谷中公一のソコまで聞いちゃう!?[2012年7月11日対談記事] 1ページ/3


今回のゲストは、今年2012年にデビューした小島茂之厩舎所属の長岡禎仁騎手です。よろしくお願いします。

長岡:よろしくお願いします。

お二人はこれまでお話される機会はありましたか?

谷中:いや、あまりちゃんと話したことはないよね。

長岡:そうですね。

谷中:天間厩舎に所属している原田君の同期だし、近くの杉浦厩舎からちょくちょく山崎君も遊びに来ていて、そこで長岡君の話も出るから、よく知ってはいるけどね。長岡君の小島厩舎と天間厩舎の位置が離れているから、顔を合わせる機会が少ないんだよね。

長岡:ほとんどトレセン内の端と端みたいな距離ですもんね。

谷中:そんな離れた厩舎から、わざわざ長岡君を呼び寄せる訳にもいかないじゃん。どうせ俺らはくっだらない話しかしていないんだから(笑)。イメージ的に長岡君って真面目っぽい感じだし。だから今日、こうして話をする機会が出来て良かったよ。


谷中さん、こちらが長岡騎手のプロフィール資料です。どうぞ。長岡騎手は和歌山県のご出身ですが、競馬関係者で和歌山県出身ってあまり聞かないですよね。

長岡:少ないと思います。馬主の、ミルファームの社長が和歌山県のご出身なんですよ。それで僕が模擬レースで競馬場に行ったときに「和歌山県出身なんだって?デビューしたらよろしくな」って、初めて声を掛けていただきました。

和歌山出身のジョッキーって他にいないから、社長としても嬉しかったでしょうね。和歌山って、ウインズもありませんよね?

長岡:ありません。すごく昔に紀三井寺競馬場っていうのがあったみたいですけど。

谷中:そういう環境のなかで育った長岡君が、何で競馬の世界に興味を持ったの?

長岡:よく観光地の牧場で、馬に乗れるところがありますよね?そういうところで馬に乗って馬が好きになったのがキッカケですね。小学生の頃から何度かそういう乗馬体験を重ねるうちに馬が好きになって、そのうち馬に乗りたいから牧場に行くっていうようになってきたので、そんなに馬が好きなら競馬を見に行くか、っていう話になって。

谷中:あ、そうなんだ。でも珍しいケースじゃない?これまでいろんなジョッキーに話を聞いてきて、大体は親が競馬好きで、一緒になって見ているうちに競馬に興味を持ったっていうケースが多かったけど、長岡君の場合は、観光地で馬に乗って馬が好きになったんだもんね。

長岡:はい。僕の親は競馬をやっていませんでしたから。家族のなかで誰も競馬をやっていなかったから、初めて競馬場に行ったときは大変でした。

谷中:何があったの?

長岡:競馬をやるには競馬新聞が必要じゃないですか。だから金曜日の夜に買ったんですけど、それを持って日曜日の競馬を見に行ってしまって…。

谷中:え、金曜日に競馬新聞を買ったってことは、それ、土曜日の競馬の新聞だよね?

長岡:そうなんですよ。お父さんとそれを見ながら、この馬がいいんじゃないか、とかいろいろ考えて。で、日曜日にいざ馬券を買うときに、全然知らない馬ばっかりで(笑)。

谷中:そりゃそうだよ。土曜日の新聞見ながら、日曜日の馬券を買おうとしてんだもん(笑)。とりあえず、お父さんはその競馬新聞に従って買ってみたの?

長岡:はい。あれー?新聞ではグリグリのはずやのに、全然人気ないなあ…、とか言いながら。6レースぐらいになって、ようやく気付きました(笑)。

資料によると、エリザベス女王杯の日に初めて競馬場へ行ったとありますが、そのときのお話ですね。

長岡:そうです。フサイチパンドラが勝ったときなんですけど。競馬新聞のこともよく分かっていないくらいですから、当然G1っていうのも価値がよく分かっていなくて、なんか大きいレースらしいっていう程度の認識で見に行っていました。

谷中:2006年か。つい最近の話だな。

長岡:カワカミプリンセスが降着になってしまったレースだったんですけど、見ていてカッコ良いなと思って。それで、ジョッキーっていいなって思い始めたんですよ。

谷中:そこからジョッキーになるために、何か行動に移したりはしたの?

長岡:その頃、和歌山にはひとつしか乗馬クラブがなかったんですけど、それが家から近かったのでそこに通おう、と。でも乗馬クラブに通うのは、金銭的に難しいなっていう話になったんですよ。

谷中:ああ、費用は結構かかるもんね。

長岡:だから、スタッフみたいなお手伝いをさせてもらいながら、料金がかからずに乗せてもらっていました。

谷中:本気度が高いね。ちなみに長岡君のお父さんは、どんなお仕事をされているの?

長岡:老人ホームのケアマネージャーです。

谷中:全く競馬と関係がないんだね。しかも競馬ファンでもなかったんでしょ?騎手になることに反対はなかったの?

長岡:乗馬クラブに通うまでは、家族の反対はありませんでした。でも、騎手になりたいと言ったときに、おじいちゃんとおばあちゃんから反対されました。競馬に対するイメージが悪かったみたいで。

谷中:あー、競馬と無縁のところだったら尚更そうだよね。俺の出身地の長野県も競馬とは無縁なところだし、乗馬クラブも少なくて、和歌山県と似たような環境なの。だから競馬に対する偏見がかなりあったんだよね。

長岡:ギャンブルだし、汚い世界という感じで…。

谷中:そうそう。そういう目で見られたもんだよ。でも、長岡君は決心を変えずに、騎手の道を目指したんだね。

長岡:変えませんでした。僕、中学時代に部活でソフトテニスをやっていて、一応キャプテンもやっていたんですけど、乗馬クラブに通いたいがために、キャプテンを降りて副キャプテンになりました。

谷中:えー!?何でキャプテンから降りちゃうの?せっかくモテモテなのに(笑)。

長岡:いえ、そんなことないですよ(笑)。ソフトテニス部は、若干マイナーなんです。モテるには、サッカー部か野球部ぐらいがちょうど良いんです(笑)。ソフトテニス部はあまりヤンチャな子もいなくて、大人しめの仲間が多かったので、あまりモテるという感じではなかったです。

谷中:そうなんだ。ちなみに、ソフトテニス部に入ろうと思ったキッカケは何だったの?その長い手足を生かそうと思ったの?

長岡:いえ、ただ単に「テニスの王子様」が流行っていたからです。あと、姉もテニスをやっていたので。僕は小学生のときにバスケと陸上をやっていて、中学生になっても陸上をやろうかな、と思っていましたけど、小学生のときに陸上は結構やっていたので、中学ではソフトテニスをやろうと思って。

谷中:陸上はどの種目に力を入れてやっていたの?

長岡:いろいろな種目をやっていましたけど、一番得意だったのは、短距離と走り幅跳びです。小学校のなかではどちらも一番でしたけど、中学校になると体格で勝てなくなってくるんですよ。

谷中:そうだよね、やっぱり体格の差は大きいもんね。そうか、陸上をやったり、ソフトテニスをやったり、活動的な子だったんだね。

長岡:はい。体を動かすのは小さい頃から好きでした。

谷中:それで中学生になって、この先の進路をどうするかっていう話になるじゃない?部活でやっていたソフトテニスって、将来プロを目指すっていう感じのスポーツではないだろうし、進路についてはどんな道を考えていたの?

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