元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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自分も置いていかれるわけにはいかない

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こんばんは。蓑田です。

新潟大賞典でステラリアに騎乗する川須栄彦騎手。現在JRA通算399勝で節目の400勝にリーチが掛かっている。

先週は菱田裕二騎手が通算400勝、鮫島克駿騎手が通算300勝を達成したばかり。自分も置いていかれるわけにはいかないと気合を入れて欲しい。

そこで回ってきたステラリアの手綱。ハンデ戦で牡馬相手なので絶対とはいえないが、これまでの実績からG3ならば明らかに格上の存在。節目の勝利とJRAでは7年ぶりとなる重賞制覇に向けて、結果が欲しいところだろう。

2年目に91勝を挙げたのは凄かったが、その後は成績が落ち着いてしまい、最近は年間20勝前後。去年はまた少し目立ってきたように思っていたが、今年に入って騎乗機会が減ってしまっているようだな。

今の川須には明らかに良くないところが1つあって、手綱を持つ拳と拳の間隔が広すぎるんだ。そのせいで押す力が外へ、下へと逃げてしまい、全体としてバタバタしながら乗るようになってしまっている。

これは学校にいた頃からの癖で、当時はここまで極端というか、ひどくなかったんだが。今こうなっている原因がどこにあるのかは分からないが、そこは修正すべきところだね。

ステラリア以外だと、1Rブルーノート9Rスマートパルフェが400勝達成の候補かな。ブルーノートは戦績通りだが、スマートパルフェはハナを切れば一変の可能性がありそうだ。


日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
新潟1Rダ1200mブルーノートB
新潟9Rダ1800mスマートパルフェB
新潟10R芝1000mサウンドカナロアC
新潟11R芝2000mステラリアA
新潟12Rダ1200mマイサンライズC


天皇賞・春のタイトルホルダー、そして横山和生騎手は見事な勝利だったね。先週も話した通り、これで横山富雄さん、横山典弘騎手、横山和生騎手による天皇賞・春の親子三代制覇が成った。

和生はこれがG1初勝利。弟の武史も去年の皐月賞でG1初勝利を成し遂げたことで騎手として成長した感じがあったけど、和生もここからもう一段上の騎手になれるかもしれないね。

これはついでの話だが、兄弟というと角田大河騎手がデビューして華々しい開幕ダッシュを決めてから、兄の角田大和騎手もそれに引っ張られるように成績を伸ばしているんだ。今年は1~2月の2か月間で3勝しかしていなかったのに、大河がデビューした3月以降は同じくらいの騎乗数で9勝。横山兄弟のように、互いに刺激し合って成績を伸ばしてくると楽しみだね。

さて、今週からは東京でのG1が続く。まずは3歳のマイルG1、NHKマイルカップ。今年のG1は丸田や和生、そしてテーオーロイヤルで3着だった菱田など若手の活躍も目立つが、今回は実績のある騎手が乗る人気馬が強そうだ。

順当なら福永が乗るセリフォス、川田が乗るダノンスコーピオン、武豊が乗るジャングロのどれかが勝ち馬になりそうだが、もう1頭どういう競馬をするかも含めて気になっているのがノリが乗るマテンロウオリオン。

どんな競馬もできる馬にこの鞍上。そして最内枠。NZTも逃げ切ったジャングロとはアタマ差だったし、能力的にも差はない。何より、和生がG1を勝った翌週だからね。あまり表には出さないだろうけど、密かにやってやろうという気持ちになっているんじゃないかな。

日曜日はもう一つ、新潟でもG3新潟大賞典が行われる。こっちは馬券的には難しいレースになったね。

穴狙いとして個人的に気になっているのは丸山元気が乗るトーセングラン。長期休養明けで重賞初挑戦でもあるので人気にはならないと思うけど、底を見せていない馬だし前走も1年以上の休み明けで勝っているからね。

あとはカイザーバローズ、アルサトワ、アイコンテーラー、シュヴァリエローズ、ステラリア…。可能性のある馬を挙げていくとキリがないレースだよ。G1裏らしく、このチャンスをモノにしたい教え子たちも多いレースになっているのは楽しみだ。


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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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