採れたて!トレセン情報

第868回&第869回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●一発の気配がプンプンにおう!●

昨日もお伝えした通り、中央開催の夏競馬も2週目。今週は東では夏の福島の名物重賞である七夕賞、西ではダートの重賞プロキオンSが行われるが、この時期でもあり、両重賞ともにやはりジョッキーの移動やしがらみに纏わる乗り替わりなども多く、七夕賞では半数を大きく上回る10頭が前走と違うジョッキーが手綱を取っている。

そんな中だからこそ逆に注目なのは「乗り替わらない方」の、前走と同じジョッキーが手綱を取る馬、中でも関西ジョッキーの和田騎手がわざわざ遠征するのだからクリノヤマトノオーは改めて注目と言っていいだろう。


この馬に関しては、前走の新潟大賞典時にもこのコーナーで触れた。当時、京都にも準メインのフォイヤーヴェルクを筆頭に、ロードマドリード・プロム・ミエノウインウインなど、京都に残っていれば星勘定にできた馬も多かったのだが、それでもクリノヤマトノオーのために新潟まで遠征していた。しかも当時の新潟開催は、第3場のローカル開催とは言え、2場の変則3日間開催だったため、事実上中央開催と同じ状況、ゆえに余程のことが無い限り遠征はしないのが普通。そんな境遇でも拘って遠征していたのは、この馬の素質と能力を高く評価しているからだろう。

今回も、中京のプロキオンSにはお手馬で交流重賞を2つも勝っているウインムートがいたのだが福島遠征を決めている。このクリノヤマトノオーに相当な拘りを感じるというもの。

前走の新潟大賞典は、7枠13番というあいにく枠からスタートで、結局直線も外に出さざるを得ず、しかも左回りは少しモタれるところもあり能力を出し切ったと言えるレースではなかった。それでも8番人気で6着、重賞級の力は見せた。

今回は、小回りとは言え右回り、これで内枠ならもっと良かったのだが、前を主張する馬が多く窺え、恐らく道中は縦長の展開、となれば例え大外16番枠とは言え上手く内に入れられるだろう。

和田騎手も前走の結果を踏まえさらに考えて乗るはずで、ここは一発の気配がプンプンにおう。本当に楽しみな存在に思えてならない。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●遠征への帯同は期待の表れ●

プロキオンSには関東馬が2頭出走。

注目は2連勝中のアルクトス

デビュー4戦目以降はすべて田辺騎手が騎乗しており、コンビを組んでの戦績は8戦5勝と抜群の相性。

福島出身の田辺騎手は、夏の福島開催中は基本的に福島で騎乗することにしており、別の競馬場へ遠征することは珍しい。実際、福島8日目に中京競馬場で行われる中京記念でも騎乗依頼があったようが、その馬は断って福島で騎乗することを選択。

つまり、夏の福島を離れて中京まで乗りに行くアルクトスへの期待値はかなり大きい、ということ。

またアルクトスに関しては、プロキオンSの結果と内容次第ではあるが、次走は札幌で行われるエルムSを目標においており、すでに田辺騎手は札幌遠征を決めている、というのだ。

中京・札幌と遠征が続くアルクトスは、遠征嫌いの田辺騎手に相当気に入られているのかも。

夏の上がり馬として注目しておいて損はない。

【競馬場から見た推奨馬券】

相変わらずお天気が微妙。福島はあまり降らなそうな予報だが、所によるとというあいまいな感じ…。いちおう土曜のスタートの時点で芝は良、ダートは重。ただ、芝も多少は水分を含んでいるはずだから、土曜に一日使われれば、外が伸びる傾向に拍車がかかりそう。
ダートは脚抜きの良い先行有利な馬場は間違いないが、それを意識し過ぎてペースが上がると、当然前崩れもある。

外が伸びる芝コースで狙いたいのが、福島2Rの2番シュルルヴァン
デビュー戦も調教の動き、パドックでの気配から注目したが、発馬で挟まれる様に立ち上がり気味。そのせいで最後方からになり、流れに乗り切れない感じだった。
それなりに差は詰めてきたが、前残りの流れで万事休す。鞍上も諦め気味で、本気で追っていないように見えた。
今回も後方からな競馬にはなるだろうが、バラける馬場で小頭数は好材料。しかも、逃げたそうな馬が3~4頭いるだけに、ペースも上がりそうだ。
馬っぷりから、能力は間違いなくあるはず。実戦を一度使ったことで、真面目に走ってくれればチャンスはある。

単勝 2
馬連 2-8 2-4 2-3
三連単 2の1頭軸マルチ 相手 3.4.8

自信度 B


もう一鞍も、荒れ馬場の芝の競馬から。福島11R七夕賞の15番クレッシェンドラヴが、軸馬として最適と見た。
まず注目したのは、休養明けの実績。2ヵ月半以上レース間隔を開けた際は、5戦して4勝、2着1回のほぼパーフェクトな実績。
そしてコース的にも、右回りの小回りに良績が集中。馬場も洋芝の函館や、福島の最終週などで好走しており、荒れ馬場を得意としている。
今回と同じ福島2000mの、前走の民放杯の内容も優秀。ハイペースを自ら動いて、
4コーナー先頭の強引とも思える競馬。
勝ったレッドローゼスの格好の目標となったが、ゴール寸前まで喰い下がった。
ここにきて、かなり力をつけている。
今回は相手は揃ったが、休み明けの分、前走以上のパフォーマンスが期待できる。
あらゆる条件が揃った感じだ。

馬連 3-15 5-15 12-15
3連複 2-3-15 3-5-15 3-12-15
3-15-16 5-12-15

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●2年振りの勝利へ!●

中央開催の夏競馬も2週目。今週は東では夏の福島の名物重賞である七夕賞、西ではダートの重賞プロキオンSが行われる。

この時期でもあり、両重賞ともにやはりジョッキーの移動やしがらみに纏わる乗り替わりなども多く、プロキオンSでも約半数の7頭が前走と違うジョッキーが手綱を取っている。


そんな中で注目してみたいのは、主戦の藤岡佑介騎手からミルコに替わるキングズガードだ。

2年前のこのレースの覇者、しかしそれ以来勝ち星からは遠ざかっている。ただ、一時はスランプに近い状態に陥ったものの、ここのところの3戦は、交流重賞やリステッド競走だとは言え連続して3着、しかも毎回終いにキッチリ脚を使って伸びてきており、ひと頃のスランプは脱しつつありそうな雰囲気がある。

今年は8歳という事で「勝ち切れないのは年齢的な衰え」と捉えがちだが、3着とは言えこの2戦はメンバー中最速の上がりタイムを計時し、しかも斤量がともにハンデ戦でトップハンデの58キロを背負ってのもので、「衰え」という認識は違う可能性は高い。

今回は別定戦で56キロ、さらには初めてブリンカーも着用して挑む様に、陣営としては2年振りの勝利を上げるイメージで挑んで来ている雰囲気。

鞍上は、2年前の勝利の時も、そして昨年のこのレースでも、主戦場の函館から逆遠征して手綱を取っていた藤岡佑介騎手だったが、今年は先約の関係で函館に居残らざるを得ず、ミルコに乗り替わる。ただ2走前のコーラルSでもミルコは手綱を取り、そしていい感触を得ていたので、ここでもいいイメージで競馬が出来るだろう。


2年振りの勝利が同じプロキオンS、その可能性は大いにありそうだ。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●好みか好みではないかで言えば好みではない、らしい●

荒れるで有名な福島競馬場で行われる荒れるで有名な七夕賞

開幕週だった先週も渋った馬場が大きく影響したにしても、人気馬の多くが崩れる波乱が多数。

土曜日のメインレースは3番人気と6番人気で決着。

日曜日の重賞は3番人気と9番人気で決まり、1番人気と2番人気はともに大敗。

週中も雨が降り続いており今週も良馬場は望めそうもないだけに、重馬場適性と展開が結果に大きく影響することは間違いない。

注目したいのはロシュフォール三浦騎手とのコンビ。

ロシュフォールに初騎乗となる三浦騎手だが、木村厩舎の馬に騎乗するのは2013年以来となる6年振り。

なぜこれだけの期間、木村厩舎からの依頼がなかったのか。

それは木村調教師が三浦騎手と競馬の感覚が合わないと感じたことや、相性が良くないと感じたから、とのことで、基本的には今も積極的には乗せたくはないらしい。

ただ、今回はノーザンファームが主導で三浦騎手を推したから渋々OKを出したようだ。

三浦騎手はといえば、お手馬と言ってもいいブラックスピネルを断ってロシュフォールを選んだのではなく、先約のロシュフォールを優先した、というのが実情。

圧倒的な戦力で勝ちまくっているノーザンファームも一枚岩ではなく、しがらきと天栄で競い合っているので、こういったことは他のレースでもよく見られる。

好みではない騎手といっても、重賞で勝利という結果を出せば調教師の考え方もガラリと変わることはあるはず。三浦騎手にとってはトップステーブルとの今後に関わる大事な一戦になりそうだ。

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