教えてマサカツ先生!
【しらさぎS】牝馬2冠馬チェルヴィニア参戦!元調教師が「不可解ローテ」の謎を解く
宝塚記念が終わり、今週から本格的な夏競馬シーズンに突入。2025年は競馬番組の大改革が行われ、東京では昨年までにおけるマーメイドSに替わる牝馬限定のハンデ戦として府中牝馬S、阪神では米子Sがレース名称をしらさぎSに変更して行われます。
米子Sはサマーマイルシリーズ第1戦として、サマーシリーズでは唯一となるリステッド(準重賞)競走で施行。賞金別定から勝ったレースの格に応じて負担重量が増えるグレード別定になったことで、阪神芝1600mという条件は同じでも出走馬のレベルが跳ね上がりました。
その中でも異色の存在が2024年の牝馬2冠馬チェルヴィニアと、オールカマーなど芝中距離重賞3勝を挙げているレーベンスティールでしょう。
2頭は馬主がサンデーRで、外厩がノーザンF天栄調整馬。例えれば同じ釜の飯を食う同士であり、実績が芝の中距離路線に集中している共通点があります。どちらも本来であれば先週に宝塚記念に出走しても不思議ない戦績の持ち主です。
不可解ローテの舞台裏を察するに宝塚記念のレガレイラ、ローシャムパークと使い分けたと考えるのが妥当でしょう。どちらもサンデーR、ノーザンF天栄調整馬に留まらずチェルヴィニアはレガレイラと木村厩舎、レーベンスティールとローシャムパークは田中博厩舎の管理馬ですからね。
管理する調教師の立場としても原則、同じレースに有力馬の2頭出しは避けたいのが本音です。同着でも無い限り勝ち馬は1頭しかいませんし、ほかに好走できる条件のレースがあるなら、そちらに使いたいと考えるのが自然の流れでしょう。
オークス、秋華賞と芝2000mを超えるG1を2勝しているチェルヴィニアですが、2歳時には東京芝1600mのアルテミスSで勝利経験があります。レーベンスティールも東京芝1800mのエプソムCを勝った実績がありますし、マイルまでなら対応は可能と見ます。
どちらもG1を避けた後ろ向きの使い分けではなく、現実路線に沿った合理的なローテと捉えれば、G1級の実績を持つこの2頭は今回のメンバーで能力的に断然の存在と言えるでしょう。
あとはどちらを上位に評価するかという、競馬ファンにとっては贅沢な悩みとなりそうですね。
(PR)シンクタンク
出走させる側の視点で、推奨馬が激走!
■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!2025年も破竹の勢いで推奨馬が好走中!
日本ダービー・ショウヘイ(6人気)、安田記念・ガイアフォース(9人気)をズバリ!
府中牝馬S・しらさぎSにも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。