採れたて!トレセン情報

第905回&第906回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この乗り替わりは!?●

昨日もお伝えしたが、秋競馬の佳境を迎える事で外国人騎手の来日もピークを迎える時期、今週からの騎乗はキャンセルにはなったものの、ムーアとデットーリも近々参戦してくるだろう。

さて、今週のGIエリザベス女王杯。やはり注目はその外国人騎手。中でもひと足早く短期免許を取得し日本で騎乗しているクリストフ・スミヨン騎手は、先週も制裁を3つも貰っている様に、荒々しいところはあるけれども、評価している関係者も多い。

賛否両論あるものの、例えば先週のみやこSの4コーナー、あの狭いスペースを通す騎乗技術、結果的には落馬を誘発している様にも見えるため制裁を課せられているものの、以前に見られたラフな騎乗と言う程では無く、その技術は関係者を唸らせるものがある。

エリザベス女王杯で騎乗するのはノーザンFの生産馬ラッキーライラック。チューリップ賞以来、1年半以上勝ち星から遠ざかっているものの、GIの大舞台でも、いつも積極的な競馬で早め先頭、横綱競馬をしての惜敗なだけに、決して衰えがあるとは思えないところ。立ち回りひとつでアッサリの雰囲気さえある。

今回は、その立ち回りの巧さを期待できる鞍上、しかも枠が「その競馬」には絶好の1枠2番、ラッキーライラックの能力をどう引き出すのか、その鞍上の手腕に期待が懸かるというもの。

3歳GI馬2頭に人気は集まりそうだが、古馬勢の中で唯一のGI馬でもあるこのラッキーライラックと鞍上のスミヨンの手腕、注目したくなる。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●若き天才マーフィー●

今週から短期免許で来日しているマーフィー騎手

昨年末から今年の1月にかけて勝ち星を重ねて大ブレイク。

ディアドラとのコンビでの海外GⅠ制覇もあり、日本の関係者の評判はすこぶるいい。

多くの外国人騎手が体のサイズが大きいため55キロからの騎乗なのに対して、マーフィー騎手は54キロから騎乗できるため、より多くの依頼が舞い込み多くのチャンスを手にしている好循環。

初日の土曜も2勝を上げ存在感を示した。

明日はGIエリザベス女王杯にも騎乗、そして来週からのGⅠではマイルCSではペルシアンナイト、ジャパンカップではスワーヴリチャード、チャンピンズCではサンライズノヴァなど、多くの有力馬に騎乗予定。

このまま日本で年越しをして、来年の1月まで騎乗予定とのこと。

拠点としているイギリスでリーディングを獲得してますます勢いに乗っているところ。

今週からの3カ月でどれだけの勝ち星とインパクトを残すのか。目が離せない存在となりそうだ。

【競馬場から見た推奨馬券】

日曜も東京は好天の予報。 芝コースは3~4コーナーにかけて多少の傷みは見れるが、おおむね良好な状態。傷みが見られる分、内、外の利、不利が緩和されて、勝負しやすい馬場状況だ。

せっかくの舞台設定だから、日曜は芝の2鞍で勝負したい。

まずは東京2Rから。ここは前走、不良馬場で能力を発揮できなかった6番チアチアクラシカの巻き返しに期待。新馬、2戦目の強い内容から、前走の牝馬限定戦なら確勝と見ていたが、よもやの凡走。手応え良く直線まで来ていたが、追ってからフォームがばらばら。内にモタれて最後は追えなくなっていた。道悪は全く駄目なようだ。
幸い今回は道悪の心配は全くない。再度牝馬限定戦だし、東京1600mならまぎれも少ない。
馬っぷり、デビューから2戦の内容からは、このメンバーなら勝機濃厚。

単勝 6
馬連 6-13 6-11 5-6

自信度 B


もう一鞍は、東京11R。ここは信越Sでハナ差の2着だったプールヴィルが人気だろうが、5着のエントシャイデンの方を狙いたい。
その信越Sは、開幕週で更に内回りの競馬。当然、内の先行馬が有利だった。その状況でプールヴィルはインの3番手の絶好のポジション。捌きもスムーズで恵まれた感が強い。
対してエントシャイデンは、出遅れて後方から大外。それで0.3秒差なら、内容的には互角以上に思えた。
しかも、今回は直線の長い東京で、内、外の差が少ない馬場状態。ハンデ差も1キロ詰まっており、逆転の可能性はかなりある。

単勝 15
馬連 4-15 15-16 11-16
ワイド 4-15 15-16

自信度 C


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●密かに闘志を燃やしている!●

秋のJRAGI連続開催、先週は狭間の週末だったが、今週から年末の有馬記念、そしてホープフルSまで毎週末GIが行われる。

そんな秋競馬の佳境を迎える事で、既に短期免許を取得して日本で騎乗しているクリストフ・スミヨンに加え、今週からランフランコ・デットーリ、ライアンムーア、オイシン・マーフィーらも短期免許を取得して来日予定だった。

日曜京都の特別登録の騎乗予定騎手では、JRA所属のルメールとミルコを加えカタカナジョッキーの騎乗予定馬が非常に多く、さながらワールドスーパージョッキーズシリーズのような雰囲気があった。

残念ながら諸事情でデットーリとムーアの来日は延期となってしまったが、それでも今期はイギリスリーディングジョッキーを獲得し、勢いある若手トップジョッキーのマーフィーが参戦し、日本の競馬を盛り上げてくれることだろう。

そんな外国人騎手の来日ラッシュに辺り、密かに闘志を燃やしているであろうジョッキーがミルコ・デムーロ

19歳の時に初めて日本で短期免許を取得し、以降毎年短期免許を取得して来日し、2015年からは通年免許を取得し日本を主戦場として騎乗。JRAでの初重賞制覇は2001年、初GI制覇は2003年、クラシックの皐月賞を制し、この年は日本ダービーも制し、日本競馬の主役級のジョッキーに成り上がり、通年免許を取得してからは毎年100勝以上、重賞も10勝以上挙げて来たスタージョッキー。

しかし、今期は先週まででまだ82勝に留まり、GIは2勝しているものの重賞は3勝のみ。昨年までの勢いを考えるとかなり物足りない成績となっている。

それがゆえに、外国人騎手の来日ラッシュとなるここからの時期は、より闘志に火が付くというもの。

日曜日のGIエリザベス女王杯では今年のオークス馬ラヴズオンリーユーに騎乗、もちろん注目の1頭だが、土曜日の重賞デイリー杯2歳Sペールエールも期待の1頭だ。

前走の新潟2歳Sは勝ち馬の決め手に屈したが、この馬自身上がり33.1の脚を繰り出している。これは昨年の新潟2歳Sの勝ち馬ケイデンスコールと同じ時計で、これで勝てなかったのだから勝った相手を褒めるしかなく、この馬の評価を下げる敗戦では無い。

実際、ミルコのお手馬の中でも、このペールエールは将来性も含め楽しみにしている1頭、期待に応えてくれそうだ。

奇しくも人気を分けるであろうサクセッションの鞍上は今週から来日するマーフィー、負けたくないという思いはより強くなるだろう。

このミルコの駆るペールエール、ここでの走りはもちろん、先々も含めて注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●乗り替わりが大量●

今週から短期免許で来日予定だったムーア騎手とデットーリ騎手がそれぞれ予定を延期。

ムーア騎手は優先契約をしているクールモアグループの馬に騎乗するために、今週の来日が間に合わなくなったので、来週からへと予定を変更。

デットーリ騎手は火曜日のメルボルンCで騎乗停止処分を受けてしまい、その騎乗停止期間が今週の土日と重なり、来日したとしても騎乗はできない状況だったので、今週の来日予定延期は仕方のないところ。

ただ、そこから再度日本へ向けて旅経つことがめんどくさくなったのか、どんな理由かは分からないが、来週の騎乗も見送るとなり、関係者は大慌て。

さらに、来週だけではなく、そもそもの短期免許期間をすべて返上する、という情報もあり、日本での騎乗は見られないかもしれない。

トップジョッキーが来日できなかったことでもっとも影響を受けたのが、GⅠエリザベス女王杯に出走予定の関係者たちだろう。

ムーア騎手が騎乗予定だったポンデザール藤岡康騎手へ。

デットーリ騎手が騎乗予定だったゴージャスランチ幸騎手へ。

また、4日に浦和で行われたJBCで落馬負傷した戸崎騎手が騎乗予定だったクロコスミア藤岡佑騎手へ。

土曜日の武蔵野Sでムーア騎手が騎乗予定だったタイムフライヤー藤岡佑騎手へ。

戸崎騎手が騎乗予定だったサンライズノヴァ森泰斗騎手へ。

デイリー杯2歳Sでデットーリ騎手が騎乗予定だったレッドベルジュール武豊騎手へ。

その他、多くの有力馬が乗り替わりとなり、その手配に多くの関係者が奔走。

どんな形であれ、つかんだチャンスをモノにできるかどうかが大事なポイント。

大舞台での乗り替わりで結果を出せるのはどのコンビなのか。注目したい。

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