東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年11月16日]

【マイルCS】たっぷり軍資金を…

とうとうJCに外国馬の出走がゼロという事態になった。高速馬場を嫌ってと言われているが、そもそも21世紀になって、外国勢はほとんど勝てないどころか5着以内にも入れなくなった。率直に言って、日本馬が強くなったことは確かである。そればかりか、もともと野球は強いし、サッカーでもWCの決勝トーナメントに行く実力があり、まさかと思われていたラグビーでもWCで決勝トーナメントまで行った。一回戦敗退だったが、勝ったのは優勝チームの南アフリカだった。このように諸種のスポーツで日本が実力を増しているのを外から見れば、なんとなく脅威を感じるのではないだろうか。とうとう本場イギリスで誠しやかにささやかれているジョークがあるらしい ―― 「まさか日本はクリケットにまで手を出さないだろうな」とか。

吉祥寺の居酒屋「青夷」は、すっかり秋めいて、酒量も多少は上がり気味。自信のスカーレットカラーで討死した口撃機関銃ヤマはエ女王杯の借りはマイルCSできっちり返すと意気ごんでいる。前走スワンSで復調の気配がある⑫モズアスコットが狙いらしい。デットーリ騎乗が不可になって人気が下がるのも馬券としてはメリットとか。相手は3強ムードの①ダノンキングリー、⑤インディチャンプ、⑭ダノンプレミアムが本線で馬連、3連複、3連単でいくらしい。ギャンブル狂師のミノ先生は、珍しく心情派に変身して、どうしてもG1をとらせたい①ダノンキングリーと京都コース5戦5勝でスミヨン騎乗の⑮ダイアトニックの馬連でいくと潔よし。逃げ先行好みで穴専科のマスターは、2走前のダービー卿CTの先行押し切り勝ちが鮮やかだった⑥フィアーノロマーノを狙ってばっちり高配当を獲るつもりらしい。

5人も名だたる外国人騎手がいるのに、3強には①横典、⑤池添、⑭川田の日本勢が騎乗する。この一角を崩せるとすれば、ミノ先生ご指摘の5戦5勝とスミヨン騎乗の⑮ダイアトニックは捨てがたい。相手は前走の毎日王冠の4キロ差から今回は1キロ差になった⑤インディチャンプに一分の利がある気がする。

来週のJCは東京競馬場で観戦する。その前だから、たっぷり軍資金を貯めておきたいものだ。

マイルCS

⑤-⑮ ワイド1点で勝負する

①⑤⑭⑮の3連複ボックス4点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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