東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年10月01日]

【スプリンターズS&凱旋門賞】昼も夜もG1の日曜日はこれで夢を見る

私が小学生のころ、亡くなる人は60代が多かった。それが今では80代が普通、90代も珍しくなくなった。この半世紀余りで、日本人の寿命は確実に伸びている。だから、72歳で逝った円楽師匠はいかにも早すぎる。日曜日の「笑点」の馬鹿馬鹿しさが好きで、世代も近いし、毎週のように笑覧していたから、親しい知人の急逝にとまどうかのようだ。

こちらは早く行ってもらわなければならないスプリンターズS。データ派の口撃機関銃ヤマは、3歳馬2頭の⑦ウインマーベルと⑨ナムラクレアに注目している。後はもちろん⑬メイケイエールにも敬意を払って、馬連3頭ボックスで狙い、ほかに4頭を加えて3連複・3連単でいくらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は、なんとしても勝つしかない⑬メイケイエールの単勝と西村真厩舎の2頭出し⑧と⑩に馬連・ワイドで流すとか。穴党専科のマスターは、3走前のオーシャンSでいいレースをした人気薄高齢馬②ジャンダルムを狙うらしい。

さて、日曜深夜の凱旋門賞。凱旋門賞観戦を夢見ていながらウイン5の高額配当でも的中しないかぎり行けそうもないヤマさん。日本馬4頭のなかでも、トライアルのニエル賞を完全に試走に使った気配のある3歳馬の⑲ドウデュース(ゲート番3)に期待するという。ほかにも地元の3歳馬⑮ヴァデニ(ゲート番2)と⑰オネスト(ゲート番11)にも注目するが、1番人気必須の3歳馬⑳ルクセンブルク(ゲート番8)は2000mまでしか経験していないのを理由に軽視するという。ミノ先生は勝つと悔しいので日本馬4頭の単勝を買うと言う。マスターは武豊⑲ドウデュースと日本最強馬⑪タイトルホルダー(ゲート番10)に期待しつつも、ひそかに⑧ステイフーリッシュの一発を狙っているらしい。

さてさて、私の予想。中山はデータ派のヤマ予想とまったく同じで3歳馬2頭⑦ウインマーベル⑨ナムラクレアに注目する。

パリ・ロンシャンは、素人目にもニエル賞はまったくの試走であり、完調3歩手前にしか見えなかった⑲ドウデュースがほぼ完調で走ると確信している。もう1頭は地元の3歳馬⑰オネスト。前々走、同じロンシャンの2400mのパリ大賞典を制覇しているのが心強い。ひそかに狙うのが、昨年の前哨戦フォア賞を鮮やかに逃げ切った⑥ディープボンドの一発に期待したい。複勝でも買って夢を見たいですよ。


スプリンターズS
⑦-⑨ ワイド1点で勝負する
⑦-⑨ 2頭軸の3連複総流し14点で遊ぶ


凱旋門賞
⑰-⑲ ワイド1点で勝負する
⑰-⑲ 2頭軸の3連複総流し18点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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