今年の天皇賞春は、日経賞の勝ち馬で、菊花賞馬のタイトルホルダーと阪神大賞典の勝ち馬で、昨年2着のディープボンドが一騎打ちの様相。2頭とも長距離実績は十分で、2強を形成しそうです。

しかし、一筋縄で行かないのが長距離G1の難しいところ。枠順も2頭揃って外枠に…。過去にも波乱や有力馬が敗れることは何度もありました。

この2頭の一角崩しを狙う逆転候補も強力です。3000mを超える重賞で連続2着のアイアンバローズがベストの最内1番を引きました。

阪神大賞典4着からの巻き返しを狙うマカオンドールが、5番を引き雰囲気は良さそう。

3戦続けて3着で馬券になっているシルヴァーソニックは外目17番、4連勝でダイヤモンドステークスを制したテーオーロイヤルが7番から戴冠を狙います。

また、ステイヤーズステークス1着の実績があるディバインフォースが3番を引き当て一躍、穴馬候補に急浮上です。

フェノーメノ、キタサンブラック、フィエールマンと3頭が連覇を達成。しかし、今年は昨年の勝ち馬ワールドプレミアが既に引退。

新たな長距離チャンピオン決定戦となる。勝ち馬の人気を見ても1～3人気が8頭で、勝利となると、やはり有力どころが中心になる。

人気馬がとにかく強く、基本的に勝ち馬選びで極端な大穴狙いは禁物でしょう。

好配当狙いであれば、2着3着の紐荒れを狙ったほうが良さそうです。

長距離のレースだけに、枠番は関係ないのでは？と思うかもしれませんが、1枠有利がハッキリとデータで出ています。

3200mを走るとなれば、経済コースを走れたほうが有利ということでしょう。

昨年の勝ち馬ワールドプレミアも1枠でしたね。今年も1枠は注目です。

特徴的なのは、追込馬が全く馬券になっていないところです。今年の出走馬の脚質を見ると、ディバインフォース、トーセンカンビーナ、ハヤヤッコ、ユーキャンスマイル辺りは追込寄りです。

一方で、馬券になるのはとにかく先行馬です。3200mでは、ある程度前につけていないと厳しいですね。

先行馬は馬券候補として考えておきましょう。

芝3200mという特殊な条件で、レース数もかなり少ない。いちおう6枠が良さそうだが、ほとんど気にしなくても良いレベル。

予想のファクターとしては、頭の片隅に入れておく程度でよさそう。

長距離では、先行馬を狙うのがセオリーのようだ。差し・追込はかなり厳しいそう。

先行馬を中心に馬券を検討したいところ。

ディープインパクト産駒は、昨年の天皇賞春でワールドプレミアが勝利している。

ここで注目しておきたいのは、ルーラーシップ産駒。4頭中2頭が同条件で連対している。

天皇賞春の出走馬の中で、唯一のルーラーシップ産駒であるロバートソンキーに期待したい。

特殊な距離だけに、騎乗数も限りなく少ない。その中でも岩田望来騎手に注目したい。

騎乗回数は2回で1着と3着。馬券内を外していない。このデータは尊重したいところ。

騎乗するのは、伏兵のメロディーレーンだ。

和田竜二騎手にも注意しておきたい。と言いたいところだが…こちらは大本命のディープボンドに騎乗。G1戦線は、1番人気が連敗中。ここで終止符を打つことができるか。

テーオーロイヤル
4/27(水) 栗東(坂路)
4F 54.7-39.9-26.0-12.9(馬なり)

3週続けて菱田裕二騎手が手綱をとり、先週はCWコースで6ハロン81.9秒、ラスト1ハロンは11.1秒という破格のラップを刻んで豪快にフィニッシュ。最終追い切りは雨で時計を要する馬場もあって、全体の時計は控えめながら、キビキビとしたフットワークで坂路を駆け上がりました。

2月のダイヤモンドステークスからひと息入るも、4連勝中の勢いをまざまざと感じる軽快な動き。脚質にも幅があり、初めてのG1挑戦でも非常に不気味に映る1頭です。

その他で攻め気配が良く映ったのは、悲願のG1初制覇を狙うディープボンド、古豪ユーキャンスマイルの2頭。

ディープボンドは動きの良さもさることながら、馬体面の充実ぶりを目を引きます。ユーキャンスマイルは活気ある動きでようやく不振から立ち直ってきた印象。大駆けに要注意です。

枠順	馬名	評価	短評
1	アイアンバローズ	B	一連デキ保つ
2	ハーツイストワール	B	軽快な脚捌き
3	ディバインフォース	B	追って伸び良
4	ユーキャンスマイル	A	デキ前走以上
5	マカオンドール	B	動きパワフル
6	メロディーレーン	C	気配物足りぬ
7	テーオーロイヤル	S	充実一途で
8	クレッシェンドラヴ	B	軽やかな脚色
9	ヒートオンビート	B	気配マズマズ
10	トーセンカンビーナ	C	動きはいいが
11	マイネルファンロン	B	力強い脚捌き
12	ハヤヤッコ	C	好調も相手が
13	ロバートソンキー	B	上積みは十分
14	ヴァルコス	B	仕上り及第点
15	タガノディアマンテ	B	地味だが順調
16	タイトルホルダー	B	好気配を保つ
17	シルヴァーソニック	B	元気ハツラツ
18	ディープボンド	A	攻め迫力十分