採れたて!トレセン情報

第901回&第902回

最新号は毎週金・土曜日の夜にメルマガ配信。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●頂上決戦●

出走頭数16頭のうち、GⅠ馬が10頭。

3歳から6歳までの現役トップが集結した今年1番のハイレベルな戦い、そしてもっとも盛り上がるであろう今年の天皇賞・秋

現役最強のアーモンドアイと3歳世代トップのサートゥルナーリアの対決は、いくら予想してもキリがない、それぐらいファンが待ち望んだ1戦だろう。

この対戦が可能になったのはアーモンドアイとサートゥルナーリアの主戦を務めるルメール騎手と同格かそれ以上の騎手が見つかったからで、それは先週から短期免許で来日しているスミヨン騎手

というのも、菊花賞トライアルレースである神戸新聞杯でサートゥルナーリアが勝つ前に、ルメール騎手が菊花賞でニシノデイジーとコンビを組むことを発表したことからも分かるように、サートゥルナーリアは神戸新聞杯から天皇賞・秋が既定路線だったのだ。

これよりも早い時期にアーモンドアイは秋の始動戦は天皇賞・秋と公表。

この公表がある前の段階として、ルメール騎手がアーモンドアイかサートゥルナーリアのどちらを選ぶにしても、選ばれなかった方には別の騎手が必要になるわけで、その候補としてスミヨン騎手が挙がったのは夏競馬の間だったらしい。

選択肢をもらったルメール騎手が選んだのがアーモンドアイで、選ばれなかったサートゥルナーリアがスミヨン騎手になった、というわけだ。

アーモンドアイ、サートゥルナーリア、どちらの背中も知るルメール騎手が有利は間違いないだろうが、スミヨン騎手はサートゥルナーリアの追い切りに騎乗してその能力を絶賛。

関係者の話によれば、「言葉の表現でリップサービス、盛ったところはあるが、素晴らしい馬という評価が前提にあるから、気分が良くなってサービスしてしまった」と、追い切り後は終始上機嫌だったとのこと。

アーモンドアイ対サートゥルナーリアもあるが、ルメール対スミヨン、こちらの対戦も見逃せない。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●2強対決に待った!●

現役最強と言われる女傑アーモンドアイに、新興勢力となる3歳世代で「最強だろう」と囁かれるサートゥルナーリアとの対決が注目の的となっている天皇賞・秋。どちらが強いのか、というよりもサートゥルナーリアは本当にそこまで強いのかが問われる一戦と言っていいだろう。ゆえに、他馬に付け入る隙が無いワケではない。

一発を狙った競馬を期待できるのは、やはりこの鞍上がゆえにスワーヴリチャードには注目したい。

昨年の大阪杯で悲願のGI初勝利を上げたものの、それ以降勝ち星からは遠ざかっているこの馬。昨年の天皇賞・秋では1番人気に推されながらも、スタートでぶつけられる不利があり全く流れに乗れず10着、初めて2桁着順の大敗を喫してしまった。

ただその後、ジャパンカップ3着、年が明けてドバイシーマクラシックでも3着、そして宝塚記念でも3着と、超一線級相手にレベルの高い競馬はしており、決して力が衰えているわけでは無い。

そして今回の鞍上、2年前の秋以降、ドバイ遠征時を除きずっと手綱を取ってきたミルコから、横山典騎手に乗り替わる。しかも、ジャパンカップではエタリオウがいるため、恐らくここ1回だけの騎乗となる予定だ。

トップジョッキーからの乗り替わり、しかもこの1回の一発勝負、こういう時のこのジョッキーは侮ってはいけない。

馬の方も、1番人気だった昨年よりもイイという話で、陣営もデキに関しては自信を持っている。

2強対決と言われる今年の天皇賞・秋だが、このスワーヴリチャードと横山典騎手のコンビが、一角を崩す可能性はありそうだ。

【競馬場から見た推奨馬券】

東京は土曜の朝、芝は重、ダート不良。1R発走の時点では見栄を張ったのか稍重、重の発表だが、金曜のあの豪雨だからね…。昼間は暖かかったが、日曜も完全回復までは望めなさそう。
天皇賞以外に、あまり興味をそそられるレースがないのが残念だが、東京2Rは勝負できそう。
まず2番オーロラフラッシュの軸は堅いだろう。新馬戦は幼さが目立って、まともに走っていない印象だったが、2戦目は一変。スムーズに折り合って、3~4角の上がりっぷりも抜群。残念だったのは、4角で外に膨れた馬を避けるために、その更に外を回らされてしまったこと。そこから態勢を立て直して、勝ち馬に猛然と並びかけたが、クビ差及ばず。勝ったハーモニーマゼランが内をすくう完璧なレース運びだっただけに、このクビ差は価値が高い。3着以下は離している。
トリッキーな中山のマイル戦から、今回は広々とした東京のマイル戦だけに、競馬も断然しやすくなる。メンバー的にも、まず負けられまい。

馬単 2-1
3連単 2-1-12 2-12-1

自信度 B


もう一鞍は、新潟11R。今回は枠順に恵まれた14番カッパツハッチが狙い目。
前走アイビスSDは、2番枠の不利を克服しての2着。勝ったライオンボスが楽に外ラチ沿いを進出したのに対し、内から併せに行ったのに、むしろ手応えは楽。1000mの適性の高さは、カッパツの方が上に見えた。さすがに前半のロスが応えて0.1秒敗れはしたが、ライオンが上手く行きすぎた感が強い。
今回は枠順が逆転して、カッパツが外。今開催は新潟も雨が多かっただけに、最終日は、更に外が有利になるはず。雨が残っても、重の実績があるし、ダートでも勝っており、むしろ好材料。
しかもアイビスの時より、ライオンとの斤量差が2キロ開く。これは、特に短距離戦においては大きい。
今回も人気はライオンだろうが、条件好転したカッパツで逆転の可能性は高いと見る。

単勝 14
馬連 7-14 14-16
ワイド 14-16

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●乗り替わり●

秋の東京・京都の連続開催も4週目、今週末は日曜日に天皇賞・秋が行われる。GI馬が10頭を数える、近年稀に見るハイレベルメンバーが揃った今年の天皇賞・秋、レース前から胸高鳴る一戦となった。

その前日の土曜日、前夜祭的な重賞が東西で行われる。

次世代のスターホースが現れる可能性のある東京アルテミスSももちろん注目だが、京都で行われるGⅡスワンSも、馬券的な意味で言えばかなり面白いレースと言えるだろう。

かなり混戦で恐らく人気は割れ、3連単は万馬券決着が濃厚とうかがえる。

そんな混戦レースで注目してみたいのは、先週から短期免許を取得して約5年振り(短期免許を取得するのは7年振り)に日本で騎乗しているクリストフ・スミヨンが手綱を取るダイアトニックだ。

来日するかなり前から話題になるほど、実績も知名度も世界的なトップジョッキーであるスミヨン、それに違わぬ活躍を来日初週から魅せてくれた。

初日の土曜は冨士Sのひと鞍乗りだったが、勝てはしなかったものの2着、日曜京都でも最初の騎乗で2着、月曜東京では最初の騎乗で勝利を挙げ、メインレースでも2着と存在感を示していた。

今週も、天皇賞・秋では今年の世代NO1評価もされているサートゥルナーリアに騎乗、次週のエリザベス女王杯でもラッキーライラックに騎乗など、身元引き受けでもあるノーザンFの全面バックアップもあり、この来日中の活躍はおおいに期待されている。

スワンSで手綱を取るダイアトニックは、ノーザンFの生産では無いものの、シルクレーシングの所有馬でもありこの起用となったようだ。

ここまで5勝を上げているこの馬、その内4勝が北村友一騎手の手によるもの、前走もその北村友一騎手で勝っているだけに、乗り替わりというのはなかなか難儀な出来事だが、スミヨンがそれだけのジョッキーであると言うこと。そして、この先にマイルCSや香港などGIが控えているとは言え、ここでの結果に拘っている証でもあるのだろう。

このダイヤトニックとクリストフ・スミヨン、注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●起死回生はあるか●

4年連続で100勝を達成してきたデムーロ騎手だが、今年は先週までの時点で81勝。今のペースを考えるとギリギリ届くかどうか。これから短期免許で大物騎手が来日することを考えると際どいところ。

関係者に取材したところ、マイルCS、ジャパンC、チャンピンズCと今のところ騎乗予定馬がないようで、営業中とのこと。

先週の富士Sを1番人気で大敗したアドマイヤマーズも次走で乗り替わり、という話が出ているようで、ここにきての流れは悪いと言わざるを得ない。

そして、今週の天皇賞・秋も一時は騎乗馬なしのまま東京で予定を組んでいたらしく、そこから確保したのがランフォザローゼスということのようだ。

ランフォザローゼスは昨年の新馬戦以降勝ち星がなく、重賞勝ちもない実績はこのメンバー相手では大きく見劣る。強調材料とすれば斤量面で有利な56キロ、まだ伸びしろがあるはず、といった期待値にかけるしかないのが現状。この厳しい状況から、どう脱出するのか、見せ場を作るのか。大舞台に強いデムーロを魅せることができれば起死回生があるかもしれない。

【競馬場から見た推奨馬券】

東京は金曜の明け方からかなり降った。さすがに土曜は回復し切れないだろう。今週からコース替わりの分、幾らかはマシかもしれないが、使われる毎に悪くなっていくことは間違いない。
加えて、小頭数のレースが多く、馬券的な妙味にも欠ける。JRAさんも開催日数、開催場所を増やすことばかり考えてないで、もう少し馬券が面白くなるようなレースになるような配慮がほしいもんだ…。

たとえ馬場が悪くても、東京11R・アルテミスSの9番リアアメリアは、かなり堅い軸馬と見る。
そのデビュー戦は衝撃と言って良い。
まず出遅れ。スローということもあって、最後方から首を上げながらの追走。4角でもまだ後方2番手だったが、他の鞍上が必死に手綱をしごく中、完全な馬なりでごぼう抜き。あっという間に、残り200mで先頭。最後まで手綱を抑えたまま1.3秒ちぎった。スローペースでこの着差も凄い。
道中がスローで、最後まで馬なりなので時計は平凡だが、決してメンバーレベルが低かったわけではない。2着馬は次走も2着。3、4着馬は既に勝ち上がっている。
久しぶりに化け物を見たような気がする。
とても2戦目で負けるようなシーンは思い浮かばない。

馬単 9-8
3連単 9-8-6 9-8-3 9-8-5 9-6-8

自信度 B


あと面白いのは東京12R。ルメールの1番ロマンティコが人気を集めそうだが、モマれ弱い同馬にこの枠はどうか?もちろん好発を決めれば、逃げやすい枠でもあるが、他にもティターヌ、ポルタメントとハナに行きたい馬がいる。絶対視は危険。
逆に、モマれない外枠を引いた13番アンダープロミスを、軸馬に指名する。
この馬も、馬っぷりの良さではロマンティコにそうヒケはとらない。
デビュー戦はクビ差の辛勝だが、3着以下は7馬身離している。
問題は7ヶ月ぶりの前走。道中、外を回って楽な手応えで直線に向いたが、地方出身騎手のさがなのか、内が開いていたので内に入れてしまった。それからがキツかった。前と外を塞がれて200m以上手綱を引っ張ったまま。やっと外に出せて、まともに追えたのはラスト30mくらい。
あの手応えで負けたのは、納得が行かなかった。
今回も3ヶ月ぶりとなるが、前走よりは順調にきているはず。広い東京で巻き返しは十分だ。

単勝 13番
馬連 1-13 13-14 8-13
3連複 13の1頭軸 1.7.8.14が相手

自信度 C


うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
採れたて!トレセン情報とは?

競馬ファンなら誰もが気になる、トレセン内で聞いた『ジョッキーや厩舎の複雑な関係』、何故あの騎手があの馬に乗るのか…!?なぜ遠征するのか…!?他にも、トレセン内で噂の“あんな話こんな話”をメルマガ『うまスク通信』で、お伝えできる範囲で毎週金・土に配信致します。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧