境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年2月19日]

芝、ダート兼用。言い換えれば中途半端さ

【日曜の穴馬券ネオメソッド】
東京11R フェブラリーS ダ1600m
(7)ヤマニンキングリー

フェブラリーSにおいて重要な血統要素といえば、これは東京ダ1600mにおける最重要血統ともイコールとなりますが、ロベルト系です。

【フェブラリーSにおけるロベルト系】
11年3人2着フリオーソ(父ブライアンズタイム)
11年4人3着バーディバーディ(父ブライアンズタイム)
10年1人1着エスポワールシチー(母父ブライアンズタイム)
10年2人3着サクセスブロッケン(父シンボリクリスエス)
09年6人1着サクセスブロッケン(父シンボリクリスエス)
08年7人2着ブルーコンコルド(母父ブライアンズタイム)
08年3人3着ワイルドワンダー(父ブライアンズタイム)
07年3人1着サンライズバッカス(母父リアルシャダイ)
07年2人2着ブルーコンコルド(母父ブライアンズタイム)

≪参考≫
11年南部杯3人2着ダノンカモン(父シンボリクリスエス)

とまあ、こんな具合です。基本的には、自動的にロベルト系保持馬から買う馬を決めればいいというのが、このレースの特徴と言えます。
しかし、今年のロベルト系保持馬は、悪くないものの、目新しさに欠ける印象は拭えません。15.トランセンドという絶対王者がいる以上、勝負付けが済んでしまった馬から買うのは厳しいですよね。4.スマイルジャック9.エスポワールシチー11.ダノンカモンという3頭のロベルト系保持馬は、どれも相手には必須ですが、中心に据えて買う気にはなりません。

というわけで今年は、ロベルト系優位という血統傾向から、もう一歩踏み込んで考える必要があります。
ロベルト系の特性=フェブラリーSで要求される適性と考え、このレースのポイントを明らかにしたいと思います。

一言で言ってしまえば、「芝、ダート兼用」、コレがキーワードです。しかも、どちらでも高いパフォーマンスを出せるという意味の“兼用”ではありません。芝でソコソコ走るが、極限の瞬発力比べでは見劣るタイプ、ダートも走るが、コテコテの力のいるダートになると馬力不足を露呈するタイプ。要するに、『どっち付かずの中途半端な馬』。これこそが、ロベルト系の本質であり、同時にフェブラリーSで要求される要素と考えられます。

≪ロベルト系の特徴≫
・GI級の底力は持っているが、速い上がり勝負だと分が悪い。
・ダートで一変する馬が多い。
・中山芝に適性がある。

たとえば、このレースで毎年のように好走馬を出しているブライアンズタイムとシンボリクリスエスを見てみましょう。
その産駒のキャラクターを思い出してください。確かに、芝でGIを勝つ馬も輩出しています。しかし、この両種牡馬の産駒が、基本的に上がり33秒前半や32秒台といった“速い上がり”を使えないことは、ご承知のとおり。底力と馬力に秀でているものの、根本的にサンデー系よりスピード不足、これがその特徴です。結果的に、芝における究極の瞬発力比べではサンデー系に勝てないことが多くなります。
また、ロベルト系といえば、最近の好走パターンは「ダート替わりの一変」。父か母父にブライアンズタイムを持っている馬、芝で切れ負けしているシンボリクリスエス産駒などは、ダートに替わったタイミングで馬券を買うのが既にセオリーとなっています。
そして、ロベルト系が中山の芝コースに強いことも、同系統の“馬力”を裏付ける要素。急坂と芝質の影響で、単純なスピードだけでは乗り切れないのが中山芝コース。そんなスピードと馬力を並存させる必要がある中山コースで、圧倒的な適性を見せていることから、中山芝で要求される『スピードと馬力の並存』がロベルト系の本質だということが分かります。

そんなロベルト系の特徴、『そこそこのスピードとそこそこの馬力』という“中途半端さ”が、そのままフェブラリーSの本質ということ。ダートのGIでありながら、芝的な要素も必要。言い換えれば、完全なダート馬でも完全な芝馬でもダメ。両方の要素を“中途半端”に持っていること、これが要求されるわけです。

さて今年、『芝も走るがスピード不足、ダートもソコソコ走るが馬力タイプではない』、そんな馬はどれでしょう。そうです、7.ヤマニンキングリーですね。この馬の戦績をご覧いただければ一目瞭然。芝でもダートでも重賞勝ちがありながら、大舞台ではいずれも好走できていません。一見すればGIでは足りないと結論付けてしまいそうですが、これこそが、このレースで要求される中途半端キャラの証明。この舞台で覚醒する可能性を秘めています。
血統的にも、父アグネスデジタル。同馬自身が芝、ダート兼用だったことはもちろん(このレースを勝っていることはもちろんのもちろんです)ですが、その産駒もやはり兼用タイプ。そして、どっちに傾いても大きなレースを勝つことはありません。まさに、中途半端の典型です。
究極のどっち付かずが嵌る舞台。7.ヤマニンキングリーの大駆けに期待します。

2月18日(土)の購入馬券:東京11R フェブラリーS

【by境和樹】

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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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