第940回
採れたて!トレセン情報
美浦『聞き屋』の囁き
長身のイケメンが過酷な減量に挑むワケとは!?
50キロから56キロまで。
その差6キロとなった
中山牝馬Sでのハンデ差。
ここから阪神牝馬S、福島牝馬Sを経てヴィクトリアマイルへと続く牝馬路線。
注目したいのは53キロ、
フィリアプーラと
ヒューイットソン騎手。
来日週で3勝を挙げた南アフリカのトップジョッキーに依頼が殺到。
53キロはリミットとなる斤量のようだが、つらい減量をして53キロに挑むとのこと。
あまり知られていないかもしれないが、53キロは勝負服や鞍などの装備約1キロ、すべてを足したもの。
つまり、53キロで競馬に乗るためには、騎手は裸での体重が52キロほど。
長身のヒューイットソン騎手には厳しい減量になるが、それでも乗れるようにきっちりと体を作るのがプロ。
ノーザンファームからの強力なバックアップを受けており、重賞制覇となればより騎乗馬の質が上がるはずで、そうなれば勝ち星も伸びるはず。
飛躍の53キロとなるかどうか。
関西事情通のちょっとイイ?話
シビれる選択の上で選んだ勝負の遠征!
残念ながら無観客競馬となってはしまったものの、今週も春のハイシーズンへ向けて注目レースが目白押し、日曜日にはサートゥルナーリアが復帰する金鯱賞、さらに東西で桜花賞トライアル、そして土曜日にも中京ではNHKマイルCの前哨戦でもあるファルコンS、中山ではヴィクトリアマイルへのステップレースである
中山牝馬Sが行われる。
これだけ有力レースが多いと、ジョッキーが行動を決めるのも難儀になってくる。
それぞれに条件が違うため、お手馬が重なる事もあり、どちらに乗るか決めかねるところ。
ただそれでも、体はひとつしかなく、最終的にはどちらかに決めなければならない。非常に難儀だ。
土曜日中山牝馬Sに参戦する和田騎手もそんなジョッキーの一人。
ファルコンSには新馬戦で手綱を取って勝利を挙げ、2戦目の小倉2歳Sでも2着としたトリプルエースの存在があり、中京か中山か…難儀な選択を強いられていた。
最終的には中山牝馬Sの
フェアリーポルカを選んだ。というのは、まず前走の愛知杯でも、この馬のために小倉まで遠征していたこともある。
そしてその愛知杯、結果は伸び負けして4着に敗れはしたものの、フェアリーポルカは枠順が7枠14番という外目の枠だったこともあり、なかなか内に入れることができず脚が溜まり難かった。上位3頭は黒帽と赤帽の2枠と3枠、その差はあったようだ。
5着には4馬身の差を付けており、和田騎手もここでかなりの感触を掴み、それが決め手になったのだろう。
前走の勝ち馬デンコウアンジュが出走してきているが、今回はフェアリーポルカの方が内枠、さらに斤量が、相手は据え置きの56キロに対して、こちらは1キロ減の52キロ、また中山コースも紫苑Sで経験済みの実績ある得意コース、逆転できる材料は十分にある。
この和田騎手が手綱を取るフェアリーポルカ、是非注目してみたい。