採れたて!トレセン情報
第661回&第662回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●ハンデ戦の裏事情●
今週は新潟で三歳限定のダート重賞レパードS、小倉では小倉記念が行われる。
昨日もお伝えしている通り小倉には戸崎騎手が初参戦。新潟にはエピカリスのために遠征するルメール騎手を始め、川島騎手、鮫島良騎手、菱田騎手が参戦する。
一方、北の札幌ではオープン特別のUHB賞が行われるが、条件馬も出走してきたことで、下は48キロまで出現し、やはりジョッキーの起用でやや難儀なところもあった。
例えばホッコーサラスター。本来は池添騎手を予定していた。しかし、先週の時点では「前走も52だったし恐らく同じ52キロだろう」と想定していたところ、1キロ恵まれ51キロに。一見、先週も池添騎手は51キロに乗っているため問題なさそうに思えるのだが、その先週も本来は乗らない斤量を減量して乗っている様に、51キロに乗るには体調管理など前もって準備が必要。ハンデが決まったのが当週の月曜日、まして52キロと踏んでいたところにイレギュラーではなかなか難しいもの。それでも無理をすれば乗れるだろうが、危険を伴う職業なだけに、依頼する方も無理は言えないだろう。
急遽チャンスの回ってきた小崎騎手。彼は8月24日から約4ヶ月オーストラリアに修行に行く事が決まっている。その前に存在感を示しておきたいところ。力の入る騎乗になるだろう。
そんな経緯もあるハンデ戦だが、逆にその軽ハンデに減量して乗るジョッキーもいる。
ラズールリッキーに乗る四位騎手だ。
四位騎手が51キロに騎乗するのは、過去10年遡っても2回だけ。結果は2着と5着、やはりそれなりの競馬はしている。
このラズールリッキーには3回目の騎乗だが、特に前走が馬場が合わず不完全燃焼だった様で、馬場のいい札幌なら巻き返せる感触を掴んだのだろう、減量しなくてはならない51キロでも志願して騎乗する。
もうベテランの四位騎手、今年もダービーで2着と存在感を示しているが、この北海道シリーズではまだそこまでの実績を出せておらず、この札幌開催では存在感を見せたいところ。そういう思いもあっての騎乗だろう。ベテランが減量までして乗るこの馬、より注目してみたい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●王者の再出発●
失意の帰国から約2カ月。
王者の走りを見せるべくエピカリスが夏の新潟レパードSに参戦。
まともならその実力がワールドクラスであることは証明済みで、ポイントは状態と仕上がりだけだろう。
そもそも、関係者の話を総合すると、ベルモントSも出走できる状態の歩様だったとのこと。
ところが、日本ではセーフでも、アメリカの基準ではアウト、となっただけらしく、レベルとすればごく軽度のハ行だったようだ。
だからこその帰国後2か月という短い間隔での出走であり、勝負になると判断できる仕上がりということだろう。
今年の夏は函館と札幌から転戦しないと公言していたルメールがこの馬のためならと札幌から新潟へ遠征。
エピカリス陣営としてもルメール騎手を新潟へ呼ぶことが状態と仕上がりにある、と見定めたと聞いており不安はないという。
実績面から言えばエピカリスのライバルは見当たらず、ここはエピカリスの取捨に尽きる。
海外遠征帰りを嫌うのか、それとも信じるのか。ここが勝負の分かれ目になりそうだ。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●日曜注目のジョッキーは!?●
今週、日曜日には新潟でレパードS、小倉で小倉記念が行われる。それにより、やはりジョッキーの移動も多く見られる。
全国リーディングトップを独走中の戸崎騎手は初めての小倉遠征。週中の報道でも取り上げられている様にJRA全10場重賞制覇の期待もかかっている。
一方、札幌を主戦場にしているルメール騎手は、エピカリスに騎乗する為に日曜日は新潟へ。戸崎騎手が居ないことで、有力馬が多く回ってきている様だ。その新潟には、ほかにも武豊騎手、そしてタガノディグオ1頭乗りの川島騎手、そして鮫島良騎手、先週もお伝えした、本来は札幌が主戦場の菱田騎手(彼は土曜日から新潟参戦。もちろんお目当てはメインのウインオスカー)などが参戦する。
そんな動きのある中、重賞の無い札幌では、本来であれば有力馬に多数騎乗しているルメールがおらず、また福永騎手が先週騎乗停止処分となり、ほかのジョッキーにチャンスが回っていた。
そんな中で、12レース中、11レースで騎乗馬の集まったK.ティータンは注目の一人。今期の短期免許を取得したここまでの中で、恐らく最も良いラインナップ、まずまずの有力馬が揃った。今週日曜日がその短期免許最終日、短期免許取得の規定が変わったため、来年以降に来日できるかは微妙なところのため、もしかすると今週日曜が日本での最後の騎乗になる可能性もある。そういう意味では、有力馬が揃った事は何より幸運、そして最後なだけのより一層、力も入るところだろう。今週日曜日、ぜひとも注目したいジョッキーだ。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●熱いサマーシリーズ●
小倉競馬初参戦となる戸崎騎手。
小倉以外での9場で重賞を勝っており、小倉記念を制することができればJRA全10場制覇達成となる。
全場重賞制覇はこれまで4人(安田富男、武豊、藤田伸二、横山典弘騎手)しか達成していない大記録。
史上5人目となるか注目があつまる。
コンビを組むのはこれまで2度騎乗して2勝のサンマルティン。
母ディアデラノビアは詳しく言うまでもない名牝でノーザンファーム&キャロットクラブの超のつく良血統。
サンマルティンの近5戦を見てもらえれば分かるように、戸崎騎手かルメール騎手ばかり。
リーディング首位と3位しか騎乗していないほど期待値が高く、確実にそれに応えて今回が初重賞挑戦。
近5戦は福島→阪神→京都→阪神→東京と、関西圏へ3度も挑戦。
最近は特にノーザンファーム関係の関東馬は積極的に関西へ遠征しており、それに伴って高い勝利率を叩きだしている。
つまり勝算があっての関西遠征であり、この小倉記念遠征も当然そういうことだろう。
まして、全国リーディングを独走する戸崎騎手がわざわざ新潟から小倉へ、となればその本気度は言うまでもない。
小倉記念でのライバルがこちらもノーザンファーム生産のストロングタイタン、バンドワゴン。
社台グループと大きな括りでみればフェルメッツァ、ベルーフなどもそう。
ノーザンファームの敵は、もはやノーザンファームということなのか、というほどの圧倒振り。
戸崎騎手の全場制覇なるか、はたまた、関西馬に返り討ちにされるのか。
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