第935回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
好調ジョッキーの流れに乗ってみる!?
いよいよ日曜日は、中央競馬今年最初のGI・
フェブラリーSが行われる。ただ今年のフェブラリーSは、現役ダートNO1・NO2のクリソベリル・ゴールドドリームの2頭がサウジCへ、東京大賞典を連覇したオメガパヒューム、昨年のJBCクラシックと今年の川崎記念を制したチュウワウイザードの直近の交流GI級レース勝ち馬2頭は回避、さらに前哨戦の東海Sでインティを破ったエアアルマスまでも骨折で戦線離脱、昨年のこのレースの覇者インティは出走しているものの、全体的なレベルは例年よりもかなり落ちていると言っていいだろう。
そんな中だからこそ注目してみたいのは…
今年はこのレースに3回目のチャレンジとなる
サンライズノヴァだ。
昨年のこのレースでは7着、一昨年は4着と、GI級の超一線級が揃っている中ではもうひと押しが足りない結果となっていたが、前述通り、今年は例年に比べ全体的なレベルがかなり落ちており単純計算でもチャンスは大きくなっている。
前走の武蔵野Sでは5着に敗れたが、本来の競馬では無い番手からの競馬で馬が戸惑った様子。主戦だった戸崎騎手がJBCで怪我をしてしまい、当週になって急遽乗り代わり、それが影響した可能性はある。
その前の南部杯では、今回ある程度上位人気に推されているアルクトスに完勝、3着はゴールドドリーム、しかもその2頭は内を回ったのに対して、サンライズノヴァは大外から追走、その内容からも、年齢的な衰えどころか、以前より成長している様にも思える。
今回の鞍上は松山騎手。彼については東海Sのエアアルマスの時にも触れたが、昨年はキャリアハイとなる91勝をマーク、しかもローカルでは無く中央開催での実績なだけに、トップジョッキーとしての立ち位置を確立しつつあるのだが、今年は年明け早々から京都金杯を制し、その東海S、そして先日のきさらぎ賞でも伏兵で勝利を上げ重賞3勝、勝ち鞍も先週までで全国リーディング5位の17勝を挙げているように、今期絶好調のジョッキーの一人。
エアアルマスが戦線離脱したが、こういう有力馬が回って来る辺りに好調ジョッキーのいい流れ。彼のGI勝ちはアルアインの皐月賞だけでもあり、充実期を迎えている今、GIタイトルは是が非でも欲しいところ。
このサンライズノヴァにはいろいろな意味で注目してみたい。
美浦『聞き屋』の囁き
西高東低
トライアルレースの根岸Sは16頭すべてが関西馬で枠が埋まり、
フェブラリーSではフルゲート16頭中、地方馬3頭を除く13頭中11頭が関西馬。関東馬はアルクトス、デルマルーヴルの2頭だけ。
圧倒的に、西高東低。特にダート界ではこの傾向がずっと続いている状況。
フェブラリーSだけ見ても過去10年で関西馬が9勝、関東馬は1勝のみ。
アルクトスは昨年10月の南部杯以来となる競馬。
実は昨年のチャンピオンズCに向かうという話も出たが、追い切りに騎乗した主戦の田辺騎手が「状態が良くない」と使わないことを進言して回避。その後は放牧で立て直されてぶっつけで今回となっている。
ただ、休ませたわりには追い切り後の田辺騎手のトーンが上がってこないどころか、むしろ雰囲気はイマイチ感が満載。結果次第、と前置きがあり、納得のいく走りができればドバイへ向かう案もあるようで、仕上がりとしては途上なのかもしれない。
デルマルーヴルは長距離の地方交流重賞を中心に活躍中。
速い時計勝負となる府中のマイルは明らかに適性外と言わざるをえない。
フェブラリーS後の3月11日、12日には地方交流重賞の中・長距離レースがあり、適性を考えれば言うまでもなく地方交流重賞だが、そこはオーナーサイドの希望でフェブラリーSへ、となったとのこと。
状態面、適性面に不安が残る関東馬2頭。どこまで上位に食い込むことができるのか。
競馬場から見た推奨馬券
異常に強かった3走前だけ走れば…
東京は土曜の夜半から朝にかけて、それなりの降雨があったが、土曜の1R発走の時点で芝、ダートともに良。
ダートは湿り気はあるが、芝は雨の影響は無さそう。また夕方に微妙に雨予報はあるが、馬場にはほとんど影響ないものと見る。
最終日の差しが利く芝コースで狙いたいのは、
東京5Rの6番
エンジェルサークル。
とにかく、3走前の新潟戦の勝ちっぷりが圧巻。馬なりで先頭に並びかけ、仕掛けらると楽々突き放した。外を回るロスも、全く問題にしない強さだった。
その次のサウジアラビアCも注目していたが、馬体が淋しく映り、テンションも上がっていた。メンバーも少し強かったか。
そして前走は、初の右回りでモタれ、直線は追い切ることができなかった。
今回はスムーズな左回り。中間の入念な乗り込みから、馬体減の心配もなさそう。
その時と同じ鞍上に戻り、異常に強かった3走前だけ走れば、オーロラフラッシュは強いが、負かしてもおかしくはない。
単勝 6
馬連 1-6
3連複 1-5-6
自信度 C
もう一鞍は、脚抜きの良いダートの
東京6R。ここは 11番
スタンサンセイで堅いと見る。
注目すべきは、2走前の今回と同じ東京ダート1600m戦。敗れはしたが、勝たれたアイファーキングが強過ぎ。上のクラスでも3連続連対を果たし卒業。土曜の3勝クラスでも人気になっていた。それとマッチレースで0.1秒差。しかも、3着の今回も出走のボヘミアラプソディとは大差だ。
前走は、一息入って16キロ増と重目残り。
というより、得意の東京に向けての一叩きという印象さえあった。
脚抜きの良い馬場での好走が目立つだけに、前日にもう一雨あれば更に良しだ。
馬単 11-9 11-1 11-10
自信度 B