東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2021年05月15日]

【ヴィクトリアM】夢を運んだコイウタにあやかって…

「ほんのみじかい夢でも とてもしあわせだった……」とは。ヴィクトリアマイルが近づくと、つい歌いたくなるのが「恋唄」。2007年のヴィクトリアマイルの優勝馬コイウタの馬主は歌手の前川清さんだった。前走のダービー卿CTの好走に注目していたので、18頭立て12番人気でも、迷わずコイウタを狙った。単勝50倍以上では、とても賭ける勇気がわかない。3着までなら大いに期待できるとばかり、複勝10000円を買ったのだ。結果は、好位から抜け出して見事な勝利だった。複勝でも10倍以上の配当だったから、ホクホクの気分だった。いつも控え目な性分だから、ゆめゆめ「単勝を買っておけば!」などとは思わないように努めたのだ。

「ほんのみじかい夢」すらなかなか見れそうもない居酒屋「青夷」の競馬常連組。あいかわらずのテレワーク予想交換である。音声なき口撃機関銃ヤマは、もはや最強マイラー⑥グランアレグリアは、勝つか負けるかより、勝ち方が問われるレースと言いつつ、本命は①マジックキャッスルの伸びしろに賭けるらしい。相手は⑦マルターズディオサと強気の攻め馬券で、それに⑥と⑱レシステンシアを厚めに、あと5頭ばかりを加えて、馬連・3連複・3連単でいくらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は、⑥の軸は仕方ないとして、前走1800m以上を走った馬とリピーターの好走歴が目立つので、5頭ばかりを選んで、馬連で流すという。穴党専科のマスターも、リピーターの好走に注目して、昨年2着だった⑫サウンドキアラに狙いをつけ、⑥-⑫の2頭軸で3連複総流しでいくらしい。

「ほんのみじかい夢でも」もう一度見られるなら、「とてもしあわせ」にちがいないのだ。夢を運んだコイウタにあやかって、前走がダービー卿CT出走組に注目すれば、⑨テルツェットと⑰スマイルカナがいる。しかも、マイル戦の実績なら、⑨が4戦4勝、⑰が11戦5勝であり、スペシャリストともいえる筋金入りのマイラー。甲乙つけがたいが、人気薄でも休養明け2戦目で大幅良化が見込める⑰スマイルカナにして、相手はもちろん最強マイラー⑥グランアレグリアにする。
このヴィクトリアマイルは、出走馬18頭中10頭がディープインパクト産駒で、史上最多であり、今後もこんなレースがありそうもないという。


ヴィクトリアM

⑥-⑰ ワイド1点で勝負する

⑥-⑰ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ


オススメ!
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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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