採れたて!トレセン情報

第959回

採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
東京遠征はこの馬のため!?それだけの可能性が…

いよいよ今週から、東京競馬場で5週連続GI開催に突入する。

無観客開催なのは残念ではあるものの、日本の首都である東京で行われるお祭りウイーク、何かと暗い話題が多いだけに、せめて競馬で楽しんでいきたい。

その開幕GIは、日曜日のNHKマイルC。フルゲート18頭に対し2勝馬7頭が抽選対象、7分の6の抽選が行われた。その唯一1頭の除外の憂き目にあってしまったのは、藤井騎手で投票したジュンライトボルトだった。ただ藤井騎手はAB投票だったため、ソウルトレインで挑むことになった。

この藤井騎手が、土曜日も東京で騎乗している。その理由は…

騎手の移動制限の影響で、日曜日のNHKマイルCに騎乗するためには、土曜日も東京で乗らなくてはいけないから…

今のご時勢だからこそ、そんな理由だと思われそうな状況ではある。

しかし、実のところは少し違う。

土曜日の東京メインのプリンシパルSでは、スマートクラージュに騎乗するのだが、実際のところは、早くから、この馬が出走するならばと土曜日の東京遠征を決めていた。

しかも、まだ1勝馬で除外される可能性があるにも関わらずに…

その理由は、もちろんスマートクラージュにそれだけの可能性を感じているからこそ。

この馬のデビュー戦、ご覧になった方なら良くご存じだと思うが、スタートからスピードを見せ楽にハナに立ち、そのまま手応え抜群で4コーナーを回るも、直線に向いた瞬間大外にヨレ、矯正すると今度は大きく内にヨレ、また追い出してしばらくすると何かを気にしてか外にヨレと、まともに追えずにゴールを迎え、ハナ差の2着に敗れた。当然、調教再審査となった。

その再審査に騎乗したのが、中間の調教でも跨っていた藤井騎手、その縁で2戦目のレースでも手綱を取った。

結果は、ラチ沿いを走った事が功を奏したのか、はたまた藤井騎手との呼吸があっていたのか、直線でもヨレることなく真っすぐ走り、しかも気合を付けただけの馬ナリで2馬身以上の差で圧勝劇を見せた。

負かした2・3着馬が次走で勝ち上がり、4着馬も2走後に勝利を挙げているように、レベルが低かったわけでもない。そう、この馬の能力を示した一戦だ。

今回は東京までの輸送、距離2000m、そして何より1勝クラスを飛び越しオープン、当然課題は多いのだが、陣営としては「十分通用する」と自信を持っている。

もちろん、この中間も調教に跨っている鞍上藤井騎手も、早くから決めていただけあって手応えを掴んでいる。

この池江厩舎に藤井騎手と言えば、このコーナーでも取り上げたフラワーCのアブレイズが記憶に新しいが、オークスのみならず日本ダービーでも、このコンビが見られるかも知れない。注目してみたい。

美浦『聞き屋』の囁き
ダービートライアル

ともにフルゲート割れとなったダービートライアル、プリンシパルSと京都新聞杯。

実はここにきてダービーの出走賞金ボーダーラインが下がってきているのだ。

というにも、青葉賞を勝ったオーソリティの故障による回避、皐月賞下位組の離脱、皐月賞からの別路線への変更などがあり、一時はオープンを勝っている馬でも出走が難しいかもしれないという想定だったが、ここにきて2勝以上の賞金があれば出走できる可能性が出てきた。

プリンシパルSの1着馬、京都新聞杯の1着馬と賞金を加算できる2着馬、あとはNHKマイルCからの参戦がどのぐらいあるか、これでダービーの出走馬が決まることになる。

プリンシパルSは1着にしか優先権がなく、2着では賞金加算もないので1勝馬でも2勝馬でも勝った馬が優先権を手にできるという分かりやすい状況。

一方の京都新聞杯は1着になれば加算できる賞金で出走が確実となり、2着の場合は2勝している馬なら加算できる賞金で出走できる可能性が大、2着が1勝馬の場合はボーダーラインを下回る可能性が大。

つまり、1着が絶対条件となる馬と、2着でもいいという馬がいるということ。

このあたりを読み解けば馬券のヒントになるかもしれない。

皐月賞馬コントレイルに立ち向かうためには、トライアルレースで圧倒的なパフォーマンスが必要となる。

ダービーへ名乗りを挙げるのはどの馬なのか。注目したい。

競馬場から見た推奨馬券
ここ2走は参考外!

相変わらず無観客競馬が続くが、予想する上ではむしろ好材料のようだ。
まずはイレ込んで、力を出し切れない馬が少なくなったこと。輸送でイレ込んでしまう馬もいるが、渋滞のほとんどない現状では、それさえ緩和される可能性がある。
とりあえず、歓声やファンの動きでイレ込んむ馬はいなくなった。
そして、オープンと3歳1勝クラス以外は、東西の交流がなくなったことも嬉しい限り。日頃、関東圏の競馬中心に競馬をやっている人間にとって、とにかく関西馬はじゃま。全体的なレベルが関西の方が上なだけに、能力比較が難しい。前走内容から狙いをつけていた馬が、関西馬にころころとやられてしまうことが、多々ある。逆に関西圏で好成績を上げているので、信頼して相手に買うと、見せ場さえないことも良くある…。とにかく関西馬がいると、自信を持って勝負し切れないのである。それだけに、この決まりは嬉しい。

東京は今週も雨予報はない。引き続き芝コースは先行、内枠が有利。ダートは素直に道中のペース次第。

まずは東京1R。牝馬限定のこの組合せでは、4戦連続2着のジェロボームを軸視するのは仕方ないであろう。
しかし、注目したいのは10番のダイユウローズ。放牧明けであった前走の内容が良い。速めのペースの3頭雁行の一番外で、直線半ばまで楽な手応え。最後は苦しくなったが、3着と見せ場十分の競馬。
放牧で馬が良くなっていたのだろうが、+14キロは幾らか緩めに映った。その分伸びを欠いたように思えるが、休養前と比べるとかなり内容はアップ。コース替わりが良かったのか、揉まれない枠順が良かったのかは分からないが、今回も条件は全く一緒。
大型馬だけに、叩いた上積みは間違いなく見込める。今回は更にやれるはずだ。

単勝 10
馬連 1-10

自信度 B


東京2Rは、内枠がかなり有利なダート1300mで、絶好の最内枠を引いた1番クーレクーが面白い。
前走は掛かり気味の逃げで、ペースも速かっただけに、一杯になったのも仕方ない。2走前の2着が、大外枠の不利を克服しての内容のあるもの。ただ、交わしそうな勢いできて、最後に止まったのは距離が長かったからであろう。
この2戦を見る限り、距離短縮は間違いなく好結果と出そう。そしてロスの少ない1番枠。先に行く脚もある。
再度一息入っているので、状態面の不安がないこともないが、人気を落としているだけに妙味はある。

単勝 1
馬連 1-8 1-13
ワイド 1-8

自信度 C


東京8Rは待望の良馬場で走れそうな、1番カルリーノが狙い目。
ここ2戦は、メンバーが揃っていたこともあるが、それ以上に馬場が悪くて決め手を削がれていた。3走前の東京戦は、出遅れて終始外を回るロスが応えた。前残りの結果でもあり、参考外と見て良い。
今回は、久しぶりに完全良馬場での競馬。
昨秋は今回と同じ東京1400mで、このクラスで3連続2着した実績があり、力さえ出し切れば、チャンスは十分にある馬だ。

単勝 1
馬連 1-2
3連複 1と2の2頭軸 相手 3.7.9.13

自信度 B

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