賞金でヴィクトリアマイルへの出走が可能になる馬は少なく、多くの馬が1着を必要。

つまり、先週の皐月賞のように厳しい、そして見ていてワクワクするような競馬になる公算が大きい。

GⅠシリーズの谷間ではあるが、ローカル福島でも面白い競馬が楽しめそうだ。


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