第930回
採れたて!トレセン情報
美浦『聞き屋』の囁き
なんとしてもGⅠを獲りたい!
ダート界の実権は関西勢が握っている現状で、今週の
根岸Sではフルゲート16頭に対してすべてが関西馬となり関東勢は全滅。
そんな中で注目したいのが、
カフジテイクと
津村騎手のコンビ。
2017年2月に行われたフェブラリーSでは1番人気に推されたが結果は3着。
それ以来のコンビとなるので約3年振り。
近走の内容からは往時ほどの勢いはなく、伸びてはいるが・・・、届かないという走り。
この後、フェブラリーSへ向かうには賞金不足で除外が濃厚。出走のためには2着までに入っての賞金加算が必要となる。豪脚復活なるのか。
GⅠの舞台に立ち3年越しの雪辱を果たすためには、ここはとても重要なトライアルレースとなりそうだ。
藤田菜騎手の重賞初勝利となったコパノキッキングはマーフィー騎手へ乗り替わり。
理由としては昨年の根岸Sをマーフィー騎手で勝っているからということのようだが、本音は別のところにあるようだ。それは、藤田菜騎手へ重賞勝ちをプレゼントできたことで責任、義理は果たした。
なんとしてもGⅠを獲りたいのでトップジョッキーへ依頼したい、というのが調教師とオーナーの本音のようだ。
実際、根岸Sはマーフィー騎手、フェブラリーSはルメール騎手ですでに内定済み。
3連勝で一気に頂点を狙う準備は整ったようだ。
ハイレベルなメンバーが揃っておりフェブラリーSへ向けて目が離せない1戦となりそうだ。
関西事情通のちょっとイイ?話
敢えて使ってくるのも意味がある!
今週末から2月に突入。昨日もお伝えしたとおり、今週の重賞は、京都で高松宮記念に向けた重要なステップレースとなるシルクロードSが、そして東京では勝ち馬にフェブラリーS優先出走権が与えられる前哨戦、根岸S、早くもGIシーズンの到来を感じさせる番組が始まる。
根岸Sの1番人気は、昨年のこのレースを勝ち、その後は藤田菜七子騎手とのコンビで世間の注目を浴び、結果としてもJRA女性騎手として初めて地方重賞制覇、そしてJRA重賞初制覇も成し遂げたコパノキッキングだろう。
今回は1年振りの、その昨年の勝利時に手綱を取っていたマーフィーが再び手綱を取るとあって、より人気にもなるはずだ。
確かにこの馬には一目置くものの、馬券的に注目したいのは…
重賞では無くオープン特別ばかり使われていた
スマートアヴァロンに敢えて注目してみたい。
この馬、重賞では無くともオープンで2勝している事で、2017年の4月の天王山S以降、13戦中斤量58キロでの出走が10回、57キロでの出走が3回と、毎回重い斤量を背にレースを続けてきた。それでも毎回、堅実に差してきて2着3回・3着5回、着を外したレースでも、前が詰まって全く終えずに15着に敗れた昨春のポラリスSを除き、終いは堅実にキッチリ伸びる競馬を見せている。
今回は久しぶりに斤量56キロでの出走。たかが1キロではあるが、競馬では重くなればなるほど1キロの斤量が効いてくるというもの。特に短距離戦ではスタートダッシュにも影響するのでより効いてくる。
そして、今回上位人気に推されるであろうミッキーワイルドと比較しても、昨秋の今回と同じ舞台の霜月Sでクビ差、当時はミッキーワイルドの方が1キロ軽かったが今回は同斤量。その比較からしても、ここで好勝負する下地はある。
年齢を重ねたことで調教では動かず、まして追い込み脚質なだけに展開に左右され着順も安定しないことで人気にはなりにくいキャラだが、調教は動かずとも実戦で走る馬、終いキッチリ追い込んでくるキャラには東京ダート1400mは絶好の舞台。これだけ材料が揃えば注目したくなると言うもの。
オープンに昇級してから17戦、一度も重賞を使ってこなかったのは敢えてだとしか思えないが、それが敢えて重賞に使ってくるのも意味があるはず。
コパノキッキングには一目置きつつも注目してみたい1頭だ。
競馬場から見た推奨馬券
この一戦は絶好の狙い目!
東京の芝コースは一番狭いDコース。秋に傷んだ部分が仮柵で完全に覆い尽くされ、
内ラチから緑の芝がビッシリ。一番広いAコースと比べるとコーナーもきつくなるので、かなり先行有利な馬場状態。直線が長くても、2、3週は先行勢に注目したい。
ダートは予想通りに、ゴール前でガラッと変わるシーンも見られて、差しも十分に利く。雨さえ降らなければ、脚質による極端な有利、不利はなさそう。
今日はダートから2鞍。まずは
東京3R。デビュー戦で、ゴール前の力強い伸びが目を引いた2番
アヴァニイを狙いたい。
その新馬戦は、牝馬限定にしてはまずまずの組み合わせ。出脚がつかずに中団後ろからの競馬。馬群の内に付けたがひるむようなシーンはなく、内目をスムーズに捌きながら進出。直線も内を突いて鋭く伸びた。
発馬さえ五分ならという脚勢だった。
まだ馬体に緩さが感じられたし、パドックでも幼い仕草が目立っていただけに、実戦を使っての上積みは大きいと見る。
再度牝馬限定戦。しかも直線が長くなるのは願ったり。好勝負になるはず。
馬連 2-14 2-7 2-6
3連複 2-7-14 2-6-14 2-5-14
自信度 C
もう一鞍は
東京7R。ここは13番
ニューツーリズムが狙い目。
3ヶ月ぶりの実戦となるが、そこがポイント。3走前の中山戦が同じく3ヶ月ぶり。
そのレース内容が良かった。向正面に入った所から3角過ぎまで、3頭でビッシリ競り合うキツい展開。それらを競り落として一ハロン過ぎまで先頭だったが、さすがに競り合いが応えて、1、2着馬に漁夫の利を得られてしまった。ただ、一番強い競馬をしたのは、ニューツーリズムだと思えた。
当然、その次のレースでは期待したが、伸び切れずに3着。そしてその次の5着は流れ込んだだけ。どうも、レースを使う毎にパフォーマンスが落ちた気がする。
それだけに、この放牧明けの一戦は狙い目と見る。
単勝 13
馬連 4-13 10-13 5-13
3連複 4-10-13 4-5-13
自信度 B