東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2021年05月01日]

【天皇賞・春】二つの定石にどう対処するか

馬券道には2つの原則がある。一つは「定石をわきまえる」ことであり、もう一つは「定石にとらわれ過ぎてはいけない」ことである。こと3200mの天皇賞・春であれば、「スピードでは牝馬は劣らないが、スタミナでは牡馬に劣る」という定石があり、また長距離戦クラシックの菊花賞との縁が深く、「菊上位馬は無視できない」という定石もある。今回の天皇賞は二つの定石にどう対処するかであろう。

またまた非常事態宣言下にあり、居酒屋「青夷」も閉店中は仕方なし。味気ないメール交換の予想だが、口撃機関銃のメールは長い。ただ、①ワールドプレミアの馬主は、あの持続化給付金の不適切受給問題の裏で煽ったという疑惑がある税理士であり、現行法では違法ではないとはいえ、倫理的には許せないとか。馬に罪はないが応援する気になれないとか。データ上は前走が大阪杯か阪神大賞典か日経賞かの好走馬が95%の確率で狙いという。本命は阪神大賞典5馬身差圧勝の⑫ディープポンド、対抗が長距離実績のある⑦ユーキャンスマイルで行くらしい。あとは有力馬5頭までで馬連・3連複・3連単で買うという。ギャンブル狂師ミノ先生は、一昨年の菊花賞馬①ワールドプレミアを素直に選ぶという。閉店中の穴党専科のマスターは応答なしだから、こちらでマスター予想の予想をして、人気薄の大外⑰オーソリティの川田騎手に賭けてもらおう。

ところで、今年の春天は、定石通りで行く。とくに、1枠に同居した一昨年の菊1着馬①と昨年の惜敗2着馬②アリストテレスの2頭は心強い。前走の凡走が解せないが、ここは無敗の3冠馬コントレイルをあそこまで苦しめた②が復活する舞台と信じている。もう1頭は1番人気でも前走の圧勝が目に焼きつく⑫ディープポンドが順当な気がする。

手堅いワイドだから、願わくば、3頭目に人気薄が来てくれることを期待したい。

天皇賞・春

②-⑫ ワイド1点で勝負する

②-⑫ 2頭軸の3連複総流し15点で遊ぶ


オススメ!
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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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