採れたて!トレセン情報

第884回&第885回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●小倉2歳S●

いよいよ夏競馬も最終日。特に札幌と小倉は夏の開催が終わると来年まで開催はなく、今年最後の開催でもある。土曜日は札幌で2歳のステークスが行われたが、日曜日は小倉で夏の終わりを告げる風物詩とも言える重賞、1981年の第1回から一貫して夏開催最終日に行われている小倉2歳ステークスが組まれている。

この時期の2歳の短距離重賞という事もあって、今年もフルゲートに満たない頭数とはなったが、1頭を除き殆どが1勝馬、比較が難しく予想しにくいレースのひとつ。

人気を集めそうなのは、鞍上がJRA重賞騎乗機会4連勝中の川田騎手が乗るカイルアコナか。この馬のデビュー戦の勝ち時計が、開幕初日とは言え1分9秒1の好タイム、恐らく人気を集めるだろう。

ただ前述通り、唯一ただ1頭、2つ勝っている馬が存在する。マイネルグリットだ。

デビュー戦は中京のマイル戦、スタートを決め好位追走から直線でも終いグイグイ伸びて差し切り勝ち、鞍上の和田騎手もレース後には「距離が延びても良さそう」と話していた。

ところが、2走目は1200mのフェニックス賞を選択。デビュー戦の内容から追走に手間どるのでは…という懸念があったが、レースではポンと好スタートを決めると手応え十分に3番手をキープ、そして追い出してからもしっかり伸びて2連勝を決めた。どうやら1回使った事で行きっぷりが一変していて、むしろ1200mは良かったのだろう。

この2回手綱を取った和田騎手も、今回は先約があり騎乗できなくなってしまったが、完成度が高くこの馬にもチャンスがあると思っていたという。

手綱を取るのは、マイネルの馬には関西では和田騎手と同じくらい騎乗も多い国分優作騎手、チャンスが回って来た。

彼のJRA初重賞制覇は、5年前のこの小倉2歳S、そしてもうひとつのタイトルも函館スプリントSと小回り芝1200mでのもの。因みに、JRA重賞2着は2回、シルクロードSとファルコンS、3着は7回あるのだが、これも全て1400m以下の短距離戦。どちらかと言うと短距離志向なのだろう。

この絶好のチャンスを活かしきる可能性は十分ありそうだ。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●豪華メンバーの新潟記念●

トップハンデの57.5キロが2頭。続く57キロが4頭。もっともハンデの軽い馬で53キロ。

これだけハンデの重い馬が多い今年の新潟記念は、GⅢとすればかなりのハイレバルなメンバーが揃った。

ルメール・岩田騎手は札幌から、北村友・松若騎手は小倉からの遠征。

好メンバーの中で注目したいのはデムーロ騎手が騎乗するジナンボー

デムーロ騎手のお手馬であるフランツも新潟記念に出走しているが、選べる状況で選択したのがジナンボー。

共に4歳で同じディープ産駒。戦績も似たところがあり、違いは脚質とハンデ差。

ジナンボーは先行押し切りタイプで、フランツは瞬発力が武器。

先週から外差し馬場の傾向が顕著になってきている中で、週末の雨予報が馬場にどんな影響をもたらすのかを読みきることが大事になりそう。

ハンデはジナンボーが54キロに対して、フランツは55キロと1キロ重い。

ハンデキャッパーの見立てではフランツの方が上位ということになる。

デムーロ騎手の見立てと、ハンデキャッパーの見立て。どちらが先着するのか、そして秋につながる競馬ができるのはどの馬なのか。注目したい。

【競馬場から見た推奨馬券】

長かったような、あっという間だったような。面白かったような、辛かったような
夏競馬も今週で終わり。さすがに各競馬場の馬場もかなり荒れて、夏草や兵どもが夢の跡って感じかな…。
お馬さんも、かなりバテてきたようだし、日曜は残務処理的な気分で、軽く馬券を楽しむぐらいにしときましょう。
勝負は来週からの中山で、ビシッと!

昨日に引き続いて、新潟1Rから。
危険は覚悟で 前走落馬の6番スマートボムシェルを狙い撃つ。
初障害戦の前走は、思っていた以上にスムーズな飛越。抜群の手応えで直線に入ったので楽勝かと思った瞬間、何かに驚いたように急激に外に切れ込み落馬。
個人的には、あれさえなければ、間違いなく勝っていたと思っただけに、今回の同馬のリベンジに期待したい。
切れ込んだのが最終障害だっただけに、距離が短くなることが好材料のような気がする。元々、平地の脚は上位。飛越も無難。レース慣れが見込める今回は、スムーズに進めれば当然チャンスと見る。

単勝 6
馬連 6-7 6-9 6-8
3連複 6-7-9 6-7-8 5-6-7

自信度 C


もう一鞍は、新潟8R。当然、ここも使い詰めの馬を軽視。ゆったりローテーションの馬を狙う。
中心は3ヶ月ぶりの18番メッシーナ。休み明けといっても、常にレースを使った後は放牧に出して間隔を開ける馬だけに、全く問題ない。いつもイレ込みの目立つ馬であり、間隔を開けるのは当然であろう。
そういう馬だけに、当日輸送ではない新潟は理想的。今まで以上のパフォーマンスが期待できそうだ。
前回の東京戦2着の内容も良い。スタートが悪く4コーナーもほぼ最後方。そこから馬群の中ほどを突くが、それが裏目でずっと壁。
仕方なく勝ったリープフラウミルヒの後を付いていくが、相手が抜けた後も捌きに手こずり、嫌々馬場の悪い内を突くことに…。それでもリープに渋太く迫り、マイペースで逃げた1番人気のグレイテストは楽々交わした。
勝ったリープフラウミルヒが、既に上のクラスも勝ち上がっており、それにクビ差まで詰め寄った同馬の評価も高まった。追い込む同馬に、外が伸びる馬場になったことも好材料だ。

単勝 18
馬連 13-18 5-18 10-18 11-18
ワイド 5-18

自信度 C


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●夏の新潟最終週●

8月も最終週、そして夏競馬もいよいよ最終週を迎える。

関西所属のジョッキーながら、この夏は新潟を主戦場としてきたミルコ・デムーロ、この夏の新潟開催中、札幌記念の日だけは札幌へ遠征していたが、それ以外は全て新潟をベースに騎乗してきただけあって、夏の新潟リーディングにも拘っている様子。

先週までで、トップは田辺騎手の10勝、そして1勝差でミルコが9勝で続いている。

3位に8勝で戸崎騎手や丸山騎手が続いているため、最終的に誰が獲るかはまだ未知も、田辺騎手は2着が少ないため、ミルコにも十分チャンスはある。

やはり最終週なだけあって、かなり意気込んでいるそうだ。

中でも、夏の新潟ラスト重賞の新潟記念で手綱を取るジナンボーは、デビュー戦で新馬勝ちをした当時から「大きいところを狙っていける素質を感じた」と言っていただけあって、待望の重賞挑戦で期待も大きい様子。

そのデビューから2年余りでまだ6戦、ツメの弱さなどがあり数は使っていないが、6戦4勝でオープン入りを果たす辺りは、ミルコの見立て通り、素質の高さを証明している。少し折り合いに難しいところがあり、乗り難しい面もあるものの、折り合ってしっかり脚が溜まれば凄い脚を使う馬、重賞でも十分やれるという手応えは当然持っている。

ここを勝てば、管理する堀厩舎は、JRA全10場重賞制覇を成し遂げることになる。鞍上のミルコもその事は理解しており、ドゥラメンテを筆頭に恩ある師に恩返しの意味でも結果を出したいと思っているそうだ。

毎年波乱含みのハンデ重賞だが、その思いが勝り勝利をもぎ取るか、注目したい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●秋には主戦に乗り替わり!?●

先週行われた新潟2歳Sではゴドルフィンのウーマンズハートが来春へ夢を持たせる競馬で完勝。

ノーザンファームとは現状の規模がそもそも違うので比較のしようがないが、社台ファーム以下には獲得賞金で肉薄してきているゴドルフィングループ。

毎年右肩上がりの成績をあげており、オープン馬の数もそれに伴って増えているところ。

そのゴドルフィンから今週もクラシックへと名乗りを挙げるかもしれない。

それは札幌2歳Sで池添騎手が騎乗するダーリントンホール

デビュー前から厩舎ではトップクラスの評価をされていた馬で、それに違わぬ内容で新馬戦を快勝。

同門のゴルコンダはノーザンファームの期待馬で、有力候補の2頭出しは厩舎としても、うれしい悲鳴といったところだろう。

池添騎手の評価も相当なもので、先々週のコスモス賞で2連勝となったルーチェデラヴィタが仮に札幌2歳Sへ出走したとしても、ダーリントンホールを選択する、と話していたほど。

ここで結果を出せば王道の東京スポーツ杯2歳Sから、朝日杯FSかホープフルSとなるはず。

暮れの時期と言えば、ゴドルフィングループの主戦を務めるビュイック騎手が今年も来日予定。

ウーマンズハートの阪神JF、ダーリントンホールの朝日杯FSかホープフルSに騎乗している可能性はかなり大きいはず。ワールドクラスの手腕を今年も観戦できるのかもしれないと思うと、暮れが待ち遠しくなる。

王道路線を進むことができるのはどの馬か。目が離せない。

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