完全攻略ファイル No.2
【函館記念】前走1着時の同じ?「名より実」を獲りに来た激走ムード漂う伏兵
特別登録していた宝塚記念を自重して
函館記念(函館・芝2000m)へ矛先を変更した
ブローザホーン。
当時は1週前に好時計をマークするなど穴気配を漂わせており、得意の道悪になればG1でも面白い存在だったに違いない。
今回は当初の予定を変更して3週のスライド出走。また状態を維持するため2週前には時計を出しておらず、調整に狂いが生じている。
しかし、厩舎事情に精通している記者に話を聞くと、逆に“買い”のジャッジなのだ。
その理由を詳しく尋ねると「前走も当初は4/16中山サンシャインS(芝2500m)を目標に調整していたのに、除外されて京都芝2200mの烏丸Sに使った形。当時も今回と同じく3週のスライド出走で、中間の時計が抜けているの知ってる?」と問いかける。
確かに調教履歴を振り返ると、4/12(水)~26(水)の間となる4/19(水)に時計を出していない。
「でも、烏丸Sは普通に勝った。もちろん得意の道悪になったとか勝因は色々あるけど、420キロ台と牡馬にしては小柄で仕上げやすいタイプだからね。それに今年の宝塚記念は良馬場の高速決着になったし、使わなくて正解だったんじゃないかな」と経緯を説明してくれた。
その発言を裏づけるように、この中間は陣営も色気タップリのコメントを連発。中野栄師は「ここを目標に乗り込み量は十分。いい差し脚がある馬。好勝負になると思うよ」と語れば、追い切りに騎乗した岩田康騎手も「落ち着きがあって状態は良いね」と手応え十分だ。
また中野栄師は来年2月末に70歳の定年を迎える。厩舎スタッフは「先生の引退前に何とか重賞タイトルを獲らせたい!」を合言葉にしており、G1出走の名誉ではなく“名より実”を獲りに来たブローザホーンの走りに要注目だ。
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