東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年05月28日]

【日本ダービー】ジンクスはここで破られる

20世紀の日本競馬では、馬齢は数え年で記していた。ダービートライアルの青葉賞の前身は「4歳中距離S」とよばれていた。昭和48年(1973年)の4歳中距離Sの勝馬はタケホープだった。1か月後のダービー当日、競馬歴20年の父親が「今日はタケホープが怖いよ」と言ったとき、まだ競馬を始めたばかりの私は、そんな無名の馬など来るものかと無視したものだ。ところが、東京競馬場の大観衆の前で、信じていた皐月賞馬ハイセイコーを楽々と抜き去りダービー馬になったのはタケホープだった。ただただ呆然とするしかなかった。しばしば青葉賞の勝馬はダービー馬になれないと言われているが、古い事例はあるし、ジンクスはいつか破られるのではないだろうか。

居酒屋「青夷」の馬券常連組。各人がそれぞれに立ち見チケットを当てたらしい。その勢いで馬券もと行きたいところだろう。口撃機関銃ヤマは、皐月賞でも本命にしたが13着に沈んだ⑯キラーアビリティを狙うらしい。スタート出遅れでほとんど競馬をしていないという診断。相手は⑯イクイノックスが大本線で、あとは数頭をからめて単勝・馬連・3連複・3連単でいくとか。ギャンブル狂師ミノ先生は、どんぐりの今年は青葉賞組にもチャンス到来とばかり、勝者⑥プラダリアの2400m2連勝はあなどれないという。皐月賞1~3番人気が全滅した例はないらしく⑫⑬⑱の3点に流すらしい。穴党専科のマスターは、抽選突破の幸運児⑪ジャスティンロックを狙うらしい。マンハッタンカフェ応援団長の熟女馬券師ワフさんは、同馬を母の父とする②セイウンハーデスの複勝を買うという。

今年のダービーは、私も青葉賞の勝馬⑥プラダリアを狙う。2400m2戦2勝、ダービーとの相性抜群のディープインパクト産駒も心強い。相手は皐月賞1~4着馬のなかから、⑱イクイノックスを選ぶ。5か月休養明けから皐月賞2着はその後の上昇を考えれば、もっとも信頼できるような気がする。大外でもオークスのスターズオンアースにつづいて抜け出してくれる。


日本ダービー

⑥-⑱ ワイド1点で勝負する

⑥-⑱ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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