採れたて!トレセン情報

第549回&第550回

最新号は毎週金・土曜日の20時にメルマガ配信。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ギリギリ叶った!●

サマーシリーズも開幕している今週、重賞は函館記念のみではあるものの、サマー2000シリーズ第二戦でもあり、夏競馬ならではのメンバー16頭が揃い、馬券的にも非常に面白くなった。まず上位人気は間違い無い、前哨戦の巴賞を快勝したレッドレイヴン。その巴賞時、一時は浜中騎手が騎乗する可能性もあったのだが、その浜中騎手はシャケトラのために中京へ遠征、そのことによりチャンスが巡って来た池添騎手、そこで最良の結果を出した事でここでの騎乗も叶った形。勝負事にある「良い流れ」とも言えるだろう。

対して浜中騎手は、オーナーサイドからの意向もあってケイティープライドに決まったようだ。そこで浮いてしまったのはケイティープライドの前走で手綱を取っていた藤岡佑介騎手、ただお手馬バイガエシが、洞爺湖特別を勝った時点で函館記念出走のプランがあった。但し、まだ条件馬の身で、オープン馬が多く登録してくればそれだけでアウト、実際に2週前の想定では補欠1番手、他にも回ってくる可能性もあるためほぼ絶望ではあった。ところが、出走を予定していたリベルタスが回避したこと、さらに他に参戦が無かった事もあって奇跡的にギリギリ出走が叶った。

オーナーの菅藤氏は函館が地元、そのギリギリで得た地元Vのビッグチャンス、手綱を取る藤岡佑介騎手も、体が浮いていた事は何よりだろう。格下の存在ながらハンデはやや見込まれたが、それだけ周りからも評価されているという事、この馬の存在には目が離せない!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●七夕賞は中穴。函館記念は!?●

サマー2000シリーズの第2弾となる函館記念。

荒れることで有名なのは、やはり小回りの多頭数、天候次第で馬場の状態が大きく急変、そしてハンデ戦と荒れるための要素が満載。

ここ5年で1番人気馬は1度も馬券に絡んでいないうえ、ハンデ上位馬も軒並み苦戦。

ハンデで言えば、特に57キロ以上を背負った馬の成績がイマイチ。

今年の中で57キロ以上はダービーフィズ、トーセンレーヴ、マイネルフロスト、レッドレイヴンの4頭。

今回注目したいのは福島から遠征する吉田豊、内田、丸田騎手の3名。

ツクバアズマオーに騎乗する吉田豊騎手は先々週の巴賞でもこの馬のために遠征。

中1週での再遠征となるわけだが、この馬のことを高く評価している吉田豊騎手は早い段階から巴賞と函館記念のセットでの依頼を受けていたとのこと。

ファントムライトに騎乗する内田騎手は昨年3月に準オープンを勝って以来のコンビ。

GⅠ天皇賞では歯が立たなかったが、オープン特別やGⅢなら上位進出の常連。

内田騎手とのコンビでの勝利以降は勝ち星を挙げておらず、勝つための起用と読むことができる。

ホッコーブレーヴに騎乗する丸田騎手はこれで今年3度目の函館遠征。

例年は北海道シリーズを主戦場にしているが今年は福島・新潟がメイン。

ただ、多くの関係者が丸田騎手=北海道と思っているので、いまだに函館での騎乗依頼が多くあるらしい。

これまでの2度の遠征では函館スプリントSをソルヴェイグで勝利、続く大沼Sはビービーバーレルで2着とメインレースでは抜群の内容。

ホッコーブレーヴには4年前に騎乗しており、その時は500万の特別戦を勝利。

それ以来のコンビとなるわけだが、この中間は毎週追い切りをつけてその感触を確認。

丸田仕様に仕上げて臨むとのこと。

今挙げた3頭は1番人気候補ではないし、ハンデも57キロ以下。

テン乗りではなく、それぞれの馬の癖を掴んでいるはずで、条件面から穴馬としての資格は十分。

荒れるで有名な七夕賞は3番人気、5番人気、11番人気で決まり、ほどよい配当で決着。

果たして、函館記念は荒れるのか、平穏な決着となるのか。サマーシリーズは中盤へと差し掛かるところだ!


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この起用は応援したい!●

昨今の中央競馬は、たったの1回下手を打っただけで乗り替わり、場合によっては勝っても乗り替わりという、非情な乗り替わり劇も目にするほど、義理人情に溢れていた昔とは違い、非常にドライで現実主義の風潮、時代の流れで仕方が無いこととは言え少し寂しくも思える。

ゆえに、騎乗機会の恵まれないジョッキーが有力馬に騎乗するチャンスを得た時には応援したくなるもの。今週土曜日の中京最終レース、ヒデノインペリアルはまさにソレ、鞍上の柴田未崎騎手は昨年は年間で2勝のみ、今年もまだ1勝しか挙げていない、なかなか騎乗チャンスも回ってこないポジションのジョッキー。では何故この馬に騎乗することが出来たかと言えば、それは管理する梅田智之師の采配、厩舎の調教を手伝っている柴田未崎騎手にチャンスを与えた形だ。

元々、リーディング上位、中堅などには拘らず騎乗依頼する温情派の師、調教を手伝ってくれているこの柴田未崎騎手、そして荻野琢真騎手には、その経緯から積極的に乗せている。実際、荻野琢真騎手は過去3年に遡ってもこの厩舎で最も騎乗数の多いジョッキー、勝ち鞍も岩田騎手と並ぶ5勝と、有力馬の依頼もある。柴田未崎騎手は昨年の3月からの騎乗だが、以降中央では27回も騎乗しているように、師には目を掛けてもらっている。

出走すれば上位人気に推されるであろうこのヒデノインペリアルも、普通であれば有力ジョッキーにお鉢が回ってしまうところだが、前走がゲートで暴れ発走除外という、少しクセの強い馬でもあり、「調教でも跨っていて判っているジョッキーの方が良い」とオーナーサイドを説得しチャンスを与えているようだ。

元々、1000万条件でも勝ち負けしている様に脚力は500万では抜けたモノのあるこの馬、チャンスを貰った柴田未崎騎手も、当然力が入るとともに勝って恩返しをしたいところだろう。応援したい。


うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
採れたて!トレセン情報とは?

競馬ファンなら誰もが気になる、トレセン内で聞いた『ジョッキーや厩舎の複雑な関係』、何故あの騎手があの馬に乗るのか…!?なぜ遠征するのか…!?他にも、トレセン内で噂の“あんな話こんな話”をメルマガ『うまスク通信』で、お伝えできる範囲で毎週金・土に配信致します。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧