元教官・蓑田早人の蓑田塾
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こんばんは。蓑田です。
チャンピオンズCを勝った後のインタビューで、「ご自身のG1(初勝利)についても一言お願いします」という質問に対して
「騎手になるまで、目指すまで、家族の支えがあってここまでこられたので、感謝を伝えたいと思います」
というコメントをしていた
石川裕紀人騎手。
競馬で勝った時のインタビューというと、まずオーナーや厩舎関係者に感謝の言葉を伝えるのが相場だが、石川が家族への感謝を真っ先に伝えたのにはちゃんと理由がある。
元々は石川のご両親が競馬ファンで、その影響で石川も騎手を目指すようになったんだが、近所に乗馬に恵まれた環境がないからと、家族みんなで美浦の近郊に引っ越すくらい、一家で石川が騎手を目指す道をサポートしていたんだ。
それと、ご両親だけでなく石川の祖父も騎手になるのをとても楽しみにしていてね。実は学校在学中に亡くなってしまったので騎手として活躍する姿は見られていないのだけど、今回のG1勝利はとても喜んでくれているはずだよ。
こういう背景があって、G1勝利インタビューで家族への感謝を伝えた石川。今年は2016年以来となる年間40勝が見えるくらい好調だし、友道厩舎の馬でG1を勝ったことで今後はもっと顔も広まるはず。さらなる活躍を期待したい。
石川は日曜日は中山の
カペラSの方に騎乗する。
ハコダテブショウは所属する相沢郁厩舎の管理馬で、石川が乗って5勝を挙げているお手馬。中山も大得意だしG1制覇の勢いがあれば勝って不思議はない。
ちなみに、来週のターコイズSでもウインシャーロットに騎乗するようで、3週連続重賞勝利も十分に可能性がある。そうなれば来年は本当に飛躍の年になりそうだ。
カペラSは他に柴田善臣騎手が乗るリュウノユキナや、自ら勝たせて重賞まで出世してきたヤマトコウセイと小林脩斗騎手、この辺りにも注目している。人馬の絆が深いコンビに頑張ってもらいたいね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山7R | ダ1800m | セイカティターニア | C |
中山11R | ダ1200m | ハコダテブショウ | A |
先週のチャンピオンズCは石川裕紀人騎手が騎乗していたジュンライトボルトが勝利。
石川にとってはこれが初めてのG1勝利となったが、今年は高松宮記念を丸田恭介、天皇賞・春を横山和生、スプリンターズSを荻野極、秋華賞を坂井瑠星がそれぞれ勝利。石川も合わせて私の教え子だった若手騎手が5人もG1初勝利を達成した。
こういう年は本当に珍しいが、その一方で秋は短期免許で来ている外国人騎手も軒並み結果を残しているのが面白いところ。逆に、川田、武史、松山、戸崎といったリーディングは上位の騎手たちが、秋のG1では結果を残せていないというところもある。
さて、今週のG1は阪神ジュベナイルフィリーズだが、今年は18頭のうち14頭に私の教え子が乗っている。香港に行っている騎手がいたり、外国人騎手が少なくなったということもあるが、こんなに若手騎手ばかりのG1もまた珍しい。
斎藤新や鮫島克駿、武藤雅らのG1初勝利を応援したい気持ちもあるし、どうやってレースを観たらいいのか悩ましいところだが…。馬券的にはひとまずリバティアイランドとラヴェル、アルテミスSの1・2着馬が軸にふさわしいだろうね。
そして、穴馬として注目しているのがアロマデローサ。ファンタジーSは不利もあって大敗したが、2走前のききょうSは1400m戦とはいえかなりの水準の時計だった。マイル自体は大丈夫だろうし、ここまで評価が落ちるなら馬券に加えておきたいね。
アロマデローサに騎乗するのは今週から来日しているデヴィッド・イーガン騎手。23歳と若いしイギリスのリーディング自体は10位以下だが、G1勝ちの実績が認められて免許が取れたようだ。
彼も土曜日の競馬では、乗っている馬のレベルが高いこともあるがいきなり3勝。マーカンド騎手も相変わらず好調だし、あまり日本では馴染みのない騎手でも今年は侮れないね。
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