東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2020年12月19日]

【朝日杯フューチュリティS】これで有馬の資金作り!

21世紀最強のマイラーと言えば、英馬フランケルを挙げることには誰も異存はないだろう。14戦14勝、G1を10勝したのだから、文句の付けようがない。ほとんどがマイルのレースだったが、最後のレースはアスコット競馬場のチャンピオンS(2000m)だった。2012年10月20日、私はエリザベス女王と一緒に観戦した。もっとも、彼女は極上の貴賓席で、私は一般席だったが、同時にアスコットにいたことに変わりはない。翌日の新聞で、生涯全勝のフランケルのゴールの瞬間、女王さまが満面の笑みを浮かべている姿が載っていたのは忘れがたい。まるでイギリスの英雄を讃えるかのような笑顔だった。

吉祥寺の居酒屋「青夷」の常連組は、2歳馬のG1は今一つ燃えないと言いたそうだが、来週の大一番を控えて、ここで資金稼ぎにと余念がない。口撃機関銃ヤマは、2歳馬なら成長著しそうだがやや人気薄の⑤ドゥラモンドを軸に狙って、馬連・3連複・3連単で買うらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は、前走デイリー杯2歳Sの1・2着馬⑧レッドベルオーブと⑬ホウオウアマゾンのワイド1点勝負とは、「ワイドの凌」顔負けで気合が入っている。そのレースの3着馬⑯スーパーホープが人気薄で狙いごろと爪をとがすのが、さすがに穴党専科のマスター。それ以上に穴狙いになったのが熟女馬券師ワフさんで、なんと⑨テーオーダヴィンチを軸にワイドで人気馬に流すらしい。

ここは2歳マイラーの決定戦と思えば、今世紀最高のマイラーの息子②グレナディアガーズを狙わない手はない。前走1400m戦の楽勝ぶりは勝ちタイムもよく、1勝馬だが川田騎乗で穴馬の魅力がたっぷり! 相手は阪神マイルの2歳馬レコードホールダーの本命馬⑧レッドベルオーブに食指がそそられる。ディープインパクト産駒ならではの大物感がただよっている。これで有馬の資金作りができるとばかり、皮算用の妄想が頭を走るのだが。



朝日杯フューチュリティS

②-⑧ ワイド1点で勝負する

②-⑧ 2頭軸で3連複総流し14点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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