第941回
採れたて!トレセン情報
美浦『聞き屋』の囁き
馬券で狙うのは、賞金加算が至上命題の2頭!
昨年の最優秀3歳牡馬
サートゥルナーリアの始動戦となる
金鯱賞。
ここから香港遠征を予定しており、大事な壮行レースとなっている。
サートゥルナーリアにとってはトライアルレースとしての位置づけだが、大阪杯を目指す中で金鯱賞での賞金加算が絶対に必要になってくる馬たちがいる。
それは
ニシノデイジーと
ラストドラフトの2頭。
ニシノデイジーは昨年のクラシック3冠にすべて出走したが結果は出ずに、勝ち星からはすでに1年以上遠ざかっている状況。そのため出走賞金の加算がなく、このままでは大阪杯はほぼ除外。
陣営がこのことを知っているのかどうか定かではないが、次走の大阪杯まで田辺騎手にセットで乗ってもらう予定になっており、田辺騎手も快諾。
田辺騎手は大阪杯の当日、すでに阪神で予定を組んでいるとのこと。
2着までに入り賞金を加算しないことには、予定が予定だけで終わってしまうかもしれない。
ラストドラフトは昨年の中日新聞杯で復調を示して、前走にしても不利がなければという好内容。
現時点では大阪杯の出走可能な賞金ボーダーライン上。
他の陣営の動きに左右される不安定な立場ということになる。
ここで賞金を加算することができれば大阪杯への出走はほぼ確実となる。
どちらの馬にとっても大事なトライアルレースとなりそうだ。
関西事情通のちょっとイイ?話
日曜はこの人!
残念ながら無観客競馬となってはしまったものの、今週も春のハイシーズンへ向けて注目レースが目白押し!
土曜日の中山牝馬Sは、このコーナーで取り上げた和田騎手鞍上のフェアリーポルカが見事に勝利を挙げ、2着には先週取り上げた団野騎手が激走、競馬は馬が主役、馬券もまずは馬から考えるべきではあるものの、鞍上である騎手の動向はやはり大きなヒントになる。
日曜日は、ファンの多いスターホースであるサートゥルナーリアが復帰する中京の金鯱賞が注目されるが、東西のメインはクラシック第1弾の桜花賞へ向けた最終トライアル。桜戦線を占う意味で大事な2鞍、馬も騎手も、中京以上に熱い戦いが繰り広げられるだろう。
中でも、本気度合いを感じる馬が多いのはGⅡの阪神
フィリーズレビュー。距離が1400mという事もあり、「本番よりココが勝負」という馬が毎年好走しているが、今年もそんな雰囲気を感じる馬は多い。
カリオストロ。この馬も、見た目通りまずはここが勝負の一戦。
初勝利を挙げたのが、季節は違えど今回と同じ舞台の阪神芝1400m、そして2勝目を挙げた万両賞も同じ阪神芝1400m、しかも2歳レコードのオマケ付きの圧勝だった。
そう、この条件の重賞だからこそ、ここに狙い澄まして挑んで来ている。
初勝利を挙げた後、りんどう賞で4着に敗れているのだが、この時が中一週での参戦。そして約2ヶ月あけた万両賞が圧勝という事で、間隔を詰めて使うよりはあけたほうがいいという事で、前走後は直接トライアルへ向かうことを決め、ここ一本で仕上げてきた。
トライアルはトライアル、本番前の前哨戦ではあるものの、陣営としては距離に関してはここの結果次第と踏んでおり、まずはココ勝負というところ。
鞍上は引き続き
松山騎手が手綱を取る。
何度かこのコーナーでも取り上げている通り、昨年はキャリアハイのJRA91勝を上げ、今期もその好調を維持し、土曜日には3勝の固め撃ちで21勝、関西リーディング4位につけ、しかも重賞4勝と昨年以上の内容で勝ち鞍を伸ばしている、今は騎乗依頼も多い人気ジョッキーの一人。
そんな彼がデビューから一度も他人に譲らず乗っているのだから、そこも注目するべきポイント。
桜花賞には同じ松山騎手の手でエルフィンSを快勝したデアリングタクトもいるため、カリオストロに続けて乗るかはまだ分からないが、そういう意味でも、ここは勝ちに拘るレースが見られそうだ。とにかく注目してみたい。
競馬場から見た推奨馬券
メンバー弱化でチャンス到来!
中山は土曜の9時頃からそれなりの雨量で降り始めた。午後には雪に変わりメインの頃には馬のゼッケンが見にくくなるほどの大雪に。気温も低いので日曜も回復は遅れそう。
芝の競馬に手を出すのは危険そうなので、日曜はダートだけで行きたい。
まずは
中山2R。今回は組合せに恵まれた感じの9番
エターナルダイヤが中心。
前走は1ヶ月半レース間隔が開いて、調整過程で少し楽をさせた嫌いがあった。その分行きっぷりがもう一つで、余裕がなかった。それでも、一応先頭まで追い上げて、大きく崩れなかったのは、未勝利ではスピード上位の証明。
今回は中1週で使ってきたし、何より相手弱化。スピードを活かせる馬場になりそうなのも好材料だ。
単勝 9
馬連 9-16 1-9 9-14
3連複 1-9-16 9-14-16 1-9-14
自信度 B
もう一鞍は
中山12R。ここは1番
イナズママンボが中心。昨秋の休養が良かったのか、はたまた中山が合うのか、おそらく相乗効果だと思うが、とにかくここにきて安定して走れている。
ここ2走は3着といっても、0.1秒差。特に前走は、3F34秒3の緩い流れで先行2頭の決着を、追い詰めたのだから立派。
関西からの往復で、中1週というのは気になるが、前走が+8キロと多少余裕残りだっただけに、良い方に出る可能性もある。
こちらもその前走よりも、メンバーレベルが下がった感があり、チャンス十分。
馬連 1-2 1-5 1-12
3連複 1の1頭軸 相手 2.5.12.15
自信度 C