元教官・蓑田早人の蓑田塾
目標をクリアしていい形で秋競馬へ
こんばんは。蓑田です。
ちょっと世間的にも様々な意見が出ているという、来年の新人騎手デビューがゼロとなってしまった件について。
騎手免許試験の申請に合わせて公になったのが今週というだけで、関係者としては以前からこういった形に進んでいることは分かっていて、粛々とという感じだった。
これがショッキングな出来事であることは間違いない。この後は模擬レースや卒業式といった3年生のため催しも行われないし、そもそも競馬学校ができてから卒業生が一人もいないというのが初めてのことだからね。
競馬学校に合格、入学を果たしても、様々な理由で途中で退学したり、また留年して下の期に合流したりということは、どの世代でもあること。
ただ、この期に関してはそれぞれに色々な理由が出来事が重なって、結果的に全員が……という形になってしまったようだ。
そして、JRAや競馬学校、新聞から敢えて発表する必要もないが、こういう世の中だけに物議をかもしてしまっている3名の退学者についても、少し学校の人間から事情は聞いているんだよ。
そのうちの一人は、普段から本当に真面目で、この期の中でもいわゆる優等生だったそうだ。こういう形で退学になるとは学校や教官の立場としても驚きだったそうだよ。
これも聞いた話だが、いつかの実習に際して栗東に行ったときに、どこかの厩務員か誰かに連れられてそういう場所に行ったのがキッカケになったようで。もしかするとその時に良い思いをして、また、という気になってしまったのかもしれないね。
ある子は牧場に行ってJRAの騎手以外で競馬に携わる道を探していたり、またある子は別の形で騎手を目指す道を諦めていなかったりするようだ。
それに、今年の卒業生がゼロになったというだけで、改めて来年のデビューに向けてもう1年頑張るという子もいるわけだからね。この件そのものは残念だが、それぞれが出来ることを頑張って欲しい。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【横山武史】
今週は土日で重賞が4つ。夏競馬では札幌記念の一つだけだったG2のレースもいきなり二つあり、秋競馬が始まったという感じがするね。
京成杯オータムハンデは木幡巧也騎手が大穴ホウオウラスカーズで勝利。荒れるレースではあるが、軽ハンデ、内枠、開幕週、レースでの進路取りなど、全てが上手く噛み合ったという驚きの結果だったかな。
札幌2歳Sは1番人気のショウナンガルフが勝利。池添謙一騎手はこれが重賞100勝目だったようだね。
日曜日は紫苑SとセントウルS。
まず、紫苑Sはリンクスティップとジョスランの2頭かな。リンクスティップに関しては春の実績が明らかに一枚抜けている。ジョスランは逆にキャリアが浅いゆえの上昇度が魅力だね。
セントウルSは昨年の1・2着馬が衰えぬまま今年も出走してきた。2年連続で同じ形のワンツーも十分にあり得るだろうね。
ママコチャは主戦の川田将雅騎手ではなく岩田望来騎手が騎乗していて、川田はカンチェンジュンガ。一見不思議だが、これは川田が元々別の馬を受けていて、それが回避したからだそうだ。
一方、トウシンマカオは前走に続いて横山武史騎手。阪神の重賞に遠征してくるのは中京記念をマピュースで勝った時と同じ形ということになる。
横山武史騎手は先週の札幌で8勝の大活躍。最終日に札幌を離れても札幌リーディング、北海道リーディングを確実にできる余裕ができた。北海道でトップに立つことは今年の目標だったようで、いい形で秋競馬に入れそうだね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
阪神4R | 芝2000m | アドラビーレ | B |
阪神6R | ダ1400m | ペンテリコン | B |
阪神9R | 芝1200m | フランクスピード | B |
阪神10R | ダ1200m | ローズバルサム | B |
阪神11R | 芝1200m | トウシンマカオ | A |
阪神12R | ダ1400m | トリリオンボーイ | A |
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競馬セブン
■紫苑Sデータが導き出す好走馬
3つの好走ポイント
1.オークス組が中心
2.勝ち馬はほぼノーザンF生産馬
3.連勝経験に注目
基本的には春の時点でG1まで駒を進めていた馬を重視すべきでしょう。中でもオークス好走組が高確率。ノーザンファーム生産馬のうち、レース当日5番人気以内なら好走率も高くなります。また連勝経験がある馬の好走も目立ちます。
3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。過去のデータから導き出された好走馬とは!?