第977回
採れたて!トレセン情報
美浦『聞き屋』の囁き
【ラジオNIKKEI賞】
侮れないGⅢ①
ラジオNIKKEI賞は、オークス、ダービーに間に合わなかった馬たちのためのレースではあるが、勝ち馬の多くは出世しており、秋の重賞戦線につながる大事なレース。
フルゲートを大きく割っており、またトップハンデが54キロと質・量ともに例年以下に映るが、けっして質は低くはない。
注目は3頭。
ハンデ54キロのグレイトオーサーと僚馬サクラトゥジュール、52キロのパラスアテナ。
グレイトオーサー、
サクラトゥジュールともに堀厩舎の管理で2頭出し。
ハンデキャッパーの評価は同等。
どちらの馬も500万勝ちはレーン騎手とのコンビで、ともに強い内容で勝ち上がってきた。
同じハンデ54キロだが、選べる立場のレーン騎手が選んだのが、グレイトオーサー。
聞くところによると、迷うところなく即決でグレイトオーサーだった、とのこと。
良血、底を見せない素質。3連勝で重賞制覇となれば、ユニコーンSを勝ったカフェファラオと同じだ。
サクラトゥジュールが選ばれなかった理由は、単純な能力比較もあるだろうが、それ以上に引っ掛かる気性で、かなり乗り難しいタイプというのもあるようだ。
それでも前走の東京マイルで叩きだした1分31秒7は、いかに高速馬場だったとはいえ、相当なスピードの証明。掛かる気性をうまくなだめてスピード勝負に持ち込めば、「2頭出しは人気薄」の格言となるかも。