第950回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
人馬ともに本格化!
春の牝馬・マイル戦線で注目の存在に
変わらず今週も無観客競馬。早く大歓声の中でのレースを見たいのはやまやまだが、今週からクラシックが開幕、競馬が行われる事だけでも幸せを感じたい。
そんなクラシック開幕前日、土曜日も東西で注目の重賞が行われる。ともに5月の東京芝マイルが舞台のGIの前哨戦、中山ではNHKマイルCのトライアルレースとなるニュージーランドT、そして阪神では、ヴィクトリアマイルの前哨戦となる
阪神牝馬S。
ここで取り上げるのは、もうこのコーナーでも年明けからお馴染みとなった
松山騎手と
サウンドキアラのコンビを。
その年明け初戦の京都金杯を見事制し、続く京都牝馬も制し重賞連勝。しかも勝ちっぷりが良く、完全に本格化した印象。
ただ、まだ京都の舞台のイメージが残るため、この阪神マイル戦で結果を出し、堂々と本番へ向かいたいところ。
鞍上の松山騎手、このサウンドキアラでの重賞2勝に加え、東海Sときさらぎ賞を制しすでに重賞4勝。
昨年はキャリアハイの91勝を上げたが、今年は先週までで35勝を上げ昨年を上回るペースで勝ち星を上げ全国リーディング4位、松山騎手も完全本格化という印象がある。
馬も人も完全本格化、とあれば、この春の牝馬戦線・マイル戦線で注目の存在に間違いない。
昨年のヴィクトリアマイルは格上挑戦で7着だったが、充実したコンビで挑む今年は…この先が楽しみでならない。
美浦『聞き屋』の囁き
マイル界の新星となるか
過去最高クラスの出走賞金ボーダーラインとなっている桜花賞。
無敗のGⅠ馬2頭がぶっつけで対決する皐月賞。
春のクラシックは例年以上にハイレベルの様相。
一方、3歳マイル路線は中心になりそうな馬がまだ現れていない状況で混戦ムードのまま。
NHKマイルCのトライアルレース、今週のニュージーランドTと来週のアーリントンカップからの大物出現が待たれている。
ニュージーランドTで注目したいのが有力候補の
ルフトシュトローム。
ここまで中山マイルで2戦2勝。
1月後半にデビューして今回で3戦目。
ゆっくりと馬の成長に合わせて出走させていく堀厩舎のパターンとは違い、どこか急ぎ足とすら感じるほどの間隔で出走しているわけだが、そこは期待の大きさの表れのようだ。
それは、堀師が手掛けてきたキンシャサノキセキ産駒の中でも最高クラスという高い評価をしており、またここまで詰めて出走させるのは5月10日にあるNHKマイルCを見据えてのもの、というのが取材の感触。
来週から短期免許で騎乗予定の
レーン騎手は堀厩舎所属。
ルフトシュトロームがGⅡの壁をクリアするようなら、レーン騎手とのコンビでNHKマイルCへの出走があるかもしれない。それぐらいの期待が寄せられている逸材のようだ。