東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年04月30日]

【天皇賞春】ジョッキーにも期待して…

来年で競馬(馬券)歴50年になるファンとして、この新緑の季節にうっとうしい気分にさせられるのはなんとも解せないものがある。そもそもこの春天の日に初めて府中の競馬場を訪れたのだった。広々とした競馬場でみずみずしい新緑が輝くなかをひた走るサラブレッドの躍動。その情景の美しさが競馬に魅せられた最大の誘因だが、どんよりした日々がつづくと、その魅力にいささか影りがさすかのようだ。

幸い本日(土曜日)は好天に恵まれ、拙マンション宅のヴェランダから早朝には富士山がくっきり見られた。しかも雲海が拡がりその上に山頂がそびえるという光景は本当に珍しいくらいだった。やはり情景の美しさを見れば、ほっと心がなごむものだ。

さて、古馬最高峰のレースとしての天皇賞春。3200m(2マイル)の勝者こそが真のステイヤーと息巻く攻撃機関銃ヤマは、日経賞・阪神大賞典組が100%断然とか、それでも断トツ2強には一目おきながら、長距離適性なら抜群のものかもという期待をこめて、①アイアンバローズを狙うらしい。相手本線はもちろん⑯タイトルホルダーと⑱ディープボンドであり、ほか数頭を加えて、単勝・馬連・3連複・3連単でいくという。

ギャンブル狂師ミノ先生は、走る労働者と形容できるような、いつもいいとこにやってくるコツコツ型の馬を狙って、⑨ヒートオンビートを選ぶという。もちろんあの2強へ馬連・ワイドでいくらしい。穴党専科のマスターは、このところ力が安定している⑰シルヴァーソニックに注目して、川田騎手の腕に任せるつもりとか。2強に穴馬③ディバインフォースを加えて、馬連・ワイド・3連複で勝負するという。

ところで、希望で語れるなら、⑱ディープボンドにはこの春天を優勝して、ぜひ今秋の凱旋門賞に再挑戦してもらいたい。昨秋の前哨戦フォア賞を完勝したレースぶりから、良馬場のロンシャン競馬場なら、この馬が優勝してもおかしくないはずだ。菊花賞馬⑯タイトルホルダーの強さは重々知りつつ、2強ワイド馬券では賭ける気にならない。ここは馬⑤マカオンドールよりも騎乗者に期待して、先週から復帰した松山騎手の健闘を祈りたい。


天皇賞春

⑤-⑱ ワイド1点で勝負する

⑤-⑱ 2頭軸に①⑦⑯⑰を絡ませ3連単24点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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