採れたて!トレセン情報

第718回~第720回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●桜花賞への道●

近年はクラシックに向けていかに消耗せずに向かうか、つまり出走回数を減らして賞金を加算するか、が主流となる考え方になりつつある。

ひと昔前ならクイーンCからチューリップ賞やアネモネSなどのトライアルレースへ向かったが、近年はクイーンCから桜花賞へ直行というパターンが増えている。

今年で言えば、年明け早々のフェアリーSの勝ち馬プリモシーン、シンザン記念の勝ち馬アーモンドアイ、この2頭はすでにトライアルレースを使うことなく桜花賞へ直行することを表明。

ともに戸崎騎手とのコンビで制したわけだが、今週のクイーンCにも戸崎騎手のお手馬で阪神JF3着のマウレアが出走。

関係者の話によればアーモンドアイはルメール騎手が騎乗することが濃厚で、戸崎騎手はプリモシーンかマウレア、このどちらで桜花賞へ向かうか、厩舎への返答を保留している状況とのこと。

プリモシーンは重賞勝ちしておりすでに獲得賞金で桜花賞への出走が内定。

一方のマウレアは2勝分の賞金しかないので、現時点のままでは桜花賞は絶望的。

つまり、今週のクイーンCで勝つか、もしくは賞金加算ができる2着までが絶対に必要となる。

戸崎騎手の立場に立てば桜花賞へのお手馬候補は多いにこしたことはない。

GⅠ3着の実績を示すことができるかどうか。伏兵陣も多彩なので面白いレースになりそうだ。


【競馬場から見た推奨馬券】

●東京の狙いドコ!●

思ったほどの雨も降らず、月曜日の東京競馬場は良い馬場で競馬が迎えられそう。前2週が雪の影響を受けたが、芝コースもたいしたダメージは窺えず、久しぶりに思い切って馬券が買える。

その良好な芝状態で狙ってみたいのが、東京10Rの1番ショウナンライズ。東京の 馬場の良いうちなら、芝1400mと2000mは内枠の先行馬を狙うのが鉄則。その条件に当てはまるだけではなく、ショウナンライズは何しろ東京1400mは得意中の得意。加えて今回のベスト条件に向けて余裕残りの造りで、中山戦を 一度叩いた臨戦過程に好感がもてる。その前走も、その緩い馬体で出遅れて外を追い上げたにも関わらず、渋太い粘り。中山の 1600mということを踏まえれば好内容だった。半年の休養で更に力をつけていることを感じた。ここは強い馬が揃ったが、狙い目は同馬だ。


馬連で2番と4番への2点。

3連複は2番、4番、 13番に1頭軸で3点。


ダートのレースで狙っているのは、東京 12Rの5番リヴェルデイ。調教の動き、馬体から受けるインパクト、過去のレースぶりから能力が高いことは間違いない。その割には戦績は案外だが、とにかく揉まれ弱さが半端ではなく、それが出世を妨げている。外から被されると走ることをやめてしまうので、ロスを覚悟で外を回さなくてはならない。それだけに小回りでコーナー4つの中山なんかでは競馬が難しい。この馬もこの東京を目標にローテーションを組まれていたはず。今回は万全のの態勢に違いない。脚抜きの良い前残りの馬場だと不安もあるが、 12Rなら馬場も乾き切るのではなかろうか。待望の東京で良馬場なら、かなりのパフォーマンスを見せてくれるものと思う。


まずは単勝。

馬連、3連複は4番、 12番、 13番へ流す。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ここは勝ち方!●

日曜東京ではクラシック候補生を多く輩出する共同通信杯が行われる。

昨年も勝ち馬スワーヴリチャードが日本ダービーで2着、一昨年は後の皐月賞馬ディーマジェスティが勝利、それ以前にもリアルスティール・ドゥラメンテ・イスラボニータ・ゴールドシップ・ディープブリランテなど、ことごとくクラシック有力候補を送り出している出世レースである。

今年も、その可能性を秘める素質馬が顔を揃えている。中でも注目は2戦2勝のグレイルだろう。前走の京都2歳S、後に暮れのGIホープフルSを勝つタイムフライヤーをアッサリと差し切ったことを考えれば、世代トップクラスの能力は信じて疑わない。

鞍上は、デビューから跨っている武豊騎手が引き続き手綱を取る。この武豊騎手は、ホープフルSではタイムフライヤーの2着だったジャンダルムに騎乗していた。このジャンダルムもクラシック候補生には間違い無く、現時点では次走は弥生賞の予定で武豊騎手が乗る事になっているようだ。

もちろん、このグレイルもクラシック戦線を歩む事は間違いなく、武豊騎手はどちらに乗るのかを選択しなければいけない日がやってくる。

GI2着の実績を考えれば、その実績だけならジャンダルムが優位なのだろうが、実際に後のGI馬を破っているグレイルにも、クラシックを勝てるだけのモノを感じている様子。もし、グレイルの方を選ぶのであれば、ここでそれ相応のレース振りを見せなくてはいけないだろう。

跳びが大きく器用さにも欠けるため、広いコースを選び年明けの始動戦はここと早くから決められていたが、休ませた事でパワーアップもしているそうで自信の東京遠征。そもそも、その器用さの無い馬がトリッキーな京都内回り芝2000mで後のGI馬を破っているのだから、秘めたポテンシャルは相当なモノなのだろう。

陣営も武豊騎手も、そしてジャンダルムの陣営も納得する、無敵のレース内容を披露して欲しいものだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ルメールからバルジューへ乗り替わり●

東京開催1週目、つまり先々週の競馬で騎乗停止処分を受けたルメール騎手。

先週と今週の土日の計4日間の騎乗停止となったわけだが、先週の競馬を振り返ってみると、ルメール騎手が騎乗する予定だった馬たちが少なくとも5頭は勝利。2着や3着だった馬もいるので、もしかすると5勝以上を挙げていた可能性がある。もちろん、ルメール騎手が乗った場合も同じような結果になったかどうかは分からないが、5勝前後の勝利を挙げていたことは間違いないだろう。

つまり、ルメール騎手クラスが騎乗する馬なら、成績的にも技術的にも劣るとなった場合でも大きな不利やミスがない限り、勝ち負けの争いには加わることができる、ということだろう。
今週の乗り替わりでもっとも注目されているのは、やはり、ダービー馬レイデオロ。

すでにご存知のとおり今週から短期免許で来日しているバルジュー騎手へと乗り替わり。

この京都記念をステップにドバイへ遠征する予定となっており、当然結果も内容も求められる大事な一戦。

レイデオロ以外にもGⅠ馬が3頭、GⅠでの連対実績がある馬も多く、最近関係者の中で良く言われているスーパーGⅡと呼べるレベルの馬たちが集結。

追い切りのために美浦へ駆けつけたバルジュー騎手の調教後は、多くのマスコミが囲み取材。

今週から3月末まで騎乗予定のバルジュー騎手にとっては、自分の技術と存在を示す大きなチャンス。

競馬に絶対はないが、勝って同然と思われている馬で勝ってこそ、一流。

レイデオロにルメール騎手が騎乗していない、それだけでも興味深い戦いになりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●リベンジ2●

今週は変則3日間開催だが、次週にGIフェブラリーSが控えているとはいえ、日曜日には、レベルが高いと言われる明け4歳勢、その世代のGI馬4頭が出走するGⅡ京都記念、そして東京では近年クラシック好走馬を輩出する出世レースの共同通信杯、月曜日にはこれも近年、後のGI好走馬を輩出している東京のクイーンCが行われる、特に注目の週末となる。

昨年のダービー馬で秋のジャパンCでもキタサンブラックに先着したレイデオロ、そして同世代の皐月賞馬アルアイン、さらに同世代の牝馬戦線を賑わせたGI馬モズカッチャンとディアドラという、明け4歳世代の牡馬・牝馬トップが揃う京都記念は、特に注目の一戦と言えるだろう。


昨日もお伝えした通り、レイデオロの鞍上ダリオ・バルジュー騎手は、ここはリベンジの場になるのだが、もう一人、同じ様な境遇で巡って来たチャンスに是が非でもリベンジしたいジョッキーが存在する。

ルメール騎手と同じ日に制裁を受け騎乗停止となってしまった和田騎手の代打でミッキーロケットに騎乗する松若騎手だ。

松若騎手の代打騎乗と言えば先週のきさらぎ賞。やはり和田騎手の代打でダノンマジェスティに騎乗したものの、4コーナーで悪癖を出してしまい人気を裏切る大敗を喫してしまった。所属する自厩舎の管理馬での重賞出走、しかも1番人気に推されていただけに、御し切れなかった事には悔しさがあるだろう。

そういう意味でも、この京都記念のミッキーロケットは、再び自厩舎の管理馬で挑む重賞というリベンジの場。ここに懸ける思いは強いはずだ。

先週の汚名を返上する、明け4歳の強豪揃いの一戦だが、会心の騎乗を見せて欲しいものだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●リベンジ!●

今週は変則3日間開催、土曜は京都と小倉、日曜は京都と東京、そして月曜まで開催があり東京と小倉が行われる。

次週にGIフェブラリーSが控えているとはいえ、日曜日には、レベルが高いと言われる明け4歳勢、その世代のGI馬4頭が出走するGⅡ京都記念、そして東京では近年クラシック好走馬を輩出する出世レースの共同通信杯、月曜日にはこれも近年、後のGI好走馬を輩出している東京のクイーンCが行われる、特に注目の週末となる。


まずは何といっても、昨年のダービー馬で秋のジャパンCでもキタサンブラックに先着したレイデオロが始動する京都記念は、皐月賞馬アルアインとの再戦という事もあり頭数は少ないながらも最注目の一戦。

このレイデオロの鞍上、本来は主戦のルメール騎手で予定していたものの、先日の制裁で騎乗停止を食らい乗れなくなってしまった。その代打には、丁度今週から短期免許を取得して日本で騎乗することとなっていたダリオ・バルジュー騎手に白羽の矢が立った。

ポスト・キタサンブラックにも成り得る、競馬界の至宝になるかも知れない馬の代打騎乗という重責、こんなビッグチャンスを得た事で、本来は土曜日は小倉での騎乗を予定していたところを、土曜から京都で騎乗に変更、これもレイデオロの騎乗のためなのかも知れない。

ところで、レイデオロの父は名種牡馬となったキングカメハメハ。現役時は神戸新聞杯まで8戦し7勝したが、唯一の敗戦が年明けの京成杯、その時手綱を取っていたのが何を隠そうこのダリオ・バルジュー騎手だった。前年暮れの朝日杯FSでJRA初GI制覇を成し遂げた直後、決して中山での経験や実績が無かったわけではなく、悔やまれる敗戦だったのだろう。

因みにバルジュー騎手がキングカメハメハの仔で重賞挑戦したのは、ここまで過去2度ある。2013年のオーシャンSでのアドマイヤセプター(4番人気)、そして同じ年の毎日杯ラブリーデイ(4番人気)、ともにそこそこ人気をしていながら11着に敗れている。


そういう意味も踏まえ、今回巡って来たチャンスはリベンジの場でもある。

過去の因縁を振り払う快勝劇を見せて欲しい。


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