2022年に産まれたサラブレッド7950頭の頂点を決める
日本ダービー(東京・芝2400m)。
ダービーが用いられる格言に「ダービー馬はダービー馬から」というものがあります。
調べてみると2015年から7連勝(ディープインパクト5頭、キングカメハメハ2頭)という無双状態の時期もありましたが、ここ3年はハーツクライ、サトノクラウン、エピファネイア産駒が勝利。ダービーで惜敗した馬の産駒が父の無念を晴らしています。
今年出走する種牡馬を見てみると、ダービー馬がドゥラメンテ4頭、キズナ3頭、レイデオロ1頭の計10頭。とりわけドゥラメンテ産駒は今の3歳世代がラストで、これが最後のダービー挑戦となるのです。
出走するのは馬番順にエムズ、ホウオウアートマン、ファイアンクランツ、マスカレードボールの4頭。皐月賞3着のマスカレードボール、抽選をくぐり抜けた運を持つホウオウアートマンも気になりますが、ここでピックアップしたいのは、
エムズです。
新馬戦、大寒桜賞を連勝。重賞初挑戦となった前走の京都新聞杯は2着と敗れましたが、上がりは3頭いた最速タイ。ここがポイントで残る2頭は早めに抜け出して勝ったショウヘイ、もう1頭は直線で目立つ伸びを見せた1番人気のトッピボーンで、このエムズも最速だったとは多くのファンが意外に思ったことでしょう。
これこそが人気の盲点で、2着争いで後続を封じ切った渋太さは混戦となって生きてきそうですし、何より伸びしろたっぷり。姉に阪神ジュベナイルフィリーズなど重賞6勝を挙げたダノンファンタジーがいる良血で、左回りの適性もデビューから2連勝で証明済みです。
更に、手綱をとるのは昨年も皐月賞馬ジャスティンミラノで涙を飲むなど、これまでダービーで2着が3回ある戸崎圭太騎手。人馬ともにチャンスありのタッグ結成で、ダービーに必要な運も感じさせます。
全国リーディングを快走する鞍上の夢を叶える一発に注目です!