第917回&第918回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●16番目の出走で1番枠●
いよいよ今年も
有馬記念を迎える。報道でもある通り、近年稀に見る好メンバーが揃った一戦、中でも、牝馬ながら現役最強と言える存在のアーモンドアイが予定を変更して急遽参戦してきたことで、競馬ファンなら絶対に見逃せないレースになる。
ところで、有馬記念と言えば「公開枠順抽選会」が恒例となってきた。これも、枠順の運不運がある舞台だからこそ盛り上がるところ。
外回りの3コーナー途中のような所からスタートし、そのまま4コーナーへ目掛けて坂を下りカーブのキツイ4コーナー、そこからさらに内回りを1週し計コーナーを6回ほど回る特殊コースなだけに、やはり内枠の方がロスも無くレースがしやすいのだろう。騎手はもちろん、どの関係者も内枠を欲しがる。
そんな中で最内枠を引いたのが
スカーレットカラー。今年の5月にオープンに上がったばかり、重賞勝ちは牝馬限定の府中牝馬Sだけ、しかも16番目のギリギリでの出走なだけに、ノーマークの伏兵扱いは当然のところ。前売りでも単勝万馬券までありそうなほど人気薄となっている。
しかし、例えばエリザベス女王杯をもし勝って参戦していれば、そこまでノーマークだっただろうか?
現実的には7着に敗れているのだが、当時の馬体重が府中牝馬Sからプラス14キロ、その数字に現れていた通り「太めが残ってしまった…」という。
その太めの体でも見せ場は作り勝ち馬ラッキーライラックからコンマ6秒差、府中牝馬Sでは逆に圧勝しているだけに、まともなら勝っていた可能性はある。
そして、そのラッキーライラックが香港ヴァーズでグローリーヴェイズの2着、単純に考えればフィエールマン辺りとは差のない計算は立つ。
ではこの中間の状態はどうか…
前走の事を糧に、この中間は今までにないくらい攻め量を課し、以前に見られた体質の弱さも影を潜め、調教がそのまま身になりグングン成長している様子。
今回の木曜日の軽量で前走から-2キロ、輸送もあり恐らく10キロ近くは絞れれてくるだろう。
さらに…
日曜日の午後は雨予報だ出ている。どこまで降るかは分からないが、府中牝馬Sでは緩いやや重発表の馬場を外から豪快に差し切り、初勝ちを上げた一昨年の夏の中京では、時期的に良馬場発表とは言え、上滑りするかなりぬかるんだ馬場だった。そんな馬場でそれだけの競馬をしているのだから、道悪は歓迎のクチだろう。
実績的には格下とも言える存在。ただ、体質の弱さがあっただけで、その体質が強化され漸く頭角を現せてきたところ。そしてここに向けデキを上げ、さらに好枠を引き、天気も味方しそうな雰囲気。これだけ条件が揃うと、たとえ人気は無くとも食指が動くというもの。
相手は相当強力だが、馬券対象内に飛び込んで波乱を演出するかも知れない。そんな可能性を感じる1頭だ。
※予定通りうまスクエアスタッフが先週土日の払い戻し全額約25万円を有馬記念に購入しました。もちろん今回も【関西事情通チョッといい話】にほぼマル乗りの馬券です!
※あくまでスタッフが買っているだけですので、皆様はご予算の中で余裕を持って、ご自身のご結論で購入して下さい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●グランプリレース②●
GⅠ馬が多数集結。今年の
有馬記念は、まさにドリームレースと呼ぶにふさわしいメンバーとなった。
これだけの馬が揃うと、馬券は好きな馬や騎手を買った方が当たるかもしれないが、昨日に続きここでは馬券のヒントになるかもしれない、乗り替わりの真相に迫りたい。
まずはなんといってもアーモンドアイとフィエールマンだろう。
ご存知のとおり、アーモンドアイは香港へ遠征して香港カップでルメール騎手の予定。
フィエールマンは有馬記念でルメール騎手の予定。
ルメール騎手のお手馬がぶつからないように、きっちりと使い分けるはずだった。
ところが、アーモンドアイが熱発で香港を回避となり、有馬記念へ参戦。
これですべての予定が狂うこととなり、鞍上問題が勃発。
最終的には
アーモンドアイに
ルメール騎手、
フィエールマンに
池添騎手で収まったわけだが、ここに至るまでには紆余曲折に次ぐ紆余曲折があったようだ。
まず、フィエールマンのオーナーであるサンデーレーシングがルメール騎手は譲れないと拒否。
それは、鞍上がルメール騎手とすでに一部で発表していたこと、凱旋門賞で大敗したことは仕方ないにしても、その遠征費は会員が支払っており、その補てんとなるべきレースが今回の有馬記念となるはずだったこと、そもそも凱旋門賞を強く勧めたのはルメール騎手だったこと、など、GⅠ2勝馬でその2勝ともがルメール騎手であれば、鞍上発表後の乗り替わりは簡単な問題ではないことはわかる。
一方のアーモンドアイを管理する国枝師は終始「鞍上は調整中」とばかり言っていたが、裏では「アーモンドアイにルメールが乗っていないのはおかしい」や、「ルメールが乗りたいほうを乗せるべきだ」など、オフレコで発言しており、それをマスコミがやんわりと世間に伝え、世論を、ファンを味方につけようとしたわけだ。
サンデーレーシングとシルクレーシングの社長同士の話し合いでも決まらなかったため、ノーザンファームのトップである吉田勝己氏のまさに鶴の一声で、乗り替わりが決定。
フィエールマンの鞍上候補も複数人いたが、これも吉田勝己氏の一声で池添騎手へ決定。この結末がどう転ぶのか…興味は尽きない。
【競馬場から見た推奨馬券】
有馬記念当日の中山は、午後から雨予報。
ただし、2時くらいからの予報で、始めは小雨。大きな影響はないと見て良さそう。
まずは
中山6R。前走の内容から、8番
オーロラテソーロをプッシュする。
その前走のカトレア賞は、スピード自慢の評判馬揃いの一戦だった。
内枠ということもあって、気合いをつけてハナに立ったが、 さすがに速い馬が揃っていただけに、競り込みがきつかった。
結果、ダート1600m戦で3F33秒9の超ハイペース。まるで1200mのラップだ。
そのキツい展開で0.5秒差の4着なら、大威張りの内容。
ちなみに1200m通過のラップは、1分11秒9。不良馬場ということを考慮しても、3歳1勝クラスなら勝ちタイムレベルだ。
今回はその1200m戦。発馬五分なら逃げ切る可能性大。
馬単 8-9 8-7
自信度 B
そして有馬記念の後の
中山12R。
有馬を的中した御仁は勢いに乗って、やられた方は挽回すべく力の入る一戦だ。
狙い馬は、4番
シセイタイガ。前走は2ヶ月開いていたせいか、+18キロ。その分いつもの行きっぷりがなく、枠順もあって中団の外を回るハメに。あれでは、中山の開幕週の内が伸びる馬場ではキツい。
その前2走は、ピンク帽でも果敢に先行して好走しているように、現級での能力上位は明らか。
今回は、条件が好転して好枠。重目を叩いての上積みも見込めるだけに巻き返し必至。
単勝 4
馬連 4-5 1-4 3-4
3連複 1-4-5 3-4-5 1-3-4
自信度 B
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●グランプリレース①●
GⅠ馬が多数集結。今年の
有馬記念は、まさにドリームレースと呼ぶにふさわしいメンバーとなった。
これだけの馬が揃うと、馬券は好きな馬や騎手を買った方が当たるかもしれないが、ここでは昨日に続き馬券のヒントになるかもしれない、乗り替わりの真相に迫りたい。
今年の戦績は、アーモンドアイと実績的には五分以上とも言える
リスグラシュー。今回は乗り替わりではないが、
レーン騎手になるまでは簡単ではなかったようだ。
当初の鞍上候補はムーア騎手かマーフィー騎手の予定だった。
ただ、過去にネオユニヴァースでデムーロ騎手が特例での短期免許が交付されたわけだが、それは「同一馬に騎乗して、同一年にJRAのGⅠを2勝以上した場合、その年のGⅠで当該馬に騎乗する場合に限り、そのGⅠ当日のみ免許を発行する」という無茶苦茶なルールによる特例での免許で、リスグラシューの場合はJRAのGⅠを2勝には該当しないが、コックスプレートの馬券をJRAが発売していることで、拡大解釈によるJRAのGⅠという、これまた無茶苦茶な主張が通ったので、レーン騎手へ短期免許が交付されることとなった。
この発表は有馬記念の2週間前ぐらいだったが、実際にはジャパンカップ以前にその情報はあったので、ムーア騎手とマーフィー騎手はそれぞれ有馬記念での騎乗馬を確保するために動くこととなった。
マーフィー騎手は
スワーヴリチャードとのコンビを継続、ムーア騎手はこの時点でキセキ以外はすべての出走予定馬の鞍上が決まっていたため、消去法的な選択でキセキへ。
最後に
ビュイック騎手の騎乗停止により鞍上が空白となった
レイデオロ。
木曜の朝まで鞍上の発表がなかったのは、有馬記念出走予定馬の中で、回避馬が出ればその鞍上を確保してレイデオロを依頼したかったからで、そのタイムリミットが木曜の朝だったということ。
今週の月曜の時点で三浦騎手には内定していたが、かん口令が敷かれていたため、キャロットクラブや藤沢師からの発表がなかったのだ。
つまり、
三浦騎手となったのも消去法での選択ということになる。
長々と乗り替わりについてお話ししてきたが、ようは「持っている騎手」が「持っている馬」で勝つということ。
有馬記念は運が大事になりそうだ。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●初芝とはいえ…●
先週日曜のタイセイビジョンは惜しくも2着だったが、武豊騎手もやれることはやって精一杯の走りはしていたし、悔いの無い競馬だっただろう。馬券的には単勝も獲りたかったが、サリオスとの組み合わせで馬連は3倍くらいかと思っていただけに 660円なら上々。どうやらスタッフの方も獲ってもらったようだ。
さて、いよいよ今年も有馬記念を迎える。報道でもある通り、近年稀に見る好メンバーが揃った一戦、競馬ファンなら見逃せないレースになるだろう。その有馬記念については明日触れるとして、土曜日は前夜祭とも言える恒例の重賞、中山ではJGIの中山大障害、そして阪神では阪神カップが行われる。
中でも、昨年が2着同着ながら3連単はW1000倍オーバー、一昨年は49万馬券、3年前は28万、4年前は32万、5年前でも21万馬券と、5年連続で3連単は6桁配当と、年末の荒れる重賞としてお馴染みの
阪神カップは、今年も混戦メンバーでフルゲートの18頭が揃い、荒れる雰囲気を醸し出している。
その波乱の立役者になり得る馬、今回が初芝となる
シヴァージに注目してみたい。
デビューからここまで13戦、全てダートでオープンまで上がって来たこの馬、戦績も1回だけ4着があったものの、他12戦は馬券対象内を外していない堅実な走り、その実績通りダート馬と思ってしまうところだろう。しかも、今回はギャラクシーSを除外されてここへ回って来た経緯もありなおさらだ。
しかし実は、体質が弱く無理せずダートを使ってきていただけで、「パンとしてくれば芝でも」と当初から言われていた。4歳の秋を越し、漸く体質も強くなり、そろそろ芝を使おうという話も出ていた。ゆえに、一応本線はギャラクシーSだったが、除外の可能性が高いため、阪神カップにも特別登録をしていたという事。想定通りギャラクシーSを除外となり、ここへ回って来た。
鞍上は引き続き
川田騎手が手綱を取る。これも、確かに有力なお手馬が出走していなかった事もあるが、ルメールと争う現役屈指のトップジョッキー、他馬の依頼が無いわけがなにのだが、それらを断ってシヴァージが回って来た時のために体を空けていた。
恐らく、主戦として乗っているだけに、感じるものがあったのだろう。
そもそも、野中師が「ようやく海外で見つけたイイ馬」とかなりの期待を寄せていた馬、重賞で勝ち負けするだけも資質はある。それが例え初芝であろうとも、それで人気が嫌われるようならば、逆に狙って面白いのではないだろうか。
毎年波乱続きの重賞、今年の波乱の立役者になるかも知れない!
※予定通りうまスクエアスタッフがジョイフルの的中分の半分を購入し、結果見事的中したので、有馬記念に払い戻し全額約25万円を購入するそうです!
土曜日の前売りで購入するので明日のこの場で購入馬券も公開します!