第957回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
移動制限でG1騎乗よりもこの馬を選んだ!?
今週から6週連続G1開催!
無観客レースで開催されるのは残念でならないが、開催してくれるだけでも救われるというもの。
国民の娯楽である競馬、他の娯楽がことごとく出来ないこのご時勢なだけに、せめて競馬だけは続いていて欲しいと切に願う。
さて、その6週連続G1の幕開けは古馬G1で唯一の長距離レースである春の
天皇賞。
伝統の一戦でもあり、関係者も参戦するだけでも価値があるレースと言える。
ただ、先々週からの移動制限のため、騎手の場合は、天皇賞に参戦するためには土曜日も京都で乗らなくてはならなくなった。
その土曜日は、東京でダービートライアイルの青葉賞があるため、当初はルメール など有力騎手は土曜は東京、日曜京都という予定を組んでいた。
しかし、その移動制限により、一人を除きほぼ全員が天皇賞の騎乗を優先し土曜日の東京はキャンセルした。
ではその一人とは…
福永騎手だ。
彼ぐらいのジョッキーならば、京都にいれば天皇賞でも騎乗馬は確保出来ただろう。しかし、選んだのは東京、その理由は…
青葉賞の
フライライクバードの存在があるからだ。
元々血統的にも評価されていた馬だが、距離を延ばしてからの本領発揮して2連勝、前走に至っては直線で大きく寄れながらも完勝と、その能力の高さを魅せつけた。
福永騎手には皐月賞馬コントレイルという揺るぎないお手馬があり、たとえここでフライライクバードがダービーの優先出走権を獲得しても本番で乗ることは無い。
それにも関わらず、京都ではなく東京で乗る意味は、それだけここで勝てるという手応えを掴んでいるからこその選択だ。
先々週皐月賞に続き先週もマイラーズCを勝利と2週連続で重賞勝利と勢いに乗っているジョッキーの選択、このフライライクバードのレースぶりには目が離せない!
美浦『聞き屋』の囁き
短期免許の最終週
2着までにダービーの優先出走権が与えられる
青葉賞。
例年よりもレベルは落ちるイメージだが、ここから皐月賞組を脅かす存在が出現するかもしれない、と目は凝らしておきたい。
注目したいのは
オーソリティと
コンドゥクシオン。
共通点はどちらもノーザンファームが管轄しているところ。
もともとの予定では、オーソリティがルメール騎手、コンドゥクシオンがヒューイットソン騎手だった。
ところが皐月賞の週から始まった、土曜日と日曜日での騎手の移動の制限があり、ルメール騎手は京都で行われる天皇賞・春を優先するため、土曜日の青葉賞は泣く泣くキャンセルして、土日ともに京都で騎乗。
それを受けてオーソリティはヒューイットソン騎手へと乗り替わり。コンドゥクシオンは石橋騎手へ。
通常なら、もともとの予定どおり前走で自身が騎乗して勝っているコンドゥクシオンに乗っていれば話はスムーズで、オーソリティに石橋騎手が乗れば話は早い気はするが、そうはならかった。
なぜか。
それはノーザンファームとして、オーソリティの方が期待値が高いから。
オーソリティとコンドゥクシオン、戦績を比較しても明らかにオーソリティの実績の方が上。
ヒューイットソン騎手はノーザンファームが身元引き受けオーナーになっており、ルメール騎手がいないなら優先されるのは当然の選択。
先週までの8週間で14勝を挙げて重賞も制覇。
最終週となる今週でどれだけアピールできるかによって、来年以降の立ち位置が決まってくる。
ヒューイットソン騎手のラストウィークでの手綱捌きには注目が必要だ。
競馬場から見た推奨馬券
素質に賭ける!
雨に祟られていた中山開催とはうって変わって、この東京は好天が続く。もちろん芝状態も絶好。当然、1400mや2000mは内枠、先行馬が好結果を出している。
ただ、思ったよりは外から差してくる馬も多く、極端な内伸び馬場ではないようだ。
芝もダートも展開次第では、外差しも利く馬場と考えたい。
ただ金曜、土曜とぐんぐん温度が上昇するとのこと。季節外れの暑さバテする馬が出るかもしれないので、パドックで体重減、発汗をチェックした方が良さそうだ。
東京7Rは、11番
アイスシェルフが軸。
前走が初のダート戦だったが、好内容の3着。勝ったテイオーケインズは、次走の伏竜Sで大きな不利がありながら2着。2着のダノンファストも次走楽勝。この2頭は将来、ダート界でかなりのところまで行きそうな馬。その2頭と直線半ば過ぎまで叩き合いを演じたアイスシェルフも、間違いなく能力は高い。
当時はまだ馬体が緩い印象があり、八分くらいのデキに映っていただけに、最後に2頭に突き放されたのは、仕方ないところ。その状態でも後続は3馬身離している。
今回は暑いくらいの気候で絞りやすいだろうし、長めを3本、その間にも再三坂路にて時計を出しており、負荷のかけ方も以前とは違う。前走以上のパフォーマンスが期待できる。
そして今回は、前走のように強力な相手は見当たらない。強いて上げれば、初ダートのアミークスくらいか?この馬も能力は高い。そのアミークスの大化けは怖いが、他の馬は何とかなるはず。
ここは、アイスシェルフの素質に賭ける手だ。
単勝 11
馬連 6-11 7-11 11-13
3連複 11の1頭軸 相手6.7.12.13
自信度 B
東京9Rは勝負できる。まぎれの少ない東京1600mで、頭数も多くない。馬場状態も良いとあらば、単純に能力比較だけで馬券が取れるはず。
最近のレースぶりから見て、勝負圏にあるのはパルマリア、クインズサン、バールドバイの3頭であろう。
クインズサンとバールドバイは、前走で対戦している。バールは好発を決めて、絶好の内のポケット。クインズは出遅れて終始外を回った。中山1600mだけに、この違いは大きい。差は0.7秒だったが、展開を考えればそれほどの差なない。ただ、馬場は内が傷んでおり、実際にバールは3~4角でノメッていた。
そしてクインズは叩き2戦目。バールは超久々を勝った後に、一息入れての仕上げ直しの一戦。大差こそないものの、相対的に見ると、バールの方が上に見れる。
次はバールとパルマリアの比較。2頭は共に前走でロザムールと対戦している。
バールは、2番手から抜け出したロザムールを差し切れなかったが、パルマリアは、マイペースで逃げたロザムールに先着。状態面の問題もあったであろうが、この違いは意外に大きい。バールは内を上手く捌いてのものだし、パルマリアは外を回されてのものだっただけに、その差は明らか。
状態面では、バールの方が上積みはありそうだが、パルマリアも2ヶ月半ぶりならいつも通り。以前は、もっと長い休養を必要としていた馬だけに、むしろ順調なくらい。
左回りを得意としているだけに、ここを待っていた節さえある。ある程度前に行く脚もあるだけに、今回の1番枠も有利だ。
ここは、
パルマリアから入るのが妥当と見る。
単勝 1
馬連 1-9 1-6
馬単 1-9
3連複 1-6-9
自信度 B