第970回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
かなりいいデキで1週前倒してここに挑戦
関西圏に続き関東圏も梅雨入りし、競馬は今週から北海道シリーズも開幕。今年も夏競馬が始まる。
昨日お伝えしたマーメイドSと言えば、毎年梅雨時の開催で馬場が悪くなる事が多く、しかも牝馬限定のハンデ戦、荒れる重賞としても有名。
そのマーメイドSと日に行われている東京の
エプソムC、こちらは安田記念を除外された組や、これからの出世を期待される4歳馬などこの時期のGⅢとは言え毎年好メンバーが揃い、馬券を抜きにしても注目の重賞となっている。
今年も、イキのいい4歳馬、そして安田記念の除外馬はいないが、昨年の覇者レイエンダ、一昨年の勝ち馬サトノアーサーなど、古参の層も厚く今年も注目の一戦となった。
そんな中で取り上げるのは…
まずその一昨年の覇者
サトノアーサー。
一昨年のエプソムCで初重賞制覇を成し遂げたものの、以降、長期休養もあったが勝ち星からは遠ざかっている。
とは言うものの、近走は常に上位争いしているように能力は示している。
この馬、その勝ち切れない理由には、乗っているジョッキーが手応えが良く追い出しを我慢するものの、追ってから意外と伸びず惜敗する、いわゆる「手応えに騙されて…」というパターンばかり。脚の使いどころが難しいタイプという事だ。
今回の鞍上は
ダミアン・レーン、その脚の使いどころを上手に引き出すのではと期待されている。
2年振りの勝利を飾れるか注目の一頭。
一方、このサトノアーサーを管理する池江厩舎から、このレースにはもう1頭参戦している。
ソーグリッタリング。
実は次週の米子Sを予定していたのだが、かなりデキがいいという事で1週前倒ししてここに挑戦することになった。
この馬もまた、昨年の5月に勝利を挙げて以降惜敗続き。ただサトノアーサーとの違いは、抜け出すとソラを使ってしまい、その間に他の馬に差されてしまう…そんな競馬が続いている。要は最後まで能力を出し切っていないということ。ゆえに、能力自体は重賞でも勝てるだけのモノはあると言えるだろう。
今回の鞍上は
藤井騎手。そう、アブレイズやジャンダルムなど、今期の池江厩舎で川田騎手に次ぐ勝ち鞍を上げている厩舎の主力ジョッキー。その川田騎手からバトンを受けたここは、より期するところがあるのだろう、中間の調教でも跨り感触も掴んでいる。
サトノアーサー、ソーグリッタリング、ともに惜敗続きの2頭だが、ともに新たなパートナーを得て、久しぶりの勝利を掴む可能性はある。枠順も近く、敢えて2頭で併せ馬をするようなら、その確率も上がってきそうだ。
今年のエプソムCは、池江厩舎の管理馬2頭に注目してみたい!
美浦『聞き屋』の囁き
レーン旋風、再びなるか
レーン旋風と言われた昨年に比べると、今年は物足りなさがどうしてもある。
というのも、勝率や連対率は昨年と比べても大きな差はなく順調に勝ち星を重ねているが、重賞を7勝した昨年に比べて今年はまだ1勝のみ。
短期免許期間で残すGⅠは宝塚記念のみ。
重賞を数えると、福島開催最後までで、5~6レースほど。
残り6週間でどれだけ量産できるか。
今週の
エプソムCも、多くの有力候補からの依頼があったとのこと。
インビジブルレイズ、ギベオン、サトノガーネット、サラキア、ピースワンパラディなどなど。
その中から選んだのが、
サトノアーサー。
2年前のエプソムCを制しており、その後は勝ち切れないまでも好走を続けている安定勢力。
実績馬を再度覚醒させるのか。ここからレーン旋風が始まるかも、しれない。
競馬場から見た推奨馬券
今回の組合せなら勝ち上がれる
東京は土曜3R発走時点で、芝、ダート共に不良。金曜の夜から予想以上の雨が降り出し、土曜の夕方までは降る予報。先週あたりから傷みが目立ち始めたところに、駄目押しするような雨。日曜の日中も微妙に雨予報があり、大幅な回復はなさそう。
上滑りするのか、力を要する馬場なのかの判断も難しく、芝のレースは勝負するのは危なそう。
勝負するなら、ダートの方が良いかも。
危険は承知で、まずは芝の
東京4R。
上滑りする馬場だと不安だが、雨が上がって力の要る馬場ならば、7番
スワーヴカエサルが狙い目。
前走で先着を許したトロワシャルムが1番人気であろうが、内容からはスワーヴで逆転は十分にあると見る。
その前走は、トロワシャルムは前団からぽつんと離れた絶好位。全くロスなく4角を回り、直線の捌きもスムーズと理想的な競馬。対してスワーヴは、コーナースタートの2000mの外枠だったから仕方ないが、終始外を回らされた。それで1馬身差。
スワーヴは大型馬の2戦目でまだ馬体に緩みがあっただけに、上積みが十分に期待できる。更には、反応の鈍い面が見られたので、初ブリンカーの効果にも期待できる。
筋肉質の逞しい体つきから、力の要る馬場ならばハーツクライ産駒でもあり、かえって好材料と見たい。
単勝 7
馬連 7-13 2-7 3-7
3連複 7の1頭軸 相手1.2.3.4.13
自信度 C
東京9Rは、コース替わりで14番
ヴォウジラールが中心。
大型馬で器用さに欠けるので、前走の中山の1800mではモタついた印象が強かったが、それでも格好はつけられており、力量上位は示した。
注目したいのは、今回ど同じ東京ダート2100mの前々走。かなりレベルの高い一戦であったが、そこでハナ差2着。
勝ったアイファーキングズは、昇級した次走も好内容でマスターフェンサーの3着。
3着だったサクラアリュールは、次走で勝ち上がり、更には上のクラスも勝ち上がっている。
大きく突き放した4着ビジョンオブラブでさえ次走勝ち上がり、上のクラスでも2着、3着としている。
その強力メンバーの中で、一番強い競馬をしたと個人的に感じたのが、この2着のヴォウジラールだ。当然、走破時計も優秀だった。
まだ体質の弱いところがあり、間隔を開けながら使われているが、それだけに暑くなっても使い込まれている馬よりは消耗が少ないし、身体も絞りやすいはず。1年3ヶ月ぶりから2戦目だった前々走よりも、状態面の上積みもあるはずだ。
その前々走も終始外を回していただけに、外枠も問題ない。
前々走くらい走れれば、今回の組合せなら勝ち上がれるはずだ。
単勝 14
馬連 4-14 8-14 3-14
3連複 14の1頭軸 相手1.2.3.4.8
自信度 B