東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年12月27日]

【ホープフルS】最高傑作になる可能性

有馬記念のアーモンドアイの惨敗について、今なお考えこまされている。ルメール騎手は「一周目の4コーナーでひっかかって行きたがった」と言い、国枝調教師は「最後は追わなかったわけではなく、ガス欠だ」と語っている。二人の意見を総合すると、こんな姿が想像できる。コーナーを周って大観衆が歓声をあげていればゴールが近いと思ってしまったのではないだろうか。今まで走った競馬場ではどれもそうだった。中山2500mは奥深いところにスタート地点があるから、数百m走れば、コーナーがある。そこで彼女はエンジンをふかしたので、騎手はブレーキをかける。でも、いったん行き脚がついたら止まらない。エンジンをふかしてブレーキをふんでいるのだから、あのままではガス欠になってしまう。それがあの悲惨な結果になったのだ。

ところで、今年の2歳馬はかなりハイレヴェルという予感がある。とくに朝日杯FSを勝ったサリオスとこのホープフルSの②コントレイルと⑦ワーケアは呼び声が高い。でも、居酒屋「青夷」の口撃機関銃ヤマはこのレースは萩S優勝馬と相性のいいので、2戦2勝の⑤ヴェルトライゼンデに白羽の矢をあてるという。ギャンブル狂師ミノ先生は中山2000の唯一の経験者⑪オーソリティを狙うらしい。穴狙いのマスターは母の父キングカメカメハとの相性がいいレースというから①ブラックホールと⑬ラインベックに賭けるらしい。

それでも、私見では、②コントレイルの力は抜けているように思う。スピードの勝った馬だという疑問もあるらしいが、私にはディープインパクトの最高傑作になる可能性を秘めているように思える。相手はミノ先生の見識に便乗して⑪オーソリティを狙ってみる。

なんといっても今年最後のレース。当てて締めたいのは山々だが、さてどうなるか。

ホープフルS

②-⑪ ワイド1点で勝負する

②⑪の2頭軸で、①⑤⑦⑬に3連複4点流しで遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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