東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年03月12日]

【金鯱賞】ブルーにこだわって…

世間では名が知られていなくても、その道に通じた人々には名高い人物がいる。20代半ばからジャズファンになった私は、そのころから十数年間は週2~3回は国立のジャズ喫茶に入りびたりだった。そこで聴いたジャズの演奏のなかでも、おそらく日本人プレイヤーによるジャズ・レコードのなかでもこれが一番と思えるのが“ブルー・シティ”(Blue City)だった。名ベーシストの鈴木勲を中心とするカルテット+1での演奏(1974年録音)だが、その名ベーシストが、先日、コロナの肺炎でこの世を去った。89歳だったから天命に近いものだが、やはり青春の一コマであれ、心酔したプレイヤーが逝ったというのはなんとなく悲しいものがある。今、そのCD化された演奏を聴きながら、このコラムを書いている。

吉祥寺の居酒屋「青夷」に1年半ぶりに姿を見せた口撃機関銃ヤマと愛妻ミナさん。なんでも会社の方針で「過密空間を避けよ」とのことだったが、先月に定年退職し、会社の縛りがなくなって晴れてご出場となった。メールで予想のやり取りをしているせいか、久々という感じがなかったのは幸いだった。

〈金鯱賞〉
データ派のヤマは、4連勝後も白富士S(L)の勝ちタイムが昨秋の天皇賞の勝ちタイムをコンマ5秒上回っており、G1でも通用する③ジャックドールの軸は堅いと見て、相手本線は④ソフトフルートと⑪ステラリアで、馬連・3連単でいくらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は昨秋の天皇賞とJCで馬が変わった⑬サンレイポケットを軸にして、4頭へワイド流しで狙うという。穴党専科のマスターは前々走の中京同距離を逃切り勝ちした①ショウナンバルディに再演を期待するらしい。


〈フィリーズR〉
ヤマさんは、スプリンター系の出走馬でキャリアが浅いので、実績を重視。唯一の重賞勝ちで年末の阪神JF(G1)5着の戦果に注目して、人気でも②ナムラクレアを狙うという。ほかに⑥アネゴハダ、⑩キミワクイーン、⑭ウィリンをからめて、馬連・3連複・3連単でいくらしい。

さて、重々しそうな真打ち登場だが、敬愛する鈴木勲の追悼のつもりで、「ブルー・シティ」にちなんで青色の4枠から選ぶ。金鯱賞は、中京コースとの相性がよさそうな④ソフトフルートを狙ってみる。相手はヤマさんの忠告に従って③ジャックドールに便乗する。フィリーズレビューは、やはりここは芝に戻って1番人気に応えた⑥アネゴハダが「この1頭」。もう1頭は1回使ってさらに良化が見こめる武豊騎乗の③マイシンフォニーを狙ってみる。

ブルー(青)にこだわった安易な予想だが、なにか当たりそうな予感がある。でも、いつものことかという気がしないでもない。


金鯱賞

③-④ ワイド1点で勝負する

③-④ 2頭軸の3連複総流し11点で遊ぶ

フィリーズR

③-⑥ ワイド1点で勝負する

③-⑥ 2頭軸の3連複総流し13点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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