東大名誉教授が射抜くワイド1点

[2025年12月28日]

【有馬記念】10年ぶりの中山で天才馬と歓喜の祝杯を!

馬は全力で走ることはないらしい。全力で走るのは獰猛な敵から逃げるときだけだという。でも、競走馬は調教で鍛えられ、騎手の剛腕や鞭に打たれて全力で走ることになる。だから、落馬した競走馬は全力で走ることはない。しかも騎手の指示もないから、精神をひきしめて走ることなどできない。まして馬群に紛れるなどなかなかありえない。

ところが、ときどき馬群の中でひるまない馬がいる。そのうえ、逸走することもなく、レースを完走する馬がいる。この種の競走馬はレースを知っているのではないだろうか。騎手の指示もなく完走するのだから、なによりもレース巧者にちがいない。この類の馬が後に大レースを勝つこともある。まして、完走したばかりか、落馬したレースで最先着したとしたら、そんな天才馬の次走は馬券の上で頼もしいのではないだろうか。

先日、旧居酒屋「青夷」の忘年会があった。口撃機関銃から稿撃機関銃に変身したヤマさんこそ参加しなかったが、ほぼフルメンバーの出席で、まことに「あおい同窓会」が発足した感があった。

いささか出遅れ癖がついた稿撃機関銃ヤマさんだが、有馬記念ともなると気合がのっているらしい。本命に予定していたビザンチンドリームの回避は残念ともらしながら、身替りも早く、人気薄で馬券が美味しそうな②シンエンペラーを狙うらしい。G1を2回も2着しているし、藤田晋オーナーの絶好調の波にのって本命とはりきる。相手は⑥メイショウタバル、⑨ダノンデサイル、⑤レガレイラ、④ミュージアムマイルの4頭にしぼるらしい。単勝・馬連・3連複・3連単でいくという。

ギャンブル狂師のミノ先生は、まさしく58キロ差の隠れたJAPANカップ馬⑬アドマイアテラの激走を狙うという。相手も⑤④⑥③➀の5頭にしぼるらしい。

穴党専科は変わらない元店主のマスター・ジュンは久々に大好きな逃げ馬⑪ミステリーウェイを狙うらしい。近2走の大逃げで、前走アルゼンチンでは並ばれてから二枚腰を使う強いレースで勝っている。レジェンド武豊に遠慮せず逃げてもらいたいとか。単勝・ワイドでいくらしい。

さてさて、12月28日最終日のグランプリ有馬記念、10年ぶりに中山競馬場で観戦する。狙いは天才馬⑬アドマイアテラ。偶然にもミノ先生の目のつけ所と重なった。母の父ハーツクライはこの有馬の舞台でかのディープインパクトを唯一負かした日本馬だから、所縁は深い。最強馬の誉高い⑤レガレイラは寒さに弱い牝馬にならないか、いささか不安がある。相手は強い3歳世代から中山巧者の④ミュージアムマイルに期待してみる。冬の中山競馬場の帰路は厳しいが、懐だけは温かくしておきたいものだ。


有馬記念
④-⑬ ワイド1点で勝負する
④-⑬ 2頭軸の3連複総流し14点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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