東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年3月25日]

【高松宮記念】WBCの感動を競馬でも!

今週の話題は、なんといってもWBCの準決勝メキシコ戦と決勝アメリカ戦であった。まるでプロットがあって見事な劇画であっても、あれほどになればウソだろうといいたくなる作品ができあがった。

村上選手の長打一撃の逆転勝ちがあり、大谷投手の三振での逃げ切り勝ちがあった。おそらく、同時中継で観戦していなければ、あのゾクゾク感は味わえなかったのではないだろうか。高齢者の私には、もうこれ以上の感動的な野球の試合を観ることはないだろう、というほどの衝撃だった。

競馬に例えれば、昨秋の天皇賞でのパンサラッサの大逃げを最後の最後に逆転したイクイノックスの差し切り勝ちがあり、世界最高賞金のサウジCでの追撃を抑えたパンサラッサの逃げ切り勝ちがあった。でも WBCの準決勝と決勝は、その二つの大レースの感動をもはるか上回るものだった。いいものを観たという経験は一生の財産にもなるだろう。

吉祥寺の居酒屋「青夷」でも、火曜・水曜の午前中の準決勝と決勝の試合を観戦しなかった者はG1レースを5つ以上外したぐらいの悔しさだともちきり。

定年退職したばかりの口撃機関銃ヤマさんはすべて観戦できて胸がふるえたらしい。この勢いで、高松宮記念はいただきたいとばかり順当に⑮ナムラクレアを本命にするという。前哨戦のシルクロードSを勝ち、全11戦着外なしの安定感があるから。相手は⑫アグリ、⑱ウインマーベル、⑧ロータスランド、⑭トウシンマカオで、ほかに押さえを少々からめて馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、⑦ヴェントヴォーチェから、前走2着以内・4番人気以内の馬にワイド・馬連・3連複でピッタシカンカンらしい。穴党専科のマスターは、前走きわどいレースをしながらも人気薄の④ダディーズビビッドを狙ってワイドで総流しといくらしい。

あくまで個人的な見解だが、短距離のG1レースを狭い中京競馬場でやることには疑問がある。内枠の先行馬に有利であり、大外にいけば不利になるからだ。新潟の直線コースでやるのが理想だろう。でも、馬券戦術としては内枠に入った人気薄の先行馬を狙うのも一手だ。昨年の桜花賞ハナ差の2着でもその後の成績がパッとしなくて人気薄の②ウォーターナビレラが注目される。相手は人気でも堅実きわまりない⑮ナムラクレアがいい。やはり今年の4歳馬が強いという結果を期待したい。


高松宮記念
②-⑮ ワイド1点で勝負する
②-⑮ 2頭軸 3連複総流し16点で遊ぶ


コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】高松宮記念・確かな適性を持つのにノーマーク!?馬券妙味たっぷりの2頭!

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧