採れたて!トレセン情報

第947回

採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
捨てる神あれば拾う神あり!

かつては高松宮杯の名で、宝塚記念の後に夏の中京で行われていた高松宮記念。古くはハイセイコーやトウショウボーイ、そしてオグリキャップなどのアイドルホースや、3冠馬ミスターシービーの年の皐月賞・ダービーの2着馬メジロモンスニー、GI馬バンブーメモリーやダイタクヘリオス、古馬になって最初で最後の勝利となったナイスネイチャなど、GIではなく、しかも夏の暑い時期に行われるレースでありながら、その勝ち馬にはそうそうたる馬名が連なっていた。

1996年からGIに昇格し、距離を1200mのスプリント戦として、上半期のスプリント王決定戦という位置づけになり、2000年から施行時期がこの時期に定着、それから20年目を迎え、すっかり「春のGI連戦のはじまりを告げるGI」として馴染み深くなった。

と同時に、この週末と同時期に行われることの多いドバイワールドカップデーの開催もあり、ある意味でクラシック並みに盛り上がり、話題もとにかく多い。

今年はドバイ遠征予定馬が多かったこともあり、ジョッキーもルメール・川田騎手を筆頭に、武豊・福永・横山和・古川吉騎手など、多くの騎手が遠征を予定していた。

ところが、既報通りドバイワールドカップデーの中止が決まり、先に出国していたルメール・古川吉騎手は戻れずも、他のジョッキー達はギリギリ出国前に中止が発表された事で今週の騎乗が可能になり、川田・武豊・福永騎手は騎乗馬確保に成功した。

ゆえに、本来であればGIで騎乗できたはずだったものを、割を食っているジョッキーもいる。

ヒューイットソン・三浦両騎手、特に三浦騎手は1週前追い切りで栗東まで出向いていながら本番で乗れず、しかも急遽のことなので中山に切り替えることもlできず、目の前で高松宮記念を見ることになる。本当に複雑な思いだろう。

ドバイ遠征を中止して高松宮記念で騎乗するのは3人、ではもう一人は…?

武豊騎手鞍上のアイラブテーラーの手綱を取る予定だったのは、実は和田騎手だった。

もちろん、その影響で乗り馬が無くなるはずだったのだが…クリノガウディー、まさに捨てる神あれば拾う神ありというところ。

しかも、そのクリノガウディーは出走馬決定順で18番目ギリギリでの出走。特別登録では出走馬決定賞金がミスターメロディとライトオンキューよりも少なく、もし2頭の内1頭でも出走してくれば除外されるところだった。

この2頭がドバイへ向けて出国したのが先週の水曜日。もしそれまでに中止が決まっていれば予定変更して高松宮記念に出走していただろう。そして、中止の決定がもう少し遅れていれば、今度は武豊騎手も出国していたはずで、和田騎手はアイラブテーラーの手綱を取るところだった。

ある意味で奇跡的なめぐり逢い、こういう出来事がきっかけで栄冠に輝くことも多いのが勝負の世界。

前走が初めての1400mだったが、掛かり気味に先行できるくらいのスピードの持ち主、中京コースは中京記念で勝ちに等しい好走実績がありコース相性もいい。現実的に一発あってもおかしくなさそうだ。注目してみたい。

美浦『聞き屋』の囁き
不運がたくさん

すでに報道があったように、ドバイへと出国していたルメール騎手と古川騎手は2週間の待機要請があり、4月7日まで競馬と調教には参加できないこととなった。

一方、出国ギリギリのタイミングでドバイでの開催中止が決まり、出国を取りやめたのが武豊・デムーロ・川田・横山和騎手の4名。

開催中止よりも早い段階で参加を見送ったのが福永騎手。

計7名の騎手がドバイワールドカップ中止での影響を受けたことになる。

ただ、ドバイ開催中止の影響を受けたのは、彼らだけではなく、むしろ、残っていた騎手たちだろう。

もっとも大きな影響を受けたのは三浦騎手ヒューイットソン騎手

三浦騎手は川田騎手の代わりにダノンスマッシュへの騎乗を予定していたし、先週の追い切りにも騎乗。

ヒューイットソン騎手はタワーオブロンドンへの騎乗が内定していたが、福永騎手が早い段階で日本へ残ることを表明したことを受けて、藤沢和師がドタキャンして福永騎手へとスイッチ。

どちらとも中京で騎乗予定を組んでいたので、メインレースなしで今週の日曜日を迎える。

どちらの騎手もGⅠ初制覇のチャンスがあっただけに、新型コロナウイルスを恨んでいることだろう。

不運では片づけられないほど悔しいだろうが、勝負の世界は選ばれなければ始まらないもの。

今回は選ばれなかった三浦・ヒューイットソン騎手がこの悔しさを、どうレースにぶつけるのか。

その手綱捌きに期待したい。

競馬場から見た推奨馬券
今の無観客競馬も願ったり叶ったり!

無観客競馬に慣れてしまったせいか、あまり違和感を感じなくなってしまった。変にイレ込む馬も少なく、馬券的にはむしろ好材料かも。
都市ロックダウンの噂もあり、世の中の先が見えなくなっているが、どんな状態でも良いから毎週馬券が買えることだけは、切に願う。

中山は予報に反して降雨が少なく、土曜のスタート時点で芝、ダート共に良。ただ、今晩はかなり降りそうな予報。日曜は関東地方にも雪予報がある。日曜はかなり馬場は悪くなりそう。

まずは無難なダート戦から。中山3Rの3番ショウナンハリマオを狙ってみたい。
評判馬揃いの新馬で2番人気に推されていたように、坂路での調教は動いていた。
そしてパドックで見た印象も、多少立派過ぎる感じはしたが、筋肉質の逞しい馬体が目を引いた。実戦では少しズブい印象だったが、エンジンがかかってからの勢いは十分。ただ、これからというところで躓いてしまって、リズムを崩した。それだけに力負けではなさそう。
馬体から、叩いての上積みは大きそうと見ていたし、ちょっとズブい面と逞しさからダートに替わることも良さそう。
初戦の大敗を度外視して、狙ってみたい馬だ。

単勝 3
馬連 2-3 3-13 3-4
3連複 3の1頭軸 相手2.4.13.16

自信度 C


もう一鞍は危険覚悟で芝の競馬から。狙ってみたいのは中山4Rの14番レッドラルジュ
こちらも新馬1番人気の評判馬。そのデビュー戦は勝ち馬が逃げ切るペース。しかも中山1600mで、外々を回っての追い込みではきつかった。むしろ、0.2秒差なら評価できる。
そして2戦目は、かなりレベルの高い未勝利戦。そこで17頭立ての内回りの大外枠では厳しかった、
その点今回は、Aコース使用5週目で馬場の内側がかなり荒れてきた。雨が降れば更に外が伸びる馬場となる。それだけに14番は好材料となりそう。
テンションの高い馬で、今の無観客競馬も願ったり叶ったり。休み明けの方が良さそうなタイプでもあり、今回は狙い目だ。

単勝 14
馬連 7-14 6-14 11-14
3連複 14の1頭軸 相手6.7.8.11

自信度 C

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