採れたて!トレセン情報

第966回

採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
負けるべくして負けた。
一転して好条件&状態上向き

いよいよダービー・デーを迎える。毎年、10万人を超える競馬ファンと関係者の熱気と歓声で独特な雰囲気となる一日、それが今年は無観客開催に加え関係者も最低限の人数の中で行われる日本ダービー。どんな雰囲気になるのだろうか…

例年のダービー・デーと違う事は確かだが、ダービー馬が誕生する事も確か。

最も近いところにいると思われるのが、皐月賞の1・2着馬コントレイルとサリオス。この2頭だけがGI馬であり、皐月賞の一騎打ちの競馬を見ると、皐月賞組から2頭を逆転出来る存在はなかなか見当たらない。

例年、別路線組から遅れて来た素質馬が現れるモノだが、青葉賞はホープフルS・弥生賞で完敗しているオーソリティが勝ってしまい、さらに京都新聞杯とプリンシパルSも皐月賞で完敗した馬が勝利を挙げた。よって、この期間に大きく成長を見せた馬もうかがえず、コントレイルとサリオスの2頭の存在はより大きなモノとなっている。

今年は3着争いを探す事が主旨の日本ダービーと言えそうだ。

狙ってみたいのは…

1枠1番という、近年のダービーでは「好枠」「幸枠」と言われる白帽子をGETしたサトノインプレッサ

デビューから3連勝で重賞制覇、その勢いでNHKマイルCでも3番人気に推されていた。

ただ、東京の芝マイル戦では厳しい戦いを強いられるピンク帽を引かされてしまい万事休す。

と言うのも、5月の東京は例年内目が有利のトラックバイアス、よって外枠を引かされた場合は、スタートからある程度出して行って内に切れ込み先行するか、一旦下げて上手く内に潜り込み直線で内を捌くか、勝負になるにはそのどちらかしかない。そう、翌週のヴィクトリアマイルのサウンドキアラやノームコアのような競馬だ。

よってサトノインプレッサの脚質を考えれば、大きく負けるとすればあのパターンと想定できる、負けるべくして負けてしまったレースだった。

今回は距離が一気に延びて2400m、この馬自身折り合いに心配のあるタイプで距離延長は決してプラスではないが、鞍上は矢作厩舎所属の坂井瑠星騎手、この馬の事は間近で見ている近しい人間。そしてダービーでの騎乗が決まったこの中間は調教で跨り入念にコンタクトを取っている。

師匠が弟子に与えた貴重な経験、しかもこの日は坂井瑠星騎手の誕生日、まさに師匠からのダービー初騎乗の誕生日プレゼントと言えるのだが、決してノーチャンスの馬では無い。

NHKマイルCを度外視すれば、皐月賞組とは未対戦でもあり未知の魅力はある。

まして、ダービー初騎乗とは言え、冒頭でもお伝えした通り人の極めて少ない中で行われるので、例年の異様な雰囲気にもならず、舞い上がってしまう事もないだろう。

中間の調整過程も、以前はソエを気にして坂路ばかりだったものが、今はコースで長目をしっかり乗られており、状態も上向き。

さすがに2頭を脅かすまではなかなか難しいとは思うが、前走から一転して好枠を引いた今回は、侮ってはいけない存在だろう。注目してみたい。

美浦『聞き屋』の囁き
ダービーのあれこれ②

ワーケア、サトノフラッグの乗り替わりについて。

そもそもワーケアが皐月賞をパスしたのは、ノーザンファームサイドの意向であって厩舎サイドは皐月賞出走へ前向きだった。

ただ、力関係でどちらが上かとなれば当然、ノーザンファームが上。

それにルメール騎手がサトノフラッグに騎乗したい希望を出したこともあり、それが叶っての皐月賞でコンビを組むこととなった。

が、結果は見せ場のない5着。

皐月賞のあと、サトノフラッグかワーケア、どちらにダービーで騎乗するかの2択で選んだのがワーケア。

東京ならワーケアと判断したのか、もしくはサトノフラッグに魅力を感じなかったのか、そこはわからないが、なんにしても選べる立場のルメール騎手が選んだのがワーケアというわけだ。

その後、武豊騎手が期待していたアドマイヤビルゴが脱落、マイラプソディ、サトノフラッグ、サトノインプレッサの3択から選んだのが、ルメール騎手が断ったサトノフラッグというわけだ。

この間隙をぬってガロアクリークに営業して騎乗することになったのが川田騎手

皐月賞ではレクセランスを断って裏開催の阪神で騎乗。

ダービートライアルでも騎乗馬を確保できなかったこともあり、皐月賞組で鞍上が未定だったガロアクリークへ水面下で打診。

ダービーともなれば厩舎や牧場にも思惑があるが、騎手同士でも激しい前哨戦が繰り広げられていた。

ダービー馬の称号を手にするのはどの馬なのか。日曜日が待ち遠しい。

競馬場から見た推奨馬券
今年のダービーは…

【競馬場から見た推奨馬券】
府中の日曜も降水確率は低く、お天気の心配はなさそう。18頭の優駿が、良い馬場状態で凌ぎを削り合えることは何よりだ。
個人的には、ダービー以外はあまり勝負できるレースはないのだが、本日は馬連をお勧めしたい。一日を通して、配当に売上げの5%の上乗せがあるとのこと。馬連は、3連単と比べると元々控除率が5%低いのだから、かなりお得感がある。賭け事は少しでも有利な条件でやるのが鉄則。日曜は買うなら馬連だ。

でもダービー以外は遊び程度で。
とりあえず東京4R。デビュー戦で、経験馬相手に互角のレースをした5番アストンクリントンが連軸。
そのデビュー戦は、レベル的には水準級のものであったが、それでも既走馬が相手。
出脚は速かったが、14番枠のロスがあって好位の外。3角から仕掛けられて、4角手前で先頭4頭並びの一番外まで押し上げる。当然その距離ロスも応えたが、直線は本気て走っていない感じで、もどかしい伸び。その辺が初出走だったかも。
それでも、人気のプモリテソーロとは0.1秒差。未勝利では明らかにスピード上位という行きっぷりの良さも見せた。
レースを経験したことで、競馬が分かってくれば、すぐに勝てる印象は残った。
今回は内枠が有利な東京2000m。この枠なら前走でテンにスピードを見せただけに、メンバー的にマイペースまでありそう。
使われての肉体的、精神的な上積みが期待できるだけに、あっさりも十分だ。

馬連 5-11 5-10 4-5 5-13

自信度 C


続いて東京5R。ここは前走の内容が濃い7番オンリーワンボーイが軸馬。
2走前の未勝利勝ちも優秀だった。断然人気だったキャルベイと3着以下を大差離してのマッチレースだったが、一瞬気を抜いて遅れをとった。一旦2馬身ほど交わされたが、そこから再度やる気が戻って差し返してしまった。時計もかなり優秀だったし、キャルベイが次走で楽勝したことによって、更に価値が高まった。
そして前走は楽にハナに立ったが、折り合いを欠いたプントファイヤーに、3角手前からびっしり競り込まれてしまった。1200m通過が1分11秒3という勝ちタイムに等しい超ハイペース。それでも粘りに粘って2着を確保した。競り込んできた2番人気だったプントファイアーは、最後方の入線であっただけに凄い。
まだ荒削りだが、能力はかなり高いはず。今回も上位争いは間違いないはず。

馬連 7-8 7-9

自信度 B


正直言って、皐月賞のコントレイルの強さは想像以上だった。サリオスとの着差は僅か0.1秒だけだが、その内容は大違い。
サリオスは前3頭を行かして、少し離れた好意の内と理想的な位置取り。4角もスムーズに捌けて、ほとんどロスのない競馬。
対してコントレイルは、いつもの行き脚がなかったことと、1角で他馬に寄られたことで、思ったよりだいぶ後ろの位置取り。
最内枠も災いして、3角手前まで外に出すことができずに苦しい競馬。
ただ、3角でようやく外に出せると、そこからが速かった。あっという間に外を捲って、4角では先頭集団の一番外。すぐ内のサトノフラッグを一瞬に交わして、内のサリオスに合わしに行き、楽にねじ伏せてしまった。3着以下は0.7秒差をつけており、圧倒的な強さを見せつけた。
そして、陣営は皐月賞の前から、ダービーを勝つためのローテーションを組んでいると公言しており、更なる上積みが期待できる。皐月賞での行きっぷりの悪さは、次に最大目標を置いての仕上げだったためとも、見て取れる。
皐月賞まで1600mしか使っていないサリオスは、ダービーよりも、まずは皐月賞という印象が強く、皐月賞の内容と合わせ見ると、逆転は難しいと見る。
皐月賞組以外で目ぼしいところは、ワーケアとヴァルコスくらいだが、ワーケアは弥生賞でサトノフラッグに完敗。ただ、馬場がかなり悪かっただけに、見直す余地はある。ホープフルSの内容は、コントレイルとそれほど大きな差ではない。皐月賞を回避したことが良い方に出れば、上位食い込みの可能性はある。
ヴァルコスは、青葉賞で競り負けたオーソリティが弥生賞でサトノフラッグ、ワーケアに力負けしており、その比較から少し厳しそう。

コントレイルは、1週前にCWで長目を追われて直前は坂路の仕上げ。過去の4連勝時と寸分違わぬ調整できており、順調そのものと見てとれる。それだけに、4カ月ぶりの皐月賞を使われての上積みが、十分に期待できる。

あらゆる見地から見て、今年のダービーは、コントレイルの頭で勝負できるものと判断する。

3連単 5-12-15 5-15-12 5-12-3
5-12-11 5-15-3

自信度 A

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