第928回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
千載一遇の好機。ここを勝てば…
2020年も早くも1月終盤。正月競馬は変則日程なだけに、関係者にとってはとにかく時の過ぎるのが早く感じるもの。
今週は早くもGIフェブラリーSの前哨戦となる
東海Sが行われる。
今年は、オリンピックのみならず京都競馬場の改修工事の施行開始もあり、開催とレースの施行が変則的。この東海Sは本来中京で行われるべき重賞だが、今年は京都で行われる。よって例年とは少し形相は変わるだろう。
まず注目は、昨年のこの東海Sの覇者で、その後フェブラリーSも勝った
インティ。
昨年と同じく、このレースをステップにフェブラリーS連覇を目指している。
ただ今回は、暴走してしまったみやこSと同じ京都の舞台、まして競ったスマハマも一緒に出走して来ているため、懸念材料ではある。
そのみやこS当時は、インティは掛かりやすい大外枠を引かされ斤量59キロ、さらに鞍上が初騎乗というところもあった。
今回は主戦でこの馬のことを知り尽くしていると言ってもいい武豊騎手が鞍上、枠の並びからスマハマが主張してくるならば無理に競うような事はしないだろう。
よってみやこSの様な乱ペースにはならないと思われる。
自分の競馬が出来ればスマハマにもチャンスはありそうだが…
乱ペースにはならなくとも、この2頭が前で競馬するのならば決して遅くはならないだろう。道中は縦長の展開が濃厚。
そこで注目してみたいのが、ダートに路線変更してから準オープン・オープン・オープンと3連勝し、ダート適性の高さを見せた
エアアルマスだ。
前走の武蔵野Sでは、「砂を被ってしまうとどうか?」の懸念材料が的中してしまい大敗を喫してしまったが、全く走っていないだけに力負けでは無い。
要は砂を被らず走れるかどうかがまず大きなカギ。
今回は4枠7番。枠順的には微妙なところだが、まず距離が延びる事で位置は取りやすくなり、そして前述通り縦長の展開ならば、砂を被らずに走らせることもそこまで難しくは無い。
鞍上には
松山騎手。昨年はキャリアハイとなる91勝をマーク、しかもローカルでは無く中央開催での実績なだけに、トップジョッキーとしての立ち位置を確立しつつある。
今年もいきなり京都金杯を制し、今、旬のジョッキーの一人と言えるだろう。
そういう良い流れだからこそこういうチャンスも巡って来る。
主戦だった川田騎手が先約でAJCCに参戦するため回ってきたのだが、その川田騎手は、クリソベリルがサウジアラビアの競馬に招待(週明けに分かるらしい)されなければフェブラリーSに出走予定で、このエアアルマスには本番でも騎乗できない可能性がある。
もしここで勝てれば、その場合には再び松山騎手に声が掛かることだろう。
よってここで勝つ事は大きな意味を持つ。
インティ・スマハマの2頭にも注目しているが、このエアアルマスは、その流れからも、より注目してみたい1頭だ。
美浦『聞き屋』の囁き
スミヨン騎手が大絶賛の逸材
日曜日、中山9レース
若竹賞に出走する
レッドライデンは注目してほしい1頭だ。
これまでの3戦で武豊→スミヨン→マーフィーが乗っていることからも厩舎の期待の高さが分かる。
今回はベテランの田中勝騎手へ。
どのあたりが注目なのかというと、2戦目で騎乗して勝ったスミヨン騎手が、レース後すぐに「重賞でも勝ち負けできる。次も乗りたい」と大絶賛したというのだ。
次走のベゴニア賞ではスミヨン騎手には先約がいたためマーフィー騎手へと乗り替わったわけだが、初戦同様に引っ掛かってしまい不発。スミヨン騎手はベゴニア賞で2着になりレッドライデンには先着したわけだが、よほどレッドライデンに乗りたかったのか不機嫌になってしまった。
「俺がレッドライデンに乗れば勝っていたのに」と関係者に怒りをあらわにしたようで、レース後はマーフィー騎手に対しても「どうしてうまく乗れないんだ」と説教をした、とのこと。
ワールドクラスの騎手の自信の大きさと、実際になんなく乗りこなしてしまう技術の高さは疑いようのない本物。
年明けからリーディングを独走しているマーフィー騎手ですら乗りこなせなかった癖馬をベテラン田中勝騎手がどう導くのか。1勝クラスの特別ではあるが注目してほしい。
競馬場から見た推奨馬券
軌道に乗った素質馬から!
中山の日曜は微妙な天気予報。降っても昼前からで微量の感じ。
何れにしろ、芝は外の方が伸びそうな馬場状態。ダートは少し脚抜きが良さそう。
日曜は障害戦の
中山4Rから。ここは買いたい馬が2頭いる。
まずは1番の
ニシノベイオウルフ。前走が今回と同じ中山で、積極的に先行争いをして渋太く粘った。
人気のフラットレーと後続を離しての逃げ争いを演じ、それを競り落としたところを好位で楽をしていた2頭に差されたが、内容は濃い。中山コースが合うのだろう、
しかもここ2戦は、幾らか馬体が太く映っていた。今回は正月明けを使っての中1週。これで絞れないわけはない。
平地時代はダートで好走していた馬だけに、馬場が荒れてきたのも好材料。前走以上に走れるはずだ。
もう一頭は初障害の4番
マスラオ。平地時代はとにかく跳びが大きくて、スピードに乗るのに時間を要するイメージ。それだけに以前から障害戦にピッタリの馬だと思っていた。やっと転向してきてくれたという感じだ。
しかも、連続障害が少なく、バンケットのある中山というのもベスト。最後の坂でやっと伸びるという印象が強かっただけに、バンケットは得意と見た。
先物買いの意味で買ってみたい。
馬連 1-4 1-10 1-12 4-10 4-12
ワイド 1-4
3連複 1.2.4.10.12のBOX
自信度 C
もう一鞍は
中山7R。ここは軌道に乗ってきた感の強い1番
シークエルで行ける。
新馬勝ちの後、骨折で1年以上の長い休養があり、復調に手間取っていたが、ここ2戦のレースぶりから復調は確か。今回は中1週で使ってきただけに、ようやく脚元がパンとしてきたということだろう。パンとすれば1勝クラスではスピードが違う。
相手に狙うのが11番
サンジレット。使い込むと良くない馬だけに、狙えるのは今回あたりまで。前走は休養前に1000mばかり使っていたので、行きたがっていたのが敗因。あれでガス抜きはできたはず。
それに馬体も少し緩く映った。以前は休み明けを走ると反動がきていただけに、意識的に緩く造った嫌いがある。それだけに叩き2戦目の今回こそ狙い目と見た。
馬連 1-11
ワイド 1-11
自信度 B