東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年03月26日]

【高松宮記念】虎視眈々と復活を狙う!

昔、「落ち目の三度笠」という文句を聞いたことがある。元は勢いがあったやくざの親分が落ちぶれて子分たちも三度笠をかざして旅に出たことに由来するという。羽振りをきかせていた連中が勢いを失くして相手にされなくなったときに使うらしい。

どうもこの「落ち目の三度笠」が似合いそうな牡馬サリオスがいる。3歳の春、後に無敗の3冠馬になるコントレイルさえいなかったら、皐月賞・ダービーともに2着だから少なくとも無敗の2冠馬になったはずだった。そんな中距離の(幻の)2冠馬が、G1とはいえ短距離の高松宮記念に出てくるはずがない。

ところが、現実には3歳の秋から、どことなく物足りないレースがつづき、とうとう短距離のG1への挑戦となったのだから、どうも気になっている。ほとんどの馬券ファンが、サリオスはもう終わった「落ち目の三度笠」と思っているだろうが、はたしてどうだろうか。

データ派の口撃機関銃ヤマは、前走1200~1400㍍重賞組が中心としながら、横山(武)騎乗⑦レシステンシアを狙うとのこと。勝味の遅さは気になるが、連は外すまいと判断しているらしい。相手本線は⑭ダイアトニックと⑰メイケイエールを狙い、ほか4~5頭をからめて馬連・3連複・3連単でいくという。ギャンブル狂師ミノ先生は、本命⑦レシステンシアと左回りしか走らない幻のG1馬⑪クリノガウディーとのワイド1点勝負と潔よし。穴党専科のマスターは、先行できて瞬発力もある⑭ダイアトニックに注目しているらしい。

さて、「落ち目の三度笠」ならぬ①サリオスは最内枠に入って、虎視眈々と復活を狙っているかのようだ。なんらかの見通しがあっての挑戦だとすれば、人気も下がったことだし、「この1頭」に上げておきたい。もう1頭は、中京の短距離レースの騎乗に実績と自信をもっているらしい福永祐一騎乗の⑱グレナディアガーズを狙ってみる。最内枠と最外枠の2頭が馬券にからんでくれれば万々歳!

今夜はドバイWCデーのG1が4レースもある。日本馬の好走を期待しながら、これから馬券検討をする。


高松宮記念

①-⑱ ワイド1点で勝負する

①-⑱ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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