採れたて!トレセン情報

第903回&第904回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●9馬身差を逆転!?●

月曜日にJBCがあるものの、JRAではひとまず秋のGI連続開催の狭間となる今週末。とは言っても土日で重賞4鞍の豪華な週末、日曜京都では、勝ち馬にはチャンピオンズCの優先出走権が与えられるみやこSが行われる。

このレースもまた、名鉄杯の時にもこのコーナーで取り上げたスマハマに改めて注目してみたい。

その名鉄杯では期待に応える走りで、レコードのおまけ付きで勝利。同じ舞台で行われるGIチャンピオンズCには是が非でも出走して欲しいところ。ただ、現時点での収得賞金では賞金が足りない状況。ゆえに、チャンピオンズCに出走するためには、このみやこSを勝って優先出走権を獲る必要がある。

勝てるかどうかの指針のひとつにインティの存在がある。東海Sでは9馬身も千切られた存在なだけに果たして逆転は出来るのか…!?

当時のスマハマは、骨折明けの8ヶ月振り。対してインティの方は連勝中で勢いに乗っている真っ最中、これだけでも大きな差がある。

そして、スマハマの次戦が前述の名鉄杯、骨折明けを1回使ったとは言え再び半年振りのレースで、上積みはあるもののまだ万全とまでは言えない状況であのパフォーマンスを魅せた。

対してインティの方は、連勝の勢いでフェブラリーSを制しGI馬に。その後はかしわ記念2着、そして帝王賞とダート路線の王道を歩み休養、ここが秋の初戦となる。

この夏の休養期間にそれほど差は無いが、勝たなければチャンピオンズCに出走できないスマハマに対し、賞金的には余裕がありここで目一杯の競馬をする必要も無いインティ。まして…

チャンピオンズCには、1年以内にダートGI(JpnI含む)の勝ち馬には、チャンピオンズCで3着以内に入線すれば褒賞金が交付される。1着ならば5千万円、みやこSの1着賞金より高い賞金が交付される。ゆえに、尚更インティにとってみれば本番が勝負と言えるだろう。

さらに…

スマハマは、左回りのレースに多く使われているが、実は左手前がイイ馬で右回りの方が得意と言える馬。GIの舞台が左回りばかりなので仕方が無いのだが、今回は待望の右回りと言っていいだろう。

これだけの材料が揃えば、東海Sでつけられた9馬身の差も、詰まるどころか十分逆転していいだろう。

もちろん、例え左回りとは言え本番でも注目の存在、ここで是非勝って駒を進めて欲しい、注目の1頭だ。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勝負のあれこれ●

過去にゴールドアクター、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードなどGⅠ馬を輩出している出世レースのアルゼンチン共和国杯

今年はフルゲートを大きく割る13頭立てで、そのうち3頭は格下の準オープンクラス。

例年に比べれば低調なメンバー構成。

ここではこのレースの「あれこれ」を探ってみたい。

まずはルメール騎手が騎乗するアフリカンゴールド

一部報道では、ルメール騎手陣営が自ら声をかけたとあるが、これは正しい情報のようだ。

ただ、順番が違っている。

というのは、そもそもアルゼンチン共和国杯に騎乗するために東京で予定を組んでいたのではなく、百日草特別のブレッシングレインに騎乗するため。

まず百日草特別があってで、それからアルゼンチン共和国杯での騎乗馬を探すことになり、福永騎手がルックトゥワイスの先約があったため騎手未定だったアフリカンゴールドに営業をかけた、というのが正確な順番。

つまり、ルメール騎手のメインレースはブレッシングレイン、準メインがアフリカンゴールドという順番が正しい。

ほかでは、主戦の石神騎手から松岡騎手へと乗り替わったオジュウチョウサンについて。

乗り替わりとなった理由が、前走の競馬が消極的だったから、ということらしい。

ただ、松岡騎手へたどり着くまでにルメール&デムーロ騎手、それから短期免許で来日している外国人騎手、その次に日本人リーディング上位騎手へと、依頼しては断られるを繰り返して松岡騎手へと決まったという、ミーハー感満載な経緯での乗り替わり。勝負の世界で、義理と人情に期待してはいけないのかも。

最後に野中騎手から三浦騎手へと乗り替わったトラストケンシン

先週までの時点では野中騎手で続戦という話だったが、騎乗馬が見つからなかった三浦騎手が猛プッシュ。

それに高橋文調教師が負ける形になり、野中騎手から強奪。

勝負の世界は弱肉強食。まさに勝てば官軍。笑うのはどのコンビか。GⅠのステップとしても見逃せない。

【競馬場から見た推奨馬券】

今週はG1の谷間でやや気合い落ちだが、気候的にも、馬場的にも絶好の競馬環境。
府中は夕方から雨予報だが、最終レースの頃からのようで、馬場状態には影響なさそう。もう夏負けの馬もいないだろうし、久しぶりに何も気にすることなく、思い切り馬券勝負ができる。

まずは、完全良馬場ならまぎれがないと見て、芝の東京3Rから。軸馬は3番ソーユーフォリア。新馬戦は評判馬揃いの一戦でかなりレベルが高そうだった。その中で1、2番人気の馬の外で先行争いに加わり0.1秒差の2着。上手く内をすくって2番手に上がった3着馬を差し返す勝負根性も見せた。更には、4着以下は7馬身も離している。
前走、人気以上の好走に導いた武藤を下ろして、ルメールを乗せるからには必勝態勢と見る。

馬連 2-3 3-4 3-9
3連複 2-3-4 2-3-9 3-4-9

自信度 B


東京12Rは 12番ペイシャネガノの叩いた上積みに期待する。前走が5ヶ月ぶりの実戦で+10キロだったが、太目感は全くなかった。むしろ張りが良くなって成長が感じられる身体つき。
ただレースは、内枠で砂を被って戦意喪失気味。久しぶりの競馬で実戦勘ももう一つだったのかもしれない。
東京ダート1400mでは、2走前に今回も人気になりそうなパイロジェンをねじ伏せている。更に、今回はペイシャが一叩きされ、パイロは久々。両者の比較ではペイシャを上位に取るのが妥当だ。
幸い今回は外枠。中1週でもしっかり追い切れたように、反動もなさそう。
巻き返し必至だ。

単勝 12
馬連 12-14 8-14 6-14
3連複 6-8-12 6-12-14 8-12-14

自信度 C

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●目黒記念の時と…●

月曜日にJBCがあるものの、JRAではひとまず秋のGI連続開催の狭間となる今週末。とは言っても土日で重賞4鞍の豪華な週末になる。

日曜日の東京では、後のGI馬を多く輩出している出世レースのアルゼンチン共和国杯が行われる。

ハンデ戦でもあり平地GI馬の参戦は無いものの、オジュウチョウサンの参戦に加え、同舞台で行われている目黒記念の、今年の昨年の勝ち馬、さらに2着馬も顔を揃え、話題性も見応えもあるレースとなった。

そんな中で注目してみたいのは…

春の目黒記念、このコーナーで取り上げたアイスバブルに改めて注目したい。

当時は、ダミアン・レーンと同じオーストラリア生まれのブレントン・アヴドゥラについての話で触れた。

今回もやはりジョッキーに纏わる話がある。

今回手綱を取るのは浜中騎手。実はこの浜中騎手、当初は京都大賞典3着のシルヴァンシャーで参戦を予定していた。しかも、中間にはみやこSに出走する

インティの代打騎乗のオファーもあった。もちろん、インティにも乗れるものなら乗りたいところだったようだが、東西に分かれてしまうため、1回切りの代打になるインティよりは、先を考えてシルヴァンシャーのほうを選択し東京での騎乗を決めていた。

ところが…

そのシルヴァンシャーが急遽ステイヤーズSに路線変更、しかも鞍上は「外国人」に替わるという。まさに昨今の競馬を物語るスイッチ劇となった。

そのシルヴァンシャーと同じ厩舎の管理馬であるアイスバブル。ある意味で浜中騎手へのお詫び的な起用と言ってもいいだろう。

もちろん、依頼を貰った浜中騎手にしても、そういう経緯があるだけに期するところがあるはず。

まさに目黒記念の時のアヴドゥラと同じ様な雰囲気だ。

因みに、アイスバブルは目黒記念の前に本来はメトロポリタンSを叩いて挑む予定が、レース直前に雹が降り中止、結局レースを使わず直行で目黒記念へ出走となった。

不思議な事だが、なんと今回も、ひと叩きで使う予定だったオクトバーSが台風の影響で中止。1週スライドして代替開催があったが、間隔が詰まることを嫌って直行とした。結果的に、目黒記念と同じ状況となった。

舞台も同じ東京芝2500mのハンデ戦、ここまでシチュエーションが重なる事も珍しいもの。

様々な事が重なり、このアイスバブルには改めて好結果を期待したくなる。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ベテランの再出発●

関東リーディング6位につける内田騎手に大きな変化があったのはご存知だろうか。

地方所属時代からコンビを組んできたエージェントと10月を持って契約を解消。

大きな理由としては地方時代の後輩でありライバルであり同じエージェントだった戸崎騎手との確執、エージェントが外国人騎手を優先するような行動をとったことなど、騎手として晩年を迎える中、もうひと花咲かせたいという内田騎手の気持ちに反する対応があったとのこと。

今週から内田騎手自身で騎乗依頼を受けるようになり、厳しいスタートを切ることとなった。

土曜日はファンタジーSに騎乗するために京都へ遠征するが、メインレース1鞍のみ。

東京で騎乗する日曜日も内田騎手とすれば少ない5鞍。

なぜ、騎乗数が減ったのかを周りの関係者に聞いてみると、依頼する側の心理的なものがあるようだ。

それは、直接本人では頼む時はいいが、断る時に気が引けてしまうや、空いているかを確認したはいいが、空き状況を聞いて頼まない時もあり、そういった時にも直接本人では申し訳ないなど、エージェントというワンクッションを挟まないデメリットが優先してしまい、頼みたくても頼みにくい状況になってしまっている。

ただ、エージェントがいない中で活躍している大野騎手や武藤騎手などもいるが、彼らは若手・中堅の部類なので、頼む側もベテランよりは話がしやすいので、エージェントがいない影響はほぼない。

レジェンドクラスの内田騎手に依頼やキャンセルは、頼む側からすれば気軽にはできない、という雰囲気が騎乗数の大幅減につながったということのようだ。

関係者も慣れさえすれば状況は変わるのかもしれないが、それには多少の時間が必要。

厳しい再出発となった内田騎手だが、結果さえ出せば依頼が増えるのが勝負の世界。

少数精鋭での巻き返しに期待して注目したい。



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