第942回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
桜花賞へラストチャンス!名門厩舎が送り出す伏兵馬
今年もクラシックトライアル真っただ中、今週は東西で皐月賞トライアルが行われるが、牝馬の桜花賞戦線も、いよいよ今週の
フラワーCがほぼラストチャンスになる。
現状では、500万勝ちの2勝馬の収得賞金900万組では出走が厳しい状況。最低でも2着で賞金加算が必要になる。
1勝馬に関しても、2着で賞金加算すれば出走できる可能性は少なからずあるが、出来れば勝っておきたいところだ。
そんな中で注目してみたいのは…
2月の新馬戦を勝ったばかりの
アブレイズだ。
その新馬戦は、好スタートから好位で流れに乗り、直線で抜け出してからも渋とく脚を使ってデビュー勝ち。
厩舎でも、調教を積むごとの良くなって来ていて、期待通りの勝ちっぷりだったそうだ。
牡馬相手の芝2000mの新馬勝ち、当然クラシック戦線を睨むことになるのだが、距離を考えてこのフラワーC参戦となった。
少しカッカした気性で、この中間は放牧には出さずに在厩で調整、長距離輸送に一抹の不安はあるものの、レースでは我慢が利いて芯のしっかりしているところがあるとの事で、中山でも悪くないのではと言われている。
鞍上は先週に引き続き中山に登場する藤井勘一郎騎手。その先週はアネモネSで、アブレイズと同じノースヒルズ生産のフィオリキアリの手綱を取り、見事優先出走権を獲得した。
今週のアブレイズを管理するのは池江厩舎、オーナーも管理厩舎も名門中の名門、それだけに結果を出したい気持ちは強いと思うが、自身もJRAに移籍しれからの初重賞制覇も懸かり、気合の入る遠征だろう。
先週のフィオリキアリは7番人気、今週はさらに人気が無さそうだが、意外と侮れない存在だ。注目してみたい。
美浦『聞き屋』の囁き
ルメール騎手のわがまま
先週の水曜日に突如、ルメール騎手自身から発表された「3日間競馬をキャンセルしてのドバイへの早期入国」は日本滞在歴があるとコロナウイルス感染拡大防止の目的のため、ドバイへの入国が拒否される可能性がある、という情報があり、3日間競馬とアーモンドアイを比較検討した結果、圧倒的にアーモンドアイだったという話が事の真相。
ルメール騎手の騎乗馬の中心がノーザンファーム関連であり、アーモンドアイもノーザンファーム生産馬。
ルメール・ファーストが基本となっているので、このぐらいの乗り替わりはたいした出来事ではなく、いつでもルメール騎手へと手綱を戻すことができるし、ノーザンファームとしてもアーモンドアイの結果を優先するのは当然。
ルメール騎手がキャンセルしたことで、チャンスが回ってきた騎手たちを取り上げたい。
まず、金曜日の
フラワーカップでは
ミアマンテが
丸山騎手へ。
もともとはシーズンズギフトを予定しており、その間に依頼があったショウナンハレルヤの依頼を断ったため、ショウナンハレルヤは田辺騎手へ。
その後、色々あってシーズンズギフトをクビになり、横山典騎手へと乗り替わり。
騎乗馬がない状況だったが、そこで回ってきたのがミアマンテだったという幸運が待っていた。
日曜日の
スプリングSでは、
サクセッションが
三浦騎手へと乗り替わり。
短期免許で来日中のヒューイットソン騎手か三浦騎手に2択で決まったわけだが、ヒューイットソン騎手は国枝厩舎所属でノーザンファーム預かり。
普通に考えればヒューイットソン騎手が選ばれていいが、落選したところを見ると先週までの2週間での評価が高くはない、ということだろう。
見事選ばれた三浦騎手は重賞制覇の大きなチャンス。
勝っても乗り替わりの時代だが、勝たないことには始まらないのも確か。
チャンスを掴むのはどのコンビなのか。注目したい。