第943回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
予定スライドで状態は上り調子!
キセキを逆転するのは…
金曜日のフラワーカップでは、ここで取り上げた
藤井勘一郎騎手の
アブレイズが見事に勝利して重賞初制覇。乗りに乗っているだけに、今後も要注目となりそうだ。
3日間開催の最終日、日曜日は中山でスプリングS、そして阪神では
阪神大賞典が行われる。
ともにGⅡではあるものの、今年も頭数が揃わず10頭立てとなった。
ノーザンF関係馬の活躍により、クラシック候補の有力馬が分散し、トライアル・前哨戦ではことごとく頭数が揃わない3歳牡馬クラシック戦線、そして阪神大賞典は、元より長距離志向の馬が生まれにくい近代競馬において、3000mを狙ってくる陣営が少ない事、また大阪杯がGIに昇格したことでローテーション的にもGI級の馬が参戦しにくい状況となっているため、やはり頭数が揃わず、しかもメンバーレベルも低くなりがち。
ただ今年は、3年ぶりにGI馬の参戦がすることで多少引き締まったレースになりそうだ。
その唯一のGI馬であるキセキ。タイトルは菊花賞のひとつだけだが、昨年の大阪杯・宝塚記念で2着、一昨年のジャパンカップでもアーモンドアイの2着と、その実績は現役トップクラス、レースの流れの中心的存在でもある。
ただ菊花賞馬とは言え、その後は2000m~2500mの中距離を中心に使われており、3000mが適性とは言いにくいところ。
この距離の適性を考えれば…
近走は中距離を使われているものの、一昨年の菊花賞3着、そして昨年のダイヤモンドSを勝っているように、この距離はドンとこいという存在の
ユーキャンスマイルの方が、この阪神大賞典のイメージに合う。
実はこの馬、本来は先週の金鯱賞を予定していた。ただ思ったほどデキが上がって来ないという事で予定を1週スライドさせた経緯がある。
金鯱賞を予定していたのは、右回りはモタれる面があり、左回りのほうが良いというところもあるが、距離適性的には今週の阪神大賞典、状態と適性を天秤にかけて今週を選んだという事だ。
幸い、延ばしたことで、先週よりは今週、調教も長めをしっかりと追われ、モタれる面もマシになり、状態は上がってきているとの事。
鞍上は岩田康騎手。この馬には昨年からずっと騎乗してきている主戦。さらにこの阪神大賞典は、一昨年のレインボーライン、そしてゴールドシップで2014・2015年を連覇、2008年にはアドマイヤジュピタと4勝もしている相性の良いレース、勝つイメージは出来ているだろう。
実績的にキセキの方が人気にはなると思うが、ユーキャンスマイルが逆転するシーンは、決して想像しがたくない。
競馬場から見た推奨馬券
前走の中身は非常に濃い!
木曜の晩にそれなりに降ったようだが、金曜は朝から強風が吹き、日差しも強かったので1Rから芝、ダート共に良馬場。
強風のせいか、雨上がりのダートのイメージよりは時計がかかった。土曜には風もおさまっているだろうが、芝もダートも時計がかかるイメージで検討したい。
前走の好内容から狙いたいのは、
中山11Rの9番
ベストマッチョ。
前走のバレンタインSは、人気のラプタスにトミケンキルカスが競り込む速い流れ。
その速い流れの中、ただ一頭4角で2頭に並びかけ、直線馬なりで先頭に踊り出たのがベストマッチョ。直線の長い東京だけに、さすがに最後は差し込まれたが、ゴール寸前まで粘っていたのは圧巻。1番人気のラプタスが8着で、トミケンが殿り負けだっただけに、内容は濃い。これが中山だったら押し切っていたという印象を受けた。
それだけに、今回の中山戦は期待したい。
前走が放牧明けで+14キロだっただけに、叩いた上積みも期待できる。
単勝 9
馬連 4-9 9-12 6-9
3連複 9の1頭軸 相手4.612.16
自信度 C
もう一鞍は
中山12R。中山1600mだけに鉄則通り内枠狙いで、軸馬に2番
ライレローズを指名。
前走は初のダート戦、しかも1200mで競馬にならなかったが、放牧明けで+12キロだっただけに、良い攻め馬代わりにはなった。
昨年の夏頃のイメージは、2勝クラスでは上位の存在であった。ただ、1400mでは少し忙しい印象を受けていただけに、今回の1600m起用は好材料と見る。現実に新馬2着と未勝利勝ちは共に1600mだ。
メンバー的にも、それほどのレベルではなく、巻き返しは十分にある。
馬連 2-8 1-2
3連複 2と8の2頭軸 相手1.5.7.9
自信度 C